インファナル・アフェア2
監督 アンドリュー・ラウ
アラン・マック
かなり面白い。
映画をよく見てて大まかな構成など頭に入っている層ならさらに楽しめます。
インファナル・アフェアのシリーズは香港映画です。盗まれるために香港映画には台本がありません。その場、その場で決まっていきます。ゆえに、ウォン・カーウァイ監督の作品のように、時として麻薬のような面白さを秘めている映画を生み出します。
インファナル・アフェアもそうした面白さがあり、展開に驚いたり手法に驚いたりと非常に楽しめました。前作とは方向性が違うので、そうした面も良かったですねぇ。
インファナル・アフェア2は前作で大成功したからこそ制作された作品で、たいていの場合、どの分野も【続編】は成功しません。小さな成功で終わります。が、インファナル・アフェアは続編でも大成功しました。前作のミステリー調とは違ったためかもしれません。
とにかくまぁ、前作であろうと今作であろうと香港映画らしく唐突に物事が動くので、常に独特な緊張感があって目が離せません。観ていて楽しいです。
湿度の高さも香港映画や邦画にしかないので、邦画とは全く違うからこそ、やっぱり香港映画でしか味わえない魅力がありますよね。危うく、刹那的で、退廃的で、それでいて色気があります。
1997年のイギリスからの返還を差し込んできたのも非常に面白かったです。展開的にも面白いのですが、しかし実際に当時、彼らはどんな気持ちだったんでしょうね。演技なのかわからない複雑な表情が素晴らしいです。そら香港は香港、中国は中国と言うしかなくなりますよね、一国二制度とはなんとまぁ。
そんな面白さもあるインファナル・アフェア2ですが問題がありまして、重要な役の2人の若い俳優の顔が似ていて見分けにくいのです。それで「あれ?」となって前作を観て、そしてまた沼るというw
私は頭文字Dの香港映画を観ていたので、「コイツは涼介」と思いながら観て対処しましたが、ホントに似てますよねー。
インファナル・アフェアはパクチーみたいなクセがあり、好きな人はとことんハマります。このシリーズは名作なので観て欲しい映画ですね〜。
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