このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・目次はこちらから
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外断熱工法については前回詳しく触れたので、どんな利点があるか解って頂けたかと思います。
今回は、我が家でどの工法を採用するか?
ということがメインになります。
工法に関しては、構造躯体にも因りますが、外壁の仕上げによって異なります。
私は、外壁を塗り壁にしたいと思っているので、アメリカの工法であるドライビット工法が今のところ一番有力です。
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この工法は、比較的安価なポリスチレンフォームを利用した外断熱システムで、コンクリートに打ち込む工法と違って、躯体の状況をキチンと把握できるので安全性が高い工法。
何よりも重要視したのは、その実績。
約35年前から使われ始め、様々な改良が加えられているという事。
最近、似たような工法を日本のメーカーである野原産業が発売した。
パッシブウォールという工法で、まだ実績ゼロ。
施工者の育成もキチンと整っていないので、やはり不安が残ります。
出来たばかりの工法は不完全なものが多く、他で代用できるのであれば避けたいと思う私。
コストもほとんど変わらないようなので、あえてモルモットになる必要はなさそうです・・・
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なによりも信頼できるのが、仕上げ材に制限がある事。
普通だったら、そのような制約は設計者にとっては煩わしい物なのですが・・・
逆に信頼がおけます。
理由はこうです。
外断熱工法は、内断熱工法と違って断熱材の表面に熱が蓄積されます。
その為、表面の薄いモルタル仕上げが、とても熱くなり、激しい熱収縮によってクラック(ヒビ)が入りやすいという事です。
こういった制約は、35年の歳月の中で蓄積された問題点を解決する為に生まれました。
それらの実績を尊重すべきだと思うわけです。
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話はそれますが、建材メーカーの営業マンの
「大丈夫ですよ、絶対雨漏りしません。」
「30年は壊れる事がありません。」
的な会話は最も嫌いです。
根拠がわからないからです。
同じ性能をアピールするのにも、今までの工法と比較してどのように優れているかをキチンと説明してもらいたいと思うから。
ですから、その商品の利点だけでなく、デメリットもキチンと説明していただける営業マンのほうが信用がおけるわけです・・・
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と、RC造(鉄筋コンクリート造)の外断熱工法でも、通気層を取る事は可能です。
この方が、断熱材の表面が急激に熱くなる事がないので、仕上げ材に問題がおきづらく外装材の制約はなくなります。
しかし、手間がヒト手間フタ手間増える為コストに跳ね返ってしまいます・・・
基礎に貼る断熱材は、地中部分で水分を含む為、その水分により断熱性のが損なわれない製品を使う事になります。
我々が良く使うのが、このゲーテハウスから販売しているコリグラス(ゲーテ安心ボード)という商品。(上の写真)
無機ガラスで作られているので、シロアリによる食害の被害を受けません。
ただし、非常に硬質なので衝撃に弱く、工事中に端部がボロボロになってしまう欠点があります。
そして、とっても高い・・・
う=む。
外断熱工法はまだまだ発展途上で完璧な工法がありません。
私の家はRC造(鉄筋コンクリート)なので、万一断熱材をシロアリに食べられてしまっても被害は少ない。
よって、安価なポリエチレンフォーム等の類で断熱しようと思っています。
※自邸なので、多少のリスクはあっても安い工法を採用。
外壁にタイルを貼るのであれば、RCBボード(ロックセルボード・炭酸カルシウム発泡板)という外断熱工法が使用可能です。
コンクリートを打設時に同時に打ち込むので、コストを抑えながらタイル仕上げが出来ます。
この様に断熱材に下地モルタルを直接塗りタイルを貼り付けます。
二丁掛けタイル程度までなら施工可能の優れものです。
しかし、詳しい内容は割愛しますが・・・
この工法もまだまだ完成しきっていない感があります。
(防水をキチンと考えなければならない)
ちなみにこの工法でモルタル仕上げにしようとするとタイル張り(45二丁掛け)より高いものとなってしまいます。
それなので、今回はパス。
ま~ともかく歴史の浅い外断熱工法だけに、これから60年~100年と建物を維持していく中で、信頼のおける工法を選定しなければなりません。
万が一、断熱材がコンクリートから剥離して、ボトッと外壁が落ちてこないように充分に検討を重ねなければいけないのです。
見えない答えを探しつつ、新しい画期的な工法が産まれないかと待ち望んでいます・・・
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■夢のマイホーム計画
設計士の自宅建設までの苦悩を日記に掲載しています。
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★道のりまでの第一歩”実家のリフォーム”が完成いたしました。
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外断熱工法については前回詳しく触れたので、どんな利点があるか解って頂けたかと思います。
今回は、我が家でどの工法を採用するか?
