オモロかったあの頃!!

~ナニワ少年ヒストリー~   HN アキラ

鬼監督現る2(少年野球編)

2016-02-13 17:46:35 | スポーツ
鬼監督と異名をとるS監督は
試合中でも選手のプレーが気に入らないと容赦なく叩くので

いつ監督に怒られるんじゃないかと思うと
恐怖で萎縮したプレーになって、
鬼監督に激怒されるという悪循環でした。


結果、練習ではできていることが試合ではできない
という感じで試合では負け続けでした

僕らが中1の時には
中3にY兄弟という双子のヤンキー兄弟がいました
背が高くイケメンで、兄は芸能プロダクションに
2次審査まで合格したそうです。

兄はキャプテンで捕手。
弟はエースという主力選手でした。

ギャグは冴えてめちゃオモロくていかつい兄弟でしたが
学校ではナンバー3、4という顔役でした

たまに、僕ともう一人の友達がY兄弟の家まで
自転車で二人乗りで送るということがありましたが
家の前にはすでにY兄弟のツレのヤンキー軍団が
20人位集合しています

カラスマスクやウンコ座りでたむろしている真ん中を
「誰やねん?こいつ」という目で見られる中を
自転車でおくり届けるのです。

心臓バクバクでした


8月のある日、Y兄弟の兄が声を出さないという理由で
監督から金属バットでドツカレました

珍しく不快感をあらわにするY兄。
どうなるのか?」
ドキドキしていると金属バットでボコボコにされました

こんなん、やっとれんわ

と怒って帰って行きました

Y兄弟の兄はその後、4ヶ月練習には来ませんでしたが、
S監督が手を打ったのか再び来るようになりました。



不器用なS監督は口がうまくありませんでしたが
ある日、誰かのミスでいつもなら大暴れのはずが
その日に限って静かな口調で

いいか、よく聞けわしがお前らを叱るのは期待してるからや。
期待してなかったら放っとくぞ。こんなしんどいこと

と言いました。

いつもなら、血の雨が降るところを静かな口調だったので
余計に印象に残りました。

子どもを持ち、
年をとった今なら監督の言葉がよくわかります。
鬼監督も苦労しながら指導してたんやなと。


(次回へ続く)


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