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愛染隼人の女の詩集 わたし港の女

2024-09-02 18:25:00 | 日記


   わたし港の女


空が黒くて 風が唸っている

港の水面に 雨が走りながら

明日の未来を 荒削りしてる

寂しさに 引き込まれながら

泣いてるけれど

あゝわたし港の女…


通り雨なら 秋の雨に濡れて

慰めるだけの 悲しみに終わる

港の灯りに 小船が浮かんで

風に横揺れ ギシギシ音する

海が友達

あゝわたし港の女…


この胸で泣いて 喉が渇いてく

季節に散った 赤い落葉のよう

そんな恋模様 なみだに時雨れて

遠ざかるだけの 我が身の恋が

海に沈んだ

あゝわたし港の女…








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