へんねし日記

非きさんじ系男子のあたん

信じるか信じないかはあなた次第13

2023-09-18 14:03:36 | 日記

高3の三者面談でのこと

親がイキナリ大学に行かせたいと担任に訴えた

担任も「大学に行け」と僕を説得しにかかる

逃げ場を失くした僕は従うしかない

とはいえ試験がある

落ちればいいのだと高を括っていた

受験当日問題用紙をめくった瞬間「全部分かる~」と

心の中で叫ぶ

意気地なしの僕はワザと間違いを書くということが出

来なかった

進学決定

バイト先で大学に入ったら独り暮らしをしたいので貯

金を始めたけど…

全然足りない

子供の進路を勝手に決める親が自分たちが望まない独

り暮らしを援助するわけがない

アカンわ~と話していたら社員さんが「ウチに住まへ

んか」と声をかけてくれた

社員さんの家は元々農家で農機具を入れておく納屋が

ある

社員さんが趣味に没頭するために住めるようにリフォ

ーム済み

春の異動で他府県に単身赴任

家には奥さんと2人の娘さんだけになる

不用心なので君が住んでくれたら助かるとのこと

家賃は光熱費プラスアルファ

納屋を見せに貰いに行ったら着替えなど身の回りのも

んだけ持ってきたら住める状態

これならバイト代だけで何とか生活出来ると貸して頂

くことにした

交通の便が悪く学校やバイトの交通費が重くのしかか

るだろう案じてくれた社員さん

友だちが乗らなくなったジェンマ80を貰ってきてく

れました

免許は高校在学中に取得済み

役所に届けてナンバーを交付して貰い自賠責に加入す

るだけで乗れます

無段変速のスクーターしか知らない人が乗ったらビッ

クリするかもしれない自動変速のギア付きスクーター

です

普通に街中を走っているだけでもおもしろい

悠々自適の独り暮らしを満喫していました

ある日のことです

バイトから帰って来て布団に入って寝たのですが…

中途半端に寝て目が覚めたせいで全然寝られない

悪戦苦闘すればするほど目が冴える

又聞きですが他の大学の学生が丑の刻参りを見に行っ

て遭遇したという話を思い出した

どうせ寝られへんのやったらネタになるかもしれへん

し見に行くことに

表通りまでスクーターを押していき山へに向かって走

神社の数百メートル手前でエンジンを切って押して歩

そうそういるわけないやろと木立の中を歩いていまし

たら~

いました!

今まさに木に藁人形を打ちつけようとしている女性

こちらに気づいていない

まだ近づけると歩いていたら地面に落ちている小枝を

踏んでしまった

音に気付いた女性が振り向く

こちらに向かって走って来る

恐怖で足がすくんで動かない

僕の目の前まで来た時に咄嗟に組み付いて押し倒しす

ことが出来た

小学生の時からプロレスを観ていたお陰

とはいえ格闘技経験ゼロなのでどうすればいいか分か

らない

女性に手を上げることが出来ず暴れる女性を押さえつ

けるだけ

グロム・ザザ対ヒカルド・モラエス状態

そうこうしている内に空が白み始めた

さすがにまずいと思った僕は女性に

興味本位で見に来たことは謝ります

もうすぐ神社の人が見回りに来ます

あなたに危害を加えるつもりはありません

あなたが僕に危害を加えないのなら手を放します

いいですか?

女性は黙ってい頷いた

互いに離れ服についた土を払いつつ土だらけの女性を

目にし申し訳ない気持ちに

そのままやと電車やバスに乗れないでしょ

スクーターで来てますから送っていきます

女性は俯いて黙ったまま

女性からしたら丑の刻参りを興味本位で見に来る悪趣

味な男に家まで送られたくない

とはいえ時間がない

手を引っ張ってスクーターの止めてある場所へ

同級生やバイト仲間を載せる時のためのメットがリア

キャリアに引っかけてある

それを女性にかぶせとりあえずふもとまで降りる

家までとは言いません

家の近くまで送りますから場所を言うて下さい

と言うても女性は黙ったまま

無理やと判断した僕は自分の家に連れて帰る

最初に僕がシャワーを浴び女性に免許書と学生証を見

せ紙に書き写し僕が何かしたらこれを持って警察に行

って下さい

僕は家の外に出てますからシャワーを使って下さいと

スェットの上下を渡す

家を出てしばらくしたら湯沸し器の音がしたので使っ

てくれたよう

汚れた服を洗濯機で洗ってもらったのをコインランド

リーにもっていき乾燥機にかける

女性に家の鍵を渡して出て行ったので閉められている

かもねと思っていましたが開けたまま

女性が着替えるのを見計らってから再度送ると言うて

みましたが俯いて黙ったまま

埒が明かないと「神社の奥はどうなっているか知って

はります?」と尋ねると首を横に振った

「行ってみましょうか」と女性の手を取りスクーター

で出かける

山を越え今のような人気観光地になる前の美山へ

街中より一足早い秋の風景の中をゆっくりと流す

日本海に出て鯖街道を使い街中に戻って来る

ここならどこへでも帰れる京都駅へ

「ここからなら帰れますよね?」と訊くとやっと首を

縦に振ってくれた

女性と別れ「こんな話しても誰も信じてくれへんやろ

な~」と思いつつ家路へ

週末のことです

バイトから戻って来ると家の前に誰か立っている

近づいてみると件の女性

「どうしたんですか?」と訊くと先日のツーリングの

お礼に来たのだそう

僕がいない間に冷蔵庫の中を見てロクな食事をしてい

ないと思ったらしい

それを言われると返す言葉がない…

お言葉に甘えて女性の手料理を頂くことに

久しぶりのマトモな食事に笑顔がこぼれる

それから週末になると女性はやってきて手料理をふる

まってくれるように

そんな生活をしていたら好きになるし恋にも落ちるし

そういう関係にもなる

女性は所謂マグロ

ですが大人しそうな見た目と同じく恥じらいを感じさ

せる表情と声に萌える

女性に喜んでもらおうと頑張るしアソコは終始痛いく

らいにカチンコチンのまま

女性もそういう行為が嫌いやからマグロなわけではな

さそう

食事の後片付けをしている後ろ姿に欲情し抱きつくと

抵抗しないし押し倒しても受け入れてくれます

僕が4つ年下だと分かるとお姉さんキャラを出してき

て頭を撫でてくるように

これが嫌じゃない

むしろ嬉しい

お姉さんと僕の関係は共依存

自分一人でも生きていける自立した人間が素晴らしい

と言われる時代ですが~

みんながみんな強いわけじゃない

互いに寄り添って生きて行く生き方もあっていい

奇妙な出会いでしたが最良の人に出会えたエピソード

です

信じるか信じないかあなた次第


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