大阪に来て四年の月日が流れ、私は七歳になっていた。
滅多に降り積もらない雪の日、次女の花蓮かれんが生まれた。
年が明けてまもなくのことだった。
泥酔状態の父はいつものように暴れて、
母は私や善輝、生まれて間もない花蓮を連れて、
無我夢中で家から飛び出した。
ただ行く当てもなく、雪の降り積もる道をひたすら歩く。寒さに凍えそうになり、
区役所の階段の下に身を寄せ合い四人で固まり寒さを凌いだ。
お腹もグーっとなり続けていたが、
がむしゃらに家から飛び出てきたから、
財布も持っていない。
私達の目の前には
ファミリーレストランがあって仲の良さそうな親子連れが笑いながら暖かそうなご飯を食べていた。
空腹が限界に達していた。空腹と寒さで眠さが襲ってくる。
ウトウトしかける私の頬を母が平手打ちする。
「心!!寝てはいけない!!死んでしまうよ!!心!!起きなさい!!」
物凄く眠いのを耐え、赤く腫れあがった頬に冷え切った手を擦りつけて温めていた。
『このままでは子供達が死ぬかもしれない』
と母は判断したのだろう。
不本意であっただろうが、この時の私達には父のいる家へと戻る手段しかなかった。
そして、父の殺人計画と殺人未遂と自分の死に場所探しも終わることなく続くこととなる。
滅多に降り積もらない雪の日、次女の花蓮かれんが生まれた。
年が明けてまもなくのことだった。
泥酔状態の父はいつものように暴れて、
母は私や善輝、生まれて間もない花蓮を連れて、
無我夢中で家から飛び出した。
ただ行く当てもなく、雪の降り積もる道をひたすら歩く。寒さに凍えそうになり、
区役所の階段の下に身を寄せ合い四人で固まり寒さを凌いだ。
お腹もグーっとなり続けていたが、
がむしゃらに家から飛び出てきたから、
財布も持っていない。
私達の目の前には
ファミリーレストランがあって仲の良さそうな親子連れが笑いながら暖かそうなご飯を食べていた。
空腹が限界に達していた。空腹と寒さで眠さが襲ってくる。
ウトウトしかける私の頬を母が平手打ちする。
「心!!寝てはいけない!!死んでしまうよ!!心!!起きなさい!!」
物凄く眠いのを耐え、赤く腫れあがった頬に冷え切った手を擦りつけて温めていた。
『このままでは子供達が死ぬかもしれない』
と母は判断したのだろう。
不本意であっただろうが、この時の私達には父のいる家へと戻る手段しかなかった。
そして、父の殺人計画と殺人未遂と自分の死に場所探しも終わることなく続くこととなる。
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