◆トラブルの解決を地方政府に丸投げ◆
習近平政権が誕生して以降、「和諧社会」のスローガンが消え、富国強兵を目的とする「中国の夢」「中華民族の偉大なる復興」といった民族主義を煽るスローガンを唱えるようになった。「弱者たちは切り捨てられた」と感じる陳情者が多い。2013年になってから「陳情評価制度」は実質的に廃止された。新最高指導者のなかに、温家宝氏のようなパフォーマンスをする人もいなくなった。
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中国が尖閣諸島上空に防空識別圏を設定したことで、日米は強く反発し、各国メディアは東アジアが「世界の火薬庫」になったと報じた。いま中国国内では、果たして何が起こっているのか。総力特集では、中国評論の第一人者石平氏と中国ウォッチャーの福島香織氏が緊急対談。天安門への車両突入事件や共産党委員会ビル前での連続爆破事件など、国民の不満が爆発している背景を深読みする。また、世界ウイグル会議総裁のラビア・カーディル氏に緊急インタビュー。事件が頻発する新疆ウイグル自治区で何が起こっているのかを伺った。さらに、防空識別圏、シャドーバンキング、環境汚染の実態など、世界第二の経済大国が抱える内憂外患を各方面から分析している。第二特集は「真珠湾とヤルタ」。そのほか注目記事として、リフレ派の代表的な論客岩田規久男氏に、日本銀行副総裁としての立場からその本音を語ってもらった。
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