映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、タランティーノの絶賛のイスラエルのサスペンススリラー「オオカミは嘘をつく」です。
イスラエル映画と言うと思い出すのはグローイングアップのHな青春映画。今回の作品はグロ的要素が強いバイオレンススリラーです。
少女誘拐御事件により、教師の男ドロールが容疑者として浮かび上がります。彼に違法な尋問を行た刑事ミッキが停職処分を受けます。そんな折に通報により誘拐された首のない少女の遺体が見つかり、ミッキは、ドロールを拉致しようとしますが、そこに少女の父親ギディが現れ、ミッキとドロールを襲い、山荘の地下室に閉じ込め尋問が始まると言う内容です。
娘を亡くし、妻とも別れたの綿密な拉致計画と凄惨な尋問はその風貌からは想像できないほどで目を覆いたくなるようなシーンの連続ですが、その瞬間だけはアップしないで、ドロールの苦痛の表情と叫びで、その恐怖を増幅させているところが巧妙です。
また、後に現れるギディの父親や残酷なラスト、プラスアルファされたもう一つの結末など、タランティーノ好きならバイオレンスとコミカルな部分もあり、また、仕組まれた罠にサスペンスファンなら魅了されると思います。