映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、終戦下の一幕を描いた作品「終戦のエンペラー」です。
映画館で現在「永遠の0」がヒット中ですが、今回は、終戦後の天皇への戦争責任を巡る調査とあのマッカーサーと昭和天皇が並んで写っている歴史的1枚までを描くミステリー作品です。
親日家であるフェラー准将がマッカーサーの命を受けてわずか10日間で政府や宮内省関係者から証言を導き出し、天皇を戦犯から回避するために奔走する姿が描かれています。ドキュメンタリータッチで描かれながら、フィクションとして、ラブロマンスも加わり、難しい命題に色を添えることで理解しやすい内容でした。
証言者の俳優の顔ぶれには、火野正平、伊武雅刀、中村雅敏、西田敏行などそうそうたる顔ぶれを配し、それぞれの役柄をうまく演じています。中でも、天皇の側近の夏八木勲の静謐な演技が印象的でした。