芦田愛菜主演のドラマ「明日ママがいない」が波紋を呼んでいます。
第1回の放送で養護施設の描写などを巡り賛否両論が巻き起こり話題となっています。脚本家と養護施設の職員の方々や関係者の相違がある点に起因しているようです。
それぞれの立場を考えると、どちらの意見にも納得できる部分はあるのですが、ドラマ好きの僕としては、今後のドラマの流れを見たうえで判断してもらえたらと思う。
今回の脚本は、松田沙也氏によるものですが、脚本監修に野島伸司氏が参加していることを知って、今回のようなことは、必然的に起きうると感じました。野島氏のドラマ作りのひとつとして、タブーへの挑戦があり、過去のドラマには、そうした作品が数多くあるからです。
ただし、関係者各位の方々には、丁寧な説明は必要だと考えます。取材なしに脚本化したならなおさら、制作者の意図を理解していただくことは当然の義務だとも考えます。
きれいごとでは済まされない社会が抱える様々な問題を真正面から取り組むことで、波風が立つのは当然で、好むと好まざるに関わらず、丸裸になってさらけ出される現実に目を背け、他人事のように無関心を装う社会で、こうしたドラマはむしろ重要だと個人的には考えます。
そして、こうしたドラマが生まれることは、作品の善悪は別にして、テレビドラマの役割と使命がまだあるのだと感じます。