身近なものだった、薄い布団の下にわらの柔らかい部分をいっぱい詰めたワラ布団
寝返りするたびにカサカサと音がする、寒さの記憶がないからきっと暖かったのだろう
田んぼが終わると野菜など入れる小屋作り屋根は藁で覆うのだ、出入り口はこもといって
これまた藁を編んだすだれを下げて完了、藁ぼうきは藁の芯のところを集めて作る、
また冬は近所の人達も来て囲炉裏の周りで藁仕事、縄もむしろ編みに使うこで縄{細い縄}荷物を担ぐ荷縄、これは何故か左手を上にいわゆる左縄、荷物を結ぶ中縄、わらじ、藁ぞうり、美濃、ふかぐつ(わら靴)こいかご(肥料など入れて担ぐ籠)やせうま(背あて)ぼて(藁で編んだ籠)つぐら(幼子を入れておく器)筒子(納豆作る時に煮た豆を入れる器)などなど数えたらいくらでもある、
お金をかけずに道具として使い傷んだら燃やして灰はまた肥料になる古き時代の藁に
思いをはせて・・・懐かしさはあってもその当時には戻りたいとは思わはないが、
消えゆく藁文化、いやほとんど消えてしまったこんな話でも事実は事実。