いよいよラマダーン月の一か月前、シャアバーン月になりましたね。良いラマダーン月が迎えられるよう、