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健康学 ストレス

2005-03-16 15:56:57 | 解剖生理学・衛生学・健康学・その他の学問
ストレスのメカニズム
ストレスという言葉は、もともと機械工学で用いられていた物理学用語。
外から加えられた刺激(圧力や緊張など)を意味するストレッサーと、その刺激(ストレッサー)によって生じた歪みの状態を意味するストレスに分けられる。
ストレッサーが加わると、交換神経が活発になり、その末端や副腎髄質から全身にアドレナリンノルアドレナリンなどのホルモンが分泌される。
同時に、視床下部~下垂体系の指令を受けて、副腎皮質からはコルチゾールなどのステロイドホルモンが分泌され、アドレナリンと同様に全身を活動的にしてエネルギーを消費させる。
セリエ(Selye,H.)によると、ストレス(stress)とは、生体に騒音・異臭・精神緊張などの有害な異常刺激が与えらえたときに生じる生体の歪み、およびそれに対抗して生じる体内の変動、それらの害を軽減しようとする反応の状態をいう。
 ストレスによって起こる初期の反応を警告反応とよび、異常刺激をストレス刺激(ストレッサー:stresser)とよび、また生体の反応をストレス反応よぶ。ストレス刺激の種類や性質に関係なく、生体は同一の生理的反応を示し、その時生起する病的な症状をストレス病(適応症)

ストレス反応
生体が環境の変化や怪我などのさまざまな刺激(ストレッサー)に直面すると、一定の固体防御反応(ストレス)が起こる。。
※先駆的な学説となった、ハンセ・セリエ氏による『全身適応症症候群』説。(1936年)
警告反応
生体が突然ストレッサーにさらされた時の反応

ショック相
受動的な状態(突然のストレッサーに対してショックを受けている時期)。
体温・血圧・血糖値が低下し、神経活動は抑制され、筋緊張低下・血糖濃縮が生じるなど抵抗力が弱まる。胃腸の糜爛や出血などのショック症状が起こる。アドレナリンや副腎皮質ホルモンの分泌が開始されない。

反ショック相
ショックから立ち直り、ショック相と反対の反応が生じる時期。副腎皮質が肥大しステロイドホルモンが放出され、体温・血圧・血糖値が上昇、神経活動は活性化し、筋緊張が増大、血液量の増加、毛細血管や細胞膜の透過性減少、組織破壊の停止、アルカローシス(血液のアルカリ化)など抵抗力が上昇し、ショックから回復しようとする。

抵抗期
受動的な反応から、積極的に適応する様に様々な反応が全身に現れる。
ストレッサーに対する抵抗力が増し、ストレッサーと生体の中でバランスがとれている時期。
副腎皮質の脂質量は増加し、細胞数が増えるので副腎皮質が肥大。
また成長ホルモンの分泌亢進によって組織の同化作用も上向き、一旦は減少した体重は回復してきて、対象となるストレッサーに対する抵抗力は増す。
しかし別のストレッサーに対する抵抗力は却って弱くなる。
何故なら、生体全体の適応能力には限界が有り、一つのストレッサーに対する適応能力を高める為には、別のストレッサーに対する抵抗力を犠牲にする必要があると考えられる。
ストレッサーに対する抵抗力が最も強い時期。

疲憊期(疲弊期)
強いストレッサーに長期間さらされた為、適応に必要なエネルギーを消耗し尽くし、適応反応の維持が困難になった状態である。
この時期は、一旦獲得されたストレッサーに対する適応力は減退し、全身症状が悪化し始める。
体温や血圧の下降、副腎皮質の脂質量の減少、低血糖などが続発する(機能低下)。
最終段階では、生体は全く抵抗力を喪失し、遂には死に至る。

ストレス対処法とリラクゼーション
ストレスが発病に関係したり、経過に影響を及ぼす病気を「心身症」と称す。
ストレッサーに見舞われた時、それに対処する方法として考えられるのは、原因であるストレッサーを取り除く事。
ストレッサーに対する心の受け取り方を変える事。性格や体験、体質などの影響で、人は様々な受け取り方をする。同じストレッサーに対しても、悲観的に悩む人、怒る人、気にもとめない人など全く違った反応を見せる事が少なくない。ストレスに弱いタイプの人は、意識的に観点を変えてみる努力が必要。
ストレスが生じてしまったら、それを積極的に発散・解消すること。趣味や娯楽に興じたり、自分に有効なリラクゼーション法を見つけて、ストレス状態を脱していく。
体がリラックスすれば、心も深く寛ぎ穏やかになる。
呼吸は深くゆっくりとなり、心臓の鼓動は規則正しくゆっくりと打ち、からだの隅々にまで血液が行き渡る。筋肉はほぐれ、ホルモンバランスも安定して、代謝は低くなり、やがて全身にリラクゼーション状態が広がっていく。

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