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最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■華麗なる遺産・・・相続の話~ご自宅を購入・新築するのは今年がお得

2010-03-23 21:57:30 | ■建築話
今日も華麗なる遺産を見てしまいました。
コレは今、私が最もはハマっている(韓流)ドラマ。
育児休憩中に数話見てしまったのが始まりです。
息つかぬめまぐるしい展開とありえない設定が面白い。
一体誰に巨額の遺産が転がり込むのあろうか?

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と、今回はそんなドラマの話ではなくて(笑)
遺産相続の話し。

実は建築と遺産相続って結構密接に絡み合う事が多いのです。
例えば、賃貸マンション。
投資目的で建てる人よりも、遺産相続対策として建設する事が良くあるのです。

親の代に借金を作って負の資産として子供に引継ぎ相続税を抑えるという対策。
また、借地や借家は相続税の財産評価額が減免されるので相続税の額も下がるのです。
こういった税制面での優遇は、よりお金持ちの方ほど恩恵が受けられる仕組みで、なかなか私のような庶民では恩恵が請けられないのですが・・・

この相続対策より手軽に恩恵を受ける方法があるんですね。

それが、「住宅取得等資金の贈与を受けた場合の特例」
正式には「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税制度」(国税庁HP)と呼び詳細は国税庁のHPで確認して戴きたいのですが・・・
両親などから住宅資金の援助として贈与を受けた場合には、500万円(+基礎控除110万円)まで非課税で贈与する事が出来るというもの。

結果、生前に贈与する事で、相続税を支払わずに子供にお金を渡せるという特例なのです。

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さて、この特例はかつては550万円(110万円を5年分)までの控除という形での運用があったのですが・・・
2005年12月31日に廃止になってしまったんですね。
しかし、リーマンショック等で住宅需要が落ち込み2009年の追加経済対策として今のような500万円+基礎控除110万円までの非課税措置となっているのです。

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そして、さらなる制度変更が平成21年12月22日付「平成22年度税制改正大綱」で盛り込まれていたのですが・・・
その税制改正法案が3月2日に衆議院を通過し後は三月末の参議院での採択を残すのみとなりました。

その肝心の中身は・・・

500万円までだった控除額が1500万円に拡大!


基礎控除額と併せると1610万円まで、住宅取得に係る贈与が非課税となる訳です。
コレは、今までの税制からみても極端に優遇された政策といわざるを得ません。
今回の税制改革では、平成22年中の贈与のみ1500万円で、平成23年度中は1000万円まで減る事になります。

もし、親からの資金援助で家を建てられるような環境の方は、平成22年度中に家を建てる事をお勧めします。
今でしたら、土地も建設費も安いですしね。

---ここでシュミレーション---

土地や債権、貯金などで資産1億円のお宅の場合。
仮に被相続人を1人として試算してみます。

課税遺産総額:1億円-基礎控除5000万円-1000万円×1(法定相続人の数)
     =4000万円
相続税額:4000万円×税率20%※1-控除額200万円=600万円

と、相続税を払う必要が出てくるのです。
※1:課税遺産総額により税率が変わります(10%~50%)

ここで、住宅資金として1500万円生前贈与したとしましょう。
1億円から1500万円子供に手渡して減ったものとして計算すると。

課税遺産総額:1億円-1500万円-基礎控除5000万円-1000万円×1(法定相続人の数)
     =2500万円
相続税額:2500万円×税率15%-控除額50万円=325万円

となります。

つまり600万円-325万円=225万円の節税となる訳です。

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計算してみると意外と少ないなぁと思う方もいるかもしれませんが、この制度の最大のメリットは、最も欲しい時にお金を手にすることが出来るという事。
仮に住宅ローンで足りない資金を組むとしたら、利子の分もお徳になるわけですし・・・

何よりも生活が大きく変わること。
出来た資金の余裕で両親に恩返しすることも出来るし、利用方法はイロイロあります。

また、仮に生前贈与(住宅資金以外の目的で)で1500万円を贈与を受けた場合は、
1500万円×50%(税率)-225万円(控除額)=525万円
となり、相続税のメリットを差し引いても525万円のメリットがあるという訳です。
※解りやすくするため基礎控除分110万円は別途もらったものとしてます。

相続税のメリットと足し合わせると
325万円+525万円=850万円のメリットとなります。

原資が1500万円なので、実に約56%の効果。

コレは素晴らしい投資だと思います。

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と、このblogを見ている方のどれだけが対象かは解りませんが・・・
都内に土地などをお持ちの場合は、計らずして相続税が掛かってしまう事もあるので一度お調べになってみてください。
もし、対象となる方はこの機会にマンションの購入や新築を御検討されてみてはいかがでしょうか?(^ー^)

贈与で住宅資金を援助していただいたら・・・
もちろんその分親孝行をしてあげてくださいね。

→平成22年度税制改正大綱について(財務省)
※本決定されたら削除されるかもしれません。

また、「住宅取得等資金に係る相続時精算課税制度の特例」(財務省HP)という制度により、相続金を前倒ししてもらい減免を受けられる制度もありますが、私はあまりお勧めしません。
詳しく述べるとまた長くなるので割愛しますが・・・
逆に相続税が元もと掛からないだろう方にとっては、前倒ししていただく事が出来るのでメリットがある場合があります。
気になる方はこちらもチェックしてみてください。

※このblogで紹介した試算等は素人の私が試算したもので、誤りがあるかもしれませんので、最終的には専門家にご確認ください。
また、資産によって税率が異なりますし、将来の相続税の制度そのものも保障されたものではありませんのでご了承ください。
しかし、非課税で子供に資産を分け与えられるというメリットは多大に有るのではないでしょうか?
相続税の税率が上がった場合はさらに効果がUPしますしね。

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あ~しかし・・・
ウンソンはこの後どうなるんだろう?
ウヌには会えるのか?
ファンは?ジュンセさんは・・・
気になって気になって


と、コレはドラマの話です(笑)

■華麗なる遺産はこちらから(フジテレビ)
なんと、韓国最高視聴率をたたき出したドラマだそうです。
その視聴率は47.1%!!
驚くべきドラマです。


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