つづきです
新卒サラリーマンの初任給が13800円で有れば 地方出身者の家賃は天引き(当時は社宅生活)なので住む家には困らない。
5反の土地から収穫できる米は 40俵に過ぎない 自宅の飯米を残して出荷できる米は30俵余り=現金にして12ー3万円 麦にしても 取れ高6俵ほど すべて現金化しても6万円
家族全員で働いた結果がこれである。
町に出た若者の給料と比べればわかるが 作業服支給される現業者の場合を比較しても,,,当時は神武景気 岩戸景気 そしてオリンピック景気に入った時代である。
既に 使う当てない年金制度の積立金に余剰が出来ると 政府は箱物と言われる鉄筋の建物に使い始め、金余り政策は一気に加速してくる。
10年後には5倍に給料が増えることになって行くことになる。
親父も 農閑期は土方仕事に出るようになった。
現金収入が増えると生活に潤いができるはずだが,,,
家畜として飼っていた牛が 牛小屋から消えた。
牛が耕していた田圃は耕運機という機械に変わっていった。
親父の給料もすべて 日本経済の発展に尽くす現金を手に入れ農業機械購入の費用を稼ぐために 働きに出たようなものである。
生活は潤ったか?
何一つ 生活には潤いは感じない。
思春期の私は 相変わらず兄貴のお下がりの制服を着て 田んぼ道を肩から下げたカバンに麦飯弁当を入れて中学校に通っていた。
続きます
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