各党入り乱れての騒動に大異も中異も小異もへったくれ
もなく、くっついたり離れたりで、何が何やらわかりません。
新党が結成されては他党との合流で消滅し、また別の党
が新しく立ち上がるといった離合集散劇は、選挙の顔と旗を
求めて、いまなお、曖昧模糊とした 「ごった煮」 状態
の舞台上で絶賛公演中なのです。
ところで、これは第何幕になるのでしょうか
一昨日(11月27日)には、段階的に原発依存からの脱却を
はかる 「卒原発」 を唱える嘉田由紀子滋賀県知事が
「日本未来の党」 の結党を表明しました。
国民に 脱原発 の選択肢を示すもので、連携について
は、「この指止まれ」 式にすべての政党や各個人に
呼び掛けをして行くとしていましたが、
この呼び掛けに呼応して … というよりも、裏で内々のうち
に 「国民の生活が第一」 との合流が既に決まっていたわけ
で、そこに 「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」 と
「みどりの風」 からは、前衆院議員の参加が決定したことで
、選挙の顔や旗印を求めて行き場を探していた第三極勢の
離合集散も、いよいよここに極まれりといった感じです。
果たして、これで最終幕となるのでしょうか
原発政策に関して 「できるだけ速やかに原発をゼロにする
見通しとして2022年を考えている」 とした 「日本未来の党」
の嘉田由紀子代表は、10年後の脱原発の実現=原発卒業
を目指す考えで、衆院選には100人規模の候補者の擁立を
図るとしていますが、例によって今回も裏で暗躍する国民の
生活が第一の小沢一郎代表の選挙後の動静が、いまから、
どうにも不気味でなりません。
表の顔は清楚で優しそうな嘉田由紀子氏でも、裏の顔は、
紛れもなく小沢一郎氏なのでしょうから …
さて、『臭い物に蓋』 や 『愚者の行進』
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/266.html(参照)
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/269.html(参照)
でも触れたように …
原発廃止を持論とする2号は、一見、反原発派のように
受け取られがちですが、正しくは、反既存原発で不可避的な
「脱原発」 指向なのです。
どういうことかと言うと …
時間をかけて廃炉に持って行こうとする 「脱原発」 や
「卒原発」 に対して、今すぐにでも廃止しようとするのが
「反原発」 の基本的な考えです。
他方 「脱原発」 は原発容認派の一部からイメージ的
には 「卒原発」 に近いものまでが混在する実に幅広い
考え方で構成されるカテゴリーであって「脱原発」
同士だからと言って全く同じではありません。
要するに、
現実主義的グループと理想論的原理主義者の違いです。
この 「反原発」 を唱える人は、左翼的なイデオロギー
をベースに持っている人がほとんどで、「日本未来の会」 を
応援し賛同する有名人にもそうした傾向や基盤を有している
方々が少なくありません。
だからどうだというわけではありませんが、国民の大多数
のコンセンサスは 「脱原発依存」にあると思う2号
としては、原発政策の結論を性急にして、稚拙に出すべき
ではないとするスタンスにあります。
現時点でのエネルギーの供給源で原発が優位にあること
は、世界的に見ても疑いようのない事実なのでしょうが …、
将来において、その比率を見直し、高効率で放射能汚染の
ない安全なエネルギーを何としても確保したいと思うのです。
そこで 「脱原発」 を目指す方向に意識が向くわけです
が、エネルギー問題は、声高に 「反原発」 を訴えれば、
それで解決するような単純な話ではありません。
戦に譬(たと)えれば、
原発の推進=突撃状態から、反原発=完全撤退へ一気
にカジをきるとなると矛を投げ捨てて必死になって逃げ帰る
ようなものですから、しんがりを務める武将(戦略)など存在
しないに等しいわけです。
反原発を訴える人にとっては、原発さえなくなれば、つまり
生きて逃げ帰えることさえ叶えばそれでいいかもしれません
が、急激なエネルギー政策の転換によって産業構造が変化
し、倒産する企業や失業者が増加して、現在よりも、さらに
日本の国力が衰退するという懸念は払拭できません。
総崩れの負け戦となって、国際的にも経済的にも立ち行か
なくなり 「日本沈没」 という想像だにしなかった憂き目
を見ることになるのかもしれないのです。
代替エネルギーの議論がないままに、反原発だけを叫んで
も無意味ですし、反原発派の彼らには「地球温暖化」
という言葉さえも、とうの昔に死語となっているのでしょう。
それに対し卒原発は、一時継続・適宜廃止=攻撃態勢を
継続しつつ適時に撤退するもので、脱原発は、継続的稼動
から段階的廃炉=攻撃態勢を整えつつも徐々に段階的に
撤退へと方針転換をはかるものと考えられます。
… だとしたら、撤退時における最前線部隊であるしんがり
を務める武将(司令官)の器量が大きな問題となります。
戦略的な始末や戦術的な首尾いかんで、事の成否 が
決まってしまうからです。
そうした意味からも、今回の衆院選は、しんがり部隊として
ソフトランディングさせる政策や方向性を示し得るような器量
のある党首・政党そして戦力である兵隊を選ぶ選挙でもある
わけです。
民主党が政権を死守するか 自民党が奪還するか
第三極の勢力として注目されている日本維新の会や日本
未来の党が大躍進をみせるのか
もしも民主党や自民・公明の両党が伸び悩み、維新の会
が自民党に次いで比較第二党になったと仮定すると、政権
の枠組みを決める主導権争いの激化 から政局は複雑に
流動化することになります。
かつて自民党が選挙で過半数割れした際に、日本新党の
細川護熙元首相を担いで、8党連立による「非自民」の政権
が誕生した歴史があります。
その工作に暗躍したのが、小沢一郎氏であったことは言う
までもないことですが …
第三極を二分する勢いの日本未来の党には、仕掛け人で
ある当の小沢氏が、再び「非自民」の連立工作に向けて、
虎視眈々と暗躍の機会をうかがっているのかもしれません。
あるいは、反対に …
今度は、自民党が政権を奪還するために日本維新の会の
石原慎太郎代表を首相に担ぎ上げるという奇策・妙案もない
わけではありません。
選挙の結果次第では混沌とした勢力地図の上にいったい
どんな国境線が引かれるのか
いまは誰にもわかりません。
アナタは、石原慎太郎首相を見てみたいですか
橋下徹氏は、一度は見てみたいと言っていましたが …
「見たいか 見たくないか」 と訊かれたなら
「見たいようでもあり
見たくないようでもある」
といった感想が、偽らざる心境で …
それが 一番ピッタリ とくるのかも
そう、 見たいような、見たくないような
なんとも不思議な気分です
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