歯科技工管理学研究

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歯科技工士・岩澤 毅

声 顔見える診療/貫く歯科医師

2006年10月27日 | 朝日新聞・週刊金曜日
06.10.27 朝日新聞 オピニオン「声」

顔見える診療 貫く歯科医師
 パート 勝又 淳子  
(札幌市北区 59歳)

 「8020」という言葉を知ったのは、随分前のことだ。80歳まで自分の歯が20本あり、健康で過ごせるように、との意味らしい。

 私は親知らずを4本抜歯しただけで、あとの歯は健在だ。今のところ噛むということに問題はない。

 5年前、歯槽膿漏になり、治療に長期間かかってしまった。かかりつけの60代の歯科医師は、すき間ができた歯型を何度も取り直した。納得いくまでやり直すので、正直うんざりした。同じ歯型を数個取り、その中にピッタリ合うのができた時、先生は大喜びした。

 その時、先生は笑ってこう言った。「僕ね、歯科技工士の勉強をしているんだ。なるべく顔の見える診療をしたくてね。患者さんのことは、僕が一番よく知ってるから」

 また元通りに噛めるようになった。全部の歯を使い、食事できての健康だと力説する歯科医師に出会えたのが嬉しかった。

 9月30日朝刊「私の視点」で「歯科医療まず歯科技工士と対面しては」を読み、技工士兼務を目指す歯科医師と対面ができた私は幸運だと思った。

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