ということがメインになります。
工法に関しては、構造躯体にも因りますが、外壁の仕上げによって異なります。
私は、外壁を塗り壁にしたいと思っているので、アメリカの工法であるドライビット工法が今のところ一番有力です。
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この工法は、比較的安価なポリスチレンフォームを利用した外断熱システムで、コンクリートに打ち込む工法と違って、躯体の状況をキチンと把握できるので安全性が高い工法。
何よりも重要視したのは、その実績。
約35年前から使われ始め、様々な改良が加えられているという事。
最近、似たような工法を日本のメーカーである野原産業が発売した。
パッシブウォールという工法で、まだ実績ゼロ。
施工者の育成もキチンと整っていないので、やはり不安が残ります。
出来たばかりの工法は不完全なものが多く、他で代用できるのであれば避けたいと思う私。
コストもほとんど変わらないようなので、あえてモルモットになる必要はなさそうです・・・
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なによりも信頼できるのが、仕上げ材に制限がある事。
普通だったら、そのような制約は設計者にとっては煩わしい物なのですが・・・
逆に信頼がおけます。
理由はこうです。
外断熱工法は、内断熱工法と違って断熱材の表面に熱が蓄積されます。
その為、表面の薄いモルタル仕上げが、とても熱くなり、激しい熱収縮によってクラック(ヒビ)が入りやすいという事です。
こういった制約は、35年の歳月の中で蓄積された問題点を解決する為に生まれました。
それらの実績を尊重すべきだと思うわけです。
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話はそれますが、建材メーカーの営業マンの
「大丈夫ですよ、絶対雨漏りしません。」
「30年は壊れる事がありません。」
的な会話は最も嫌いです。
根拠がわからないからです。
同じ性能をアピールするのにも、今までの工法と比較してどのように優れているかをキチンと説明してもらいたいと思うから。
ですから、その商品の利点だけでなく、デメリットもキチンと説明していただける営業マンのほうが信用がおけるわけです・・・
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と、RC造(鉄筋コンクリート造)の外断熱工法でも、通気層を取る事は可能です。
この方が、断熱材の表面が急激に熱くなる事がないので、仕上げ材に問題がおきづらく外装材の制約はなくなります。
しかし、手間がヒト手間フタ手間増える為コストに跳ね返ってしまいます・・・
基礎に貼る断熱材は、地中部分で水分を含む為、その水分により断熱性のが損なわれない製品を使う事になります。
我々が良く使うのが、このゲーテハウスから販売しているコリグラス(ゲーテ安心ボード)という商品。(上の写真)
無機ガラスで作られているので、シロアリによる食害の被害を受けません。
ただし、非常に硬質なので衝撃に弱く、工事中に端部がボロボロになってしまう欠点があります。
そして、とっても高い・・・
う=む。
外断熱工法はまだまだ発展途上で完璧な工法がありません。
私の家はRC造(鉄筋コンクリート)なので、万一断熱材をシロアリに食べられてしまっても被害は少ない。
よって、安価なポリエチレンフォーム等の類で断熱しようと思っています。
※自邸なので、多少のリスクはあっても安い工法を採用。
外壁にタイルを貼るのであれば、RCBボード(ロックセルボード・炭酸カルシウム発泡板)という外断熱工法が使用可能です。
コンクリートを打設時に同時に打ち込むので、コストを抑えながらタイル仕上げが出来ます。
この様に断熱材に下地モルタルを直接塗りタイルを貼り付けます。
二丁掛けタイル程度までなら施工可能の優れものです。
しかし、詳しい内容は割愛しますが・・・
この工法もまだまだ完成しきっていない感があります。
(防水をキチンと考えなければならない)
ちなみにこの工法でモルタル仕上げにしようとするとタイル張り(45二丁掛け)より高いものとなってしまいます。
それなので、今回はパス。
ま~ともかく歴史の浅い外断熱工法だけに、これから60年~100年と建物を維持していく中で、信頼のおける工法を選定しなければなりません。
万が一、断熱材がコンクリートから剥離して、ボトッと外壁が落ちてこないように充分に検討を重ねなければいけないのです。
見えない答えを探しつつ、新しい画期的な工法が産まれないかと待ち望んでいます・・・
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使いませんでした。
確かに打った後のコンクリート補修とかできるからいいんだろうけど
アメリカっていうのがひっかかるんだよなあ。
はたしてきれいに仕上がるのかな?仕上げ面が
うねうねぼこぼこしない?
