手作り門松

東京都下の私の住む市では、毎年手作り門松の講習会が開かれます。グリーン・ウエルネスという外郭団体が主催し必要な竹や松、土台などすべてそろえて実費で作り方を教えてくれます。

毎年、講習会の申し込みは希望が多く、指定された日の朝９時ジャストから電話にかじりついていたのに、やっとつながったら「もういっぱいです」とのこと。でも、門松作成に必要なものをすべてそろえて、講習会より３００円安い１２００円で分けてくれるとのこと。材料を取りに行くときに簡単に作り方もおしえてくれるし、写真入りの作り方説明書もくれるので、自分で作れますよ、というのです。

あまり器用な方ではない私ですが、ラムパパも引き込んでトライしてみることにしました。
きれいに切った竹３本、松ぼっくりまでついた松の枝、赤い実のついた、これは万両かな？
白い実のついた枝、梅、土台になる空き缶と畳ゴザ、黒い紐、砂、つつき固めるための割り箸まで揃っています。

白い実の枝をもらうときに、「これはナンキンハゼの実ですよ」と説明されました。
あー、いつも散歩のときに通るひつじさん公園に行く道の街路樹もナンキンハゼですよねと聞くと、「そうですよ。あそこの街路樹の枝を切ったときに集めたのです。ほかのものも全部市内の樹木から用意したんですよ」とのこと。
さすが緑あふれるわが町、自前で揃っちゃうんですね。ナンキンハゼは秋はハート形のかわいい葉っぱをきれいに紅葉させてくれます。





「ナンキンハゼの白い実は鳥が好きで食べにくるんですよ。門松を飾った後も気を付けないと食べられますよ」と注意されました。その時、いやな予感が・・・

我が家にはやたらと食いしん坊な子がいるんです。食べられるものだと思うと、しつこく狙います。けっして忘れません。



なるべく早く作るにかぎると思いながら、場所を広げて二人でとりかかるのに、３日ほどかかりました。

やはり、やはり、この子は嗅ぎつけました。奥の和室に置いておいたのに、私の隙をみて和室に忍び込み、ナンキンハゼに噛みついていました。急いで取り上げたけど、そんなことが二度ほどありました。あー、早く作らないと白い実がなくなっちゃう、焦って作ることにしました。

焦りすぎて、経過の写真を一枚も取れませんでした。苦労したのは、土台に２本締める紐を男結びでしっかりと結ぶことと、バランスよく松などの枝を植え込むことでした。でもなんとか完成しました。



すこし松の枝ぶりが不格好になってしまいましたが、初めての制作としてはまあまあではないかと自己満足しています。これでいいお正月が迎えられるかな。

玄関に出して飾ってみました。手作りにしてはなかなかよくできているように見えます。よく見ると粗はありますが。
あとは、散歩の前後にラムからの攻撃をどうかわし、ナンキンハゼを守るかにかかっています。これを壊したら、許しませんよ。