米国出張の機内にて見た映画ジュピターです。
マトリックスのウォシャウスキー姉弟によるSF超大作。
■あらすじもどき
・ジュピターは宇宙を支配する王朝の女王とまったく同じ遺伝子配列をもっており、彼女の生まれ変わり。女王は、生まれ変わりを自分の後継者としていた。
・地球は女王のもちものであった。地球人は、人口を増やした後収穫され(殺され)、不老長寿のためのエキスを抽出される。
・長男(バレム王)が地球を今は所有しているが、本来はジュピターのもの。昔、女王は人を殺して不老長寿を得ることに悩んでいたため、バレム王との言い合いの末、「kill me」といった結果彼に殺害されていた。
・資源豊富な地球の正当な所有者であるジュピターが女王の3人の子供たちに狙われる。
・一方、ケインは人間と狼の遺伝子操作により生まれた元イージス(宇宙警察)。が、遺伝子のせいで、王族に噛み付いたことで人工の羽は奪われ、牢獄につながれていた。
・最初は、第2王子のタイタスからジュピターを探してこいといわれた、ケインが彼女に惹かれて常に彼女を窮地から救う。
てなところでしょうか。
■この作品はラブストーリー
この作品を「マトリックス」のようなSFとみてはいけません。一番よい作品紹介は、このヤフーの紹介 で、ラブストーリーとしてみるべき。
ヒロイン ジュピターは、最初殺される危機にあるところをれる屈強の戦士ケインに救われます。彼女はもともと人を信じない。でも、自分の命を常に救いに来てくれる彼に対して、「私を守ってくれる」と信頼を感じて惹かれて行きます。また、ケインの方は、殺伐とした一匹狼として生きてきて、ジュピターのような表情豊かな女性に接したことがなかったのでしょう。その人がいきなり「王族」ってことがわかり、動揺します。でも、彼は常にジュピターのことを思い、助けようとします。ここまでされたら、女冥利に尽きますね。ただ、自分のせいで、彼が傷ついてばかり(宇宙に放り出されてあわや死ぬところ)ことにもジュピターは悩みます。もう、家に帰りたいと弱音も吐きます。。最後、バレム王に拉致され、自分の手の届かないところにいるジュピターは行ってしまい、ケインは悩みます。が、ケインが何を考え悩んでいるかわかる友人かつ元上司のスティンガーが「俺のアドバイスを聞け」と、ケインにジュピターを救いに行けと背中を押します。
ジュピターはバレムに殺されそうになる絶体絶命というところで、またもやケインが現れ救ってくれます。そこでジュピターはとうとう自分の気持ちをケインへのキスで表します。お互いに惹かれていて、でも口に出していえない、いってはいけない。。みたいな葛藤を超えた二人の気持ちがつながった瞬間でした。
ジュピターはもとの地球の生活に戻りますが、家族に「実は今日はデートがあるの」という。たとえ、身分が違おうとも二人の恋は止められない。半重力ブーツで空をサーフィンするジュピターと再び羽を得て滑空するケイン。ハッピーエンド。
■世の中の評判
酷評されてます。SFとしては、たしかにいまいちかも。もう少しdetailに深みがほしかったし、伏線が回収されないので疑問が残りすぎ。
・ケインが噛み付いた王族って誰?
・カリーク王女やタイタス王子はどうなった?
・スティンガーはどうなった?
・ステインがーの娘のキーザとケインはどんな間柄だった?
・そもそも女王を引き継いだのに何もしなくていいのか?
また、脚本も工夫がほしい。ケインとジュピターのお互いの相手への気持ちの動きがあったほうがいいかも。私自身は想像がついた(妄想できている)ので感動しているけど、そうでないと、なぜケインはジュピターに惹かれるのか?がいまいちです。
■ブルーレイの発売は8月。
飛行機の小さい画面でみたので、まずは3Dブルーレイを入手して自宅で3Dでみたいと思います。
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