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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■実家のリフォーム~お片づけ2~第10話

2006-02-05 12:53:37 | ■建築家の自邸・構想~建築、竣工まで
---今回は不用品の処分方法について---

最近良く耳にする「ご家庭で不要になりました、家電製品無料にて引き取ります。CD、コンポ・・・動かないものでも結構です・・・」
家電の無料回収。あわよくば買い取りもして頂けるというアレの話。

私は、実家のリフォームに伴い、家の要らない家電製品を引き取っていただく声を掛けてみたのだ。
実は、以前から悪い噂を聞いていた。
コレは買い取れませんね・・・と言葉巧みに処分費を水増しして引取っていくという話だ。

私が、声を掛けた業者は”家電リサイクル法該当品目”を高値で引取ろうとする業者でした。

家電リサイクル法では、

■エアコン(業務用は除く)
■ブラウン管テレビ(液晶やプロジェクションテレビ除く)
■冷蔵庫
■洗濯機・洗濯乾燥機(乾燥機は除く)

の4品目を該当品目として定めています。
その為、これらの製品は粗大ゴミとして市が回収できなくなったのです。
これが、どうも腑に落ちないのですが・・・

消費者はこれらを買い替える場合は、販売店にて回収していただけるのですが、引越しなどで廃棄したい時には、容易に捨てることが出来ないのです・・・

先ほどの業者は、まず”家電無料回収”という名目で家にあがり込みます。
そして、家電製品を見つめ「このテレビは5年以上経っているので引取れませんね。」
「冷蔵庫は、市で引取ってもらえないんですよ。知っていました?重いので我々が処分いたしましょうか?」
と、処分を持ちかけるのです。

その金額がとても高いのですが、特に冷蔵庫や洗濯機などの重いものはしぶしぶお願いしてしまうケースが多いのだと思います。

私の場合は、見積もりということで来てもらったのですが、冷蔵庫だけで2万円近い手数料を請求してきたのです。
半分喧嘩しながら追い返したのですが、最後には1万円で引取らせて下さいと頼み込んできました。
でも、嫌気がさして頼みませんでしたけどね・・・

こういった家電リサイクルは直接電気屋さんと相談した方が安くなります。
★(財)家電製品協会 家電リサイクル券センターのHP(参考に)

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と、こういう業者だけではありませんでした。
実家に広告の入っていた廃棄処分業者の話。

この業者さんは、個人経営の方で、チラシに書かれた携帯番号に電話したらすぐ飛んできてくれました。

この方は、「このコンポね。回収します。あ、冷蔵庫は直接電気屋さんに頼んだ方がいいですよ。このプリンターね。売れるかわからないけど頂いていくよ・・・」
と、この方は無理にお金を取って回収するのではなく、中には掘り出し物があったらモウケという考えらしい。
実際取引している廃品仲介やさんには、逆にいくらかのお金を払わなければいけない場合もあるという。
それでは、なぜ?と思っていたら。

「ちょっと、家の中拝見させていただくと引越しのようですね?」
「実は、私本業は古本屋さんで、もし要らない本があったら見せてもらっていいですか。ちゃんとお金出して買い取りますから・・・」

と、なるほど”竿竹屋はなぜ潰れないか?”方式である。
ちょうど、売りに出そうか悩んでいた本を見せると、意外や意外結構お金になったのである。

本の代金占めて2500円。
ちょっとしたお小遣いができた。
本はどれも古いものばかりだったんですが、建築書や美術書は価値が落ちないから高く引取るんだそうです。

面倒だから、そのまま捨てちゃおうかなと思っていたばかりに、思わぬ収入がうれしい。

---
もう一つ家具について。
私の実家には古いカリモクの食器棚があった。
装飾の施してある立派な食器棚だったのですが、ちょっともうイロイロ痛んでいる。
私は、売れないなと思っていたのですが、母にとっては思い入れの強い食器棚を「捨てる」という行為には抵抗があった・・・

「高かったのよ。」「捨てるなんてもったいない・・・」

私は捨てるのに母を納得させる為、一番初めの業者に見積もってもらったのですが・・・
「買い取れませんね。我々が処分する場合は、1万5千円になります。」
と、母は気分が悪そうだ。
「そうですね~。もしかしたら、我々の提携先の家具回収屋だったら買い取ってもらえるかもしれないんで・・・」

と、駄目もとで、その業者を呼んで見てもらいました。
業者さんは、悩んだ末に二千円の買取価格がつけました。
抱き合わせで他の座卓など不用品も回収してもらったのですが、
市の粗大ゴミ回収でも三千円くらいはかかるので、結果五千円は浮いたことになります。

たぶん、始めからニ千円と言われたら、母は納得しなかっただろけども、一万五千円払わなければならないものが、二千円でも売れたことに大満足の様子でした。

話によると、最近のマンションや賃貸も造り付け収納が多く、大きな食器棚や箪笥などはなかなか中古で売れないんだそうです。
特に中古のベットはまず売れないんだそうだ。
人が使ったベットには物凄く抵抗がある日本人が大半だからだという。

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その他、私の使っていたバイクは5000円で売却。
(一年乗っていなかったら、エンジンが動かなくなり、タイヤがパンクし、マフラーが盗まれていた・・・)

服や、雑貨関係の品々は近所の教会に寄付し、なんとか家の中が綺麗に落ち着いたのでした。

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恐らく、二世帯住宅を考える際に、こういったゴミの問題が出てくると思います。
両親にとって、自分が愛用してきた品々を勝手に捨てられる事に抵抗があり、喧嘩になる事も。
なにより、戦争を経験してきた世代は、モノを大切にする心”もったいない”を良く口にします。

家の片付けの一番簡単なことは、解体屋さんにすべて廃棄してもらいお金で片付けること。
確かに、働いている私たちにとって、それは簡単で便利な方法ですが、両親にとって、自分の物を処分される事は苦痛以外の何物でもありません。

今回、私が要した労力は、日にして7日間ほど・・・
しかし、あれほど物を捨てることに嫌悪感を抱いていた母が、納得して物を捨ててくれた事はとても大きかったです。

自分の誕生日年の記念硬貨や写真など掘り出し物が見つかった事もうれしい事の一つ。

皆さんも、同じような状況になった時は、納得できる処分方法をお試しください。
多分、皆さんのご家庭の方がキチンと整理されているので、こんなに大変ではないと思いますので・・・

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■夢のマイホーム計画
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2 Comments

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人それぞれ・・・ (ちびなべ)
2006-02-05 21:42:25
近頃は物を捨てるのも結構お金がかかる時代ですよねー。

特に電化製品は購入時に既に捨てる時のことを考えてしまいます。

ま、そうやってなるべくごみを出さない生活を心がけていくのが大切なのかなぁと。



ちなみに私の母は定年退職してから実家の在庫一掃整理に取り掛かっています。

物凄い勢いで家の中が片付けられていて、その思い切りの良さに正直おののいてます(汗)
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そうそう (akatuki)
2006-02-06 12:04:13
>ちびなべさん



そうですね。捨てるのにお金の掛かる時代ですね・・・

例えば14インチのTVでも、その1/3ぐらいの代金が廃棄代金に必要になってしまう・・・

住宅の解体費も上がりましたしね。



すごいですね。おかあさん。

ちびなべさんが家を出たことで、大改造でもするのでしょうか?
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