社会に向け発言するために, 2008/5/24
By 歯職人
国民の誰もがお世話になる看護職。その待遇の改善のためであれば、国民誰もが反対せず味方になるであろう看護職。しかし、今も不足が言われ、多忙や夜勤の多さ等々決して恵まれてはいないとの印象を受ける。さらに外国人看護職の導入も報道されている。
日本の看護職者はおよそ120万人とのことです。このパワーがあれば、看護職者の要望は、多くが実現しそうな気がします。しかし、現実にはそのようになっていない。その原因は何なのか?解決策は?ここに、本書の執筆者陣の動機があり、執筆者陣を組織する団体のエネルギーの源泉がありそうです。
著者の一人石田氏は「はじめに」で、「質の高い看護を提供するためには、個人の努力だけでは不十分です。質の高い看護を提供することを阻害する環境を変えることこそ重要です。その環境の多くが、制度によって決められているのです。」と、制度・政策への関心を呼びかけます。
そして、「本書は、一人でも多くの看護職者に看護政策過程へ参画してほしいという強い願いからつくられた本です。」と意図と心情を吐露します。
本書は読者対象を、より広い看護職者、いわば看護の資格を得て間もない方々にも十分に理解頂けるために、コラムによる豆知識のワンポイント解説等を設け心配りされている。
本書では、看護職者が政治・政策と格闘し、圧倒的な影響力を持つ伝統団体と拮抗し成功した事例、失敗した事例がその背景分析とともに記述されている。そして将来に対する戦略の一端も。
なぜ中学卒業が入学資格の准看護婦養成制度が2008年の今日も存在するのか?その一方で看護大学・4年制看護学部そして大学院の設置が相次ぐのか?
戦後の看護に関する法律改正時の看護職者の法律条文の理解不足が後々まで禍根を残した歴史、看護職者の団体内や団体間の不統一や不団結が禍根を残した歴史が率直に記されている。
医療界を震撼させた2006年の診療報酬のマイナス改定の中、看護にかかわる技術評価をプラス改定とした看護職者団体とその人々の行動に関する記述は、その準備の周到さと戦略性の高さに感動を覚えます。
本書は、「政策過程」をキーワードに社会を理解し社会に働きかける政策形成過程へのより多くの看護職者の参画が、変化を勝ち取る道筋があることを示す。
看護職者のみならず、現実と苦闘しながらより良い医療の供給体制を目指す他の医療関係職種の方々にも、是非一読をお勧めする一冊です。
(看護政策に関連する参考リンク)
○看護職関係
石田昌宏 幹事長日誌
http://d.hatena.ne.jp/JNFsecretary-general/
Poli-Navi blog
ポリナビとは、日本看護連盟20歳代の会員によって今年度発足した集まりのことで、「Politic Navigators' Network(正式名称)」の略です。
ポリナビでは「政治」や「政策」の学びを通して、自分達にもできることを考え、実行することで日本の看護・医療がよりよいものになることを目指しています。
http://d.hatena.ne.jp/polinavi/
日本看護連盟
http://www.kango-renmei.gr.jp/
○職能団体
日本看護協会
http://www.nurse.or.jp/
■看護政策立案のための基盤整備推進事業
http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/seisaku/kisoseibi.html
■オピニオン--国会や行政などに対して要望した文書や日本看護協会の見解
http://www.nurse.or.jp/home/opinion/index.html
■看護政策研究
http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/seisaku/seisaku.html
■看護実践情報
http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/index.html
日本精神科看護技術協会
http://www.jpna.or.jp/index.html
■政策提言
http://www.jpna.or.jp/info/j_teigen.html
日本助産師会
http://www.midwife.or.jp/
■男性助産師に関する意見結果報告
http://www.midwife.or.jp/pdf/dansei_josanshi.pdf
○学会
日本看護科学学会
http://jans.umin.ac.jp/
日本看護管理学会
http://janap.umin.ac.jp/
日本看護・社会・政策学会
http://www5.ocn.ne.jp/~jansp/
看護職者のための政策過程入門―制度を変えると看護が変わる!
