ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■東京デザイナーズウィーク2006~TDW2006レポート

2006-11-07 22:46:56 | ■グッドデザイン
芸術の秋・・・
先週末は東京デザイナーズウィークが開催されていたので二年連続メイン会場に行ってきました。

結論から言うと・・・
今回のメイン会場は結構お粗末。
入場料2000円(NETの先行登録で500円引き)と、去年より500円値上がりした上に出展数が減っているように感じました。

そして、去年のようなUAによる野外ライブみたいな目玉がなくちょっと残念。
展示内容も、去年と大差なく二年続けて見るべきものではなかったと反省です。

国際家具見本市として名高いミラノ・サローネほどの規模となれば、一回でメイン会場を見尽くすことが出来ないので、毎年新しい感触を手に入れることが出来るのですが・・・
TDWはその規模の1/10にも満たないのでどうも物足りないのである。

しかし、逆に一箇所に凝縮されているので一度にいろんなものを見れるという利点が有ったのですが・・・
出展者があまり前回と変わらず、新商品と呼べる目玉があまりなかった事に敗因があるのでしょうか?

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東京デザイナーズウィークはこのメイン会場とそれぞれ協賛のショップが連携して行うデザインイベント。
その為面白い展示はショップで行う為、このメイン会場が希薄になっている傾向があるんじゃないかなぁ・・・
時間がなくこのメイン会場しか視察しなかった私。
せめて±0で発表していたR25シリーズの展示&深沢直人氏のトークセッションには参加すべきだったと後悔しています・・・

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そんなメイン会場で行われていた100%デザインの会場内で特に私の目をひいたものは、

ロープ式のハンガー。
ADMIR JUKANOVICさんというスペインのデザイナーさんの作品。
赤と青のシンプルなデザインで引掛けて使うのでなく結んで掛ける?
なんともチャーミングなデザインでした。

■ADMIR JUKANOVIC さんのHPはこちらから

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それと、安藤 健浩(Takehiro Ando)さんデザインのフェルト地のランプシェード。
単純なモジュールの組み合わせで様々な形が作れる優れものです。
やっぱフェルトの素材感っていいですよね。

まだ商品化はされていないようですが、ちょうど私がブースにいた時に興味を持ったバイヤーさんと商談が進んでいたのでうまく商品化されるといいなぁと思っています。

■Takehiro Ando Design Roomはこちらから
※尚、上記の写真は直接”Takehiro Ando Design Room”さんの写真を表示しているのでリンク切れの場合はご了承ください。

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エコくて可愛かったのがこの”オクリン”
リバーシブルの繰り返し使える封筒?である。
絵本付きで、贈り物を贈るたびに人の手に渡る”オクリン”こんな袋に贈り物が詰まって荷物が届いたら本当にうれしいだろうなぁ。

だれか送ってくれないかなぁ(笑)

■オクリンもHPはこちらから

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そして今回も出展していましたMIXKOさん。
今回はちょうちょのリングを出展。
ほんと彼女の作品は可愛らしい。

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コンテナ展の中で目をひいた展示はNIKEのブース。

各シューズにストーリー?人格を与えた展示で、靴の素材で作ったラジコン飛行機やら、シューズが主人公のアニメーションやオブジェが並んでいた。
靴を履く為の道具として捉えるのでなく、作り手(NIKE)側から見た靴の商品開発に対する情熱のようなものが感じられるブースでした。

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それと、DAIKINのブースではデザイナー嗜好の薄型ルームエアコン・UXシリーズの展示が見事でした。
壁にはランダムに並べられたエアコンが心地よい風を出しつつ”AIR BAR”(DAIKINのTDW用限定サイトが開きます)と称したアロマの香りのするポットが置かれている。
そこからは、屋久杉の香り、若さを保つ香り、恋する香り等コンセプトにあった香りを感じる事が出来るようになっているのです。

これは、決してエアコンから香るわけではないのですが、空気をデザインするというDAIKINの姿勢を反映したコンセプトでこんな心地よいエアコンがあったらいいなぁと思ってしまう。
そう、恋する香りは確かに恋しそうな香りでした(笑)

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SANYOのeneloop(エレループ)の展示は、壁一面に飾られたeneloopのケースそのものが綺麗で良かった。
eneloopは私も愛用している充電電池で、”繰り返し使える乾電池”という点で優れている。
コレは、今までの充電電池と何が違うかというと、

充電池は充電して、しばらく置いておくと勝手に放電してしまい電池がなくなってしまう。
一方eneloopは、6ヶ月経っても90%のエネルギーが残っているので乾電池として使えるわけ。
だから、充電したままの状態で販売しているので、買って充電せずに使える優れものなのです。

それと、”メモリー効果”(充電を重ねるとだんだんエネルギーが少なくなる)がほとんどない為、繰り返し充電に強い等の特性をもった画期的な充電池なんです。

本題とはズレましたが、コレこそグッドデザイン。
もし、このeneloopがさまざまな家電製品に使われるようになったら、例えばデジタルカメラなら買ったその場で利用可能なデジカメだって出来てしまう。

そして、長持ちさせる為に出来るだけ充電を控える事もしなくて良いのです。
なんてすばらしいんだろう・・・

※充電池は、使い切らずに充電すると”メモリー効果”でだんだんと充電領域が少なくなる為、出来る限り使い切ってから充電した方が良い。
だから、デジカメ用の充電池も、本当はわざと使い切ってから充電すべき。



と、そんなSANYOのブースで見つけたのがこの充電式カイロと、ソーラー充電器。
これからますます活躍の幅を広げるeneloopに期待大です!

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とまぁ今回の収穫はこのくらい。
日本国内のデザインイベントとしては最大級の東京デザイナーズウィーク。
今後の発展を期待しつつ、もっと根本的な何かにチャレンジしてくれなければ存続が危ういなぁと思ってしまいました。
まぁコレでも、第一回開催の時は、もっと小規模だったので大分盛り上がってきたんですけどね・・・

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■akatukiのTDW2005・100%デザイン展のレポートはこちらから

■akatukiのTDW2005・コンテナ展のレポートはこちらから

■100% DESIGN TOKYOのHPはこちらから(会期終了につきリンク切れの場合があります)


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