Aino's Dream

職業写真家Aino(日本写真家ユニオン会員)のオフィシャルブログ。写真って夢みたい。。ゆるりゆるりと夢を追い続けて。。

Adventure

2013年08月02日 | GR

 

 

気づいたら

そこには夏があった

うだるような夏

生を受けたばかりの蝉が

うねるようにいつまでも鳴いている

あそこにいた時には聞こえなかった

懐かしくも儚い鳴き声

そっと耳をそばだてながら

とてもとても静かに、静かに

冒険をしてみようと思えるキセツ


7月の最後に

2013年07月31日 | GR

 

 

月日はあれから一年流れた。7月は私が自らその命を絶とうとした月だった。他人にとってはどうでもいい暑い夏の一月だろう。だけれど、私たち夫婦にとっては嫌でも思い出す、そして二人で、また、それぞれが一人で考えさせられる一月だった。そしてまた、去年のように辛い一月だった。二人とも「何故?」と考えざるを得なかった。

死に取り憑かれたとき、私はメール一つで働いているオットに死を告げた。どんなにかわいくてかわいくて仕方のない猫たちも、愛するオットも老いた母のことも、何もかも頭の中からなくなった。

理由はいくつかあったと思う。でも一番の理由は、写真家として創作し続ける厳しさや自信喪失など、そこには絶えず写真がつきまとっていたように思う。今でもそれは変わらない。

だけど、どんな理由があろうと、私はオットを裏切り、母を悲しませた。そのことを否応なく思い返すと、どうしたらいいのかわからなく混乱した。そういう時オットが、「とにかく生きてくれ」、と言ってくれた。去年と変わらない辛い7月を乗り越えられたのは、このオットの言葉のおかげだ。

今日、私はちょっとした一歩を踏んだ。ほんのちょっとの一歩だ。でもその一歩は7月の終わりの日に、かけがえのない一歩となった。


Gravity

2013年07月31日 | GR

 

 

ラベンダー畑の道をゆく

癒しのはずのラベンダーの香りが

今の私には、少しきつい

それでも、両脇をラベンダーに支えられるようにして

一歩、また一歩と、歩を進めていく

喜びや幸福や輝きが多いほどに

哀しみも増し

その膨れ上がった生きるという重力

時々、投げ出したくなる

しかし、だから、私はまだ、生きている