め・が・く・り

我が家にいるリクガメたちとの日々の生活を日記にしました。

カメにまつわる思い出 ②

2009年01月11日 23時49分01秒 | リクガメ
これも、小学生の頃の話です。

図工という教科がありました。

当時の私の一番好きな教科でした。

近年、ゆとり教育の弊害で授業の時間数を真っ先に減らされてしまったけど、子供

の想像力を高めるには図工が必要、と今ちょうど議論されていますがあれです。



5年生か6年生の頃、その図工の授業でステンドガラスを作ることになりました。

ステンドガラスといっても黒い紙を切り抜いて、そこに色とりどりのセロハンを貼

るというものでした。

お題は「昔話」だか「童話」だかだったと思います。

当時、紅顔の美少年だった私は悩みに悩みました。

あれにしよう、これの方がいいかな。

いろいろ作りたいものがあったけど結局、決まらないまま時間だけが過ぎていきま

す。

当時、1つのものを作りあげるのに何時間かの授業の時間を割いていたように記憶

しています。

結局、初日は何を題材にしていいのか決めることの出来なかった私でした。

この優柔不断な性格は今も引き継がれています。(笑)



そして次の時間、私が題材に選んだのは「ウサギとカメ」。

当時からカメが好きだった私は結局、カメが登場してくる童話を選んだのでした。

しかし、人気のある童話だけに同じ「ウサギとカメ」を選んだ人が何人かいます。

ほとんどの人の構図はゴールで喜ぶカメ、小さく残念がっているウサギ。

または、寝ているウサギの横を歩いていくカメの姿。

そういったありきたりの、でも小学生ならたぶんそうなるであろう構図で描かれて

いたのでした。

で、私の構図はというと真ん中にカメがド~ン。

これが「ウサギとカメ」?

ウサギいないじゃん。

実際にそう言われてからかわれたものです。

た、確かに・・・。

ウサギはいないし、ただカメが歩いているだけの構図。

でも、提出時間も迫っていていまさら変えることはできません。

そのまま、何とか仕上げて先生に提出したのでした。



後日、この作品がコンクールに出されることを知りました。

そして、こともあろうか私の作品が入選してしまったのです。

選考基準はわかりません。

ただ、みんなの似たような作品と違って、インパクトのある作品だったのではなか

ったのかな、と思います。



惜しいことをしたなぁ。

この豊かな才能を生かしていれば今頃は第二のピカソになっていたのに・・・なん

てことを思う平凡な日々を送る今日この頃です。





※ この文章は1年前の2008年1月に書いて保留にしてあったものをこのたび公開しました。
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