確かに僕もアメリカの工法ってのがあまりしっくりこないんだけど・・・
平滑に出来るかは、どうも、下地(RC)補修をキチンとした上で行うという話。
で、その処理をドライビットが行わない(工務店してからでないと工事しない)ので最後は責任問題がどうなるか?宙に浮いている事が不安です。
でも、仕上げ自体を多少凹凸があっても良いテクスチャーにしようと思っているので今回はあまり影響が出ないかなぁと・・・
RC外断熱で計画中の者です。現在見積もりを工務店3社に出しているのですが、ドライビットでお願いしたところ、野原産業のパッシブウォールで見積もってきた工務店があります。
値段はドライビッドと結構違います。150万円くらいは安いですよ。昨今の資材価格の上昇で予算が厳しい中、結構差があるので野原産業を採用する可能性大です。。そしたら、顧客第1号ですか(笑)!
コメントありがとうございます!
そんなに安いんですか???
150万円も差が出るなんて・・・
ドライビットは仕上げ材(野原産業の場合のジョリパット)まで含んだ価格のはずですが、パッシブウォールの価格に仕上げ材の価格もはいった状態の比較なのですよね。
う=む
それだけ金額で違いが出るとさすがに悩みますね。
僕も、両方の見積もり取ってみようかなぁ。
見積書を比べると、㎡あたりの単価は1,400円~2,000円くらい安いようです。更に仕上がりの金額から値引きが結構入っているため安くなってますね。
初めての使用者というのはやはり恐い(笑)と思って問い合わせしたところ、数件の実績があるそうです。
ご参考になれば!
しかし、建築系のブログによくある話ですが、工務店毎で見積金額に大きく差がでますね、実際に自分が施主の立場になって相見積もりの重要性を実感しました。
情報ありがとうございます。
そうなんですか・・・
私が両工法の代理店をやっている業者さんから聞いた時点では、「施工実績もなく、設計価格も業者側からはとても難しい価格だ」みたいな話を聞いていたので・・・
ちょっと野原産業さんから直接説明に来るように頼んでみます。
その代理店が不安がっていたのは”施工要領”が確立してないから職人が適当に工事してしまうという話だったのでその辺のとこも・・・
(特に開口部や、パラペット周りとか特別な納まりのとこ)
そしたらまたレポートしますね~
レポートお待ちしております。
現在我が家は建築確認でストップがかかり大変なことになってます。社会保険庁といい役所の建築課といい、木っ端役人の言うことは本当に腹が煮えくりかえりますよ、言うことがコロコロ変わりやがって。。。
建築確認でストップですか・・・
私は6/20の改正がネックでなかなか申請出せないでいます。
サッシを詰めないと下手に構造計算できない・・・
ほんと、大変ですよねぇ
お互い頑張りましょう!
なぜなら、例えば、いくら、耐久性に優れ、断熱性に優れている断熱材を、使ったとしても、もし、その仕上げ材が良いものでなければ、その仕上げ材はおそらく、数年もしくは十数年しかもたず、チョーキングや膨れ、ひび割れが出るでしょう。
そういうことになれば、本来の外断熱、100年住宅をめざすという形を取ることはできないのです。
例えば、100年住宅を建てようと建てたとしましょう。仮に10年で外壁を取り換えなければならなくなったら、どうですか?
到底100年住宅とはいえないのではないですか?
どうもです。
100年住宅の考えも重要だと思うのですが、まずは基本性能をあげた上で、何処まで予算を出せるかという話しになってきますよね。
新築当初はお金がないので、更新する時にグレードアップさせるのも一つの手だと思うんですよね。
まずは、断熱や躯体性能が命と考えています。
その上で仕上げ材も気をつけたいですけどね。。。。