ISBN:9784818012585 (4818012580)
136p 26cm(B5)
日本看護協会出版会 (2007-01-10出版)
・見藤 隆子・石田 昌宏・大串 正樹・北浦 暁子・伊勢田 暁子【著】
[B5 判] NDC分類:492.9 販売価:1,890(税込) (本体価:1,800)
第1章 看護職者のための政策過程論(第1章の概要;政策過程とは ほか)
第2章 看護職者にとって政策とは何か(第2章の概要;看護職者と政策 ほか)
第3章 看護に関する政策(第3章の概要;看護現場に影響を及ぼす法令・政策とその課題 ほか)
第4章 看護職者の政策過程への参画(第4章の概要;政策過程への参画の実際 ほか)
付録 あなたも行動してみよう(現場の声を聞かせてください;あなたの考えを表明しましょう ほか)
By 歯職人
国民の誰もがお世話になる看護職。その待遇の改善のためであれば、国民誰もが反対せず味方になるであろう看護職。しかし、今も不足が言われ、多忙や夜勤の多さ等々決して恵まれてはいないとの印象を受ける。さらに外国人看護職の導入も報道されている。
日本の看護職者はおよそ120万人とのことです。このパワーがあれば、看護職者の要望は、多くが実現しそうな気がします。しかし、現実にはそのようになっていない。その原因は何なのか?解決策は?ここに、本書の執筆者陣の動機があり、執筆者陣を組織する団体のエネルギーの源泉がありそうです。
著者の一人石田氏は「はじめに」で、「質の高い看護を提供するためには、個人の努力だけでは不十分です。質の高い看護を提供することを阻害する環境を変えることこそ重要です。その環境の多くが、制度によって決められているのです。」と、制度・政策への関心を呼びかけます。
そして、「本書は、一人でも多くの看護職者に看護政策過程へ参画してほしいという強い願いからつくられた本です。」と意図と心情を吐露します。
本書は読者対象を、より広い看護職者、いわば看護の資格を得て間もない方々にも十分に理解頂けるために、コラムによる豆知識のワンポイント解説等を設け心配りされている。
本書では、看護職者が政治・政策と格闘し、圧倒的な影響力を持つ伝統団体と拮抗し成功した事例、失敗した事例がその背景分析とともに記述されている。そして将来に対する戦略の一端も。
なぜ中学卒業が入学資格の准看護婦養成制度が2008年の今日も存在するのか?その一方で看護大学・4年制看護学部そして大学院の設置が相次ぐのか?
戦後の看護に関する法律改正時の看護職者の法律条文の理解不足が後々まで禍根を残した歴史、看護職者の団体内や団体間の不統一や不団結が禍根を残した歴史が率直に記されている。
医療界を震撼させた2006年の診療報酬のマイナス改定の中、看護にかかわる技術評価をプラス改定とした看護職者団体とその人々の行動に関する記述は、その準備の周到さと戦略性の高さに感動を覚えます。
本書は、「政策過程」をキーワードに社会を理解し社会に働きかける政策形成過程へのより多くの看護職者の参画が、変化を勝ち取る道筋があることを示す。
看護職者のみならず、現実と苦闘しながらより良い医療の供給体制を目指す他の医療関係職種の方々にも、是非一読をお勧めする一冊です。
(看護政策に関連する参考リンク)
○看護職関係
石田昌宏 幹事長日誌
http://d.hatena.ne.jp/JNFsecretary-general/
Poli-Navi blog
ポリナビとは、日本看護連盟20歳代の会員によって今年度発足した集まりのことで、「Politic Navigators' Network(正式名称)」の略です。
ポリナビでは「政治」や「政策」の学びを通して、自分達にもできることを考え、実行することで日本の看護・医療がよりよいものになることを目指しています。
http://d.hatena.ne.jp/polinavi/
日本看護連盟
http://www.kango-renmei.gr.jp/
○職能団体
日本看護協会
http://www.nurse.or.jp/
■看護政策立案のための基盤整備推進事業
http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/seisaku/kisoseibi.html
■オピニオン--国会や行政などに対して要望した文書や日本看護協会の見解
http://www.nurse.or.jp/home/opinion/index.html
■看護政策研究
http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/seisaku/seisaku.html
■看護実践情報
http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/index.html
日本精神科看護技術協会
http://www.jpna.or.jp/index.html
■政策提言
http://www.jpna.or.jp/info/j_teigen.html
日本助産師会
http://www.midwife.or.jp/
■男性助産師に関する意見結果報告
http://www.midwife.or.jp/pdf/dansei_josanshi.pdf
○学会
日本看護科学学会
http://jans.umin.ac.jp/
日本看護管理学会
http://janap.umin.ac.jp/
日本看護・社会・政策学会
http://www5.ocn.ne.jp/~jansp/
看護職者のための政策過程入門―制度を変えると看護が変わる!
ISBN:9784818012585 (4818012580)
136p 26cm(B5)
日本看護協会出版会 (2007-01-10出版)
・見藤 隆子・石田 昌宏・大串 正樹・北浦 暁子・伊勢田 暁子【著】
[B5 判] NDC分類:492.9 販売価:1,890(税込) (本体価:1,800)
第1章 看護職者のための政策過程論(第1章の概要;政策過程とは ほか)
第2章 看護職者にとって政策とは何か(第2章の概要;看護職者と政策 ほか)
第3章 看護に関する政策(第3章の概要;看護現場に影響を及ぼす法令・政策とその課題 ほか)
第4章 看護職者の政策過程への参画(第4章の概要;政策過程への参画の実際 ほか)
付録 あなたも行動してみよう(現場の声を聞かせてください;あなたの考えを表明しましょう ほか)