あの人に駄目と 言われたけれど
抑えきれない 我が身がいる
好きなものは しょうがない
許してね 女の我侭
堪らなく 恋しているの
風の吹く侭に 大阪ごころ あゝ…
死んでもいいのよ 覚悟を決めて
あなた追いかけ 北国の町
燃え尽きたいの 一人きりを
せめてもの 女の立場
わかってと 拝んだ願い
女の人生 大阪ごころ あゝ…
季節に抱かれて 我が身が落ちて
女の素直さ あなたにあげる
だから受けてよ もう戻れない
なにもない ボストンひとつ
恋を詰め はるばる来たの
あなた頼りに 大阪ごころ あゝ…
雨か涙か 小窓を濡らす
風が運んだ 愛の破片
繋ぎ合わせて みるけど
形にならず 虚しいだけ
屋根を雨が 駆け足で
走り抜けていく
あの日も そうだった
あゝふたり 雨の宿…
宿の番傘 海辺を歩く
海面叩く 雨が走って
雲が黒くて 涙ぐむ
何が哀しい 私の彼が
何処かに消えて
見えないの
雨に消えていく
あの日も そうだった
あゝふたり 雨の宿…
浴衣着姿 静かな海に
離れた島を
ひとりで見つめてるけど
明日は来ない 哀しさに
わかってるけど
切なさに
涙こみあげる
あゝふた 雨の宿
思いでを 振り返る宿…
ゆこうか戻ろうか 雨に嘆いてる
川に掛かる思案橋
見つめる川に あなたひとりを
愛して来たけど 後悔しない
命捧げて 逢えるなら
それもいいかも 知れない
ひとり言葉の あゝ雨の思案橋…
風に枯れ葉散る 思い哀しくて
月夜に嘆く思案橋
捨てられたけど 恨みはしない
未練なままで ただそれでいい
別れた今も 好きだけど
だけど逢えない 苦しみ
おんな涙の あゝ雨の思案橋…
胸の哀しみは 知るはずもない
思い流れる思案橋
夜に思って 朝に消えゆく
そんな愛にも ただ哀しさに
明日を見つめて 生きている
淀む空気の あゝ雨の思案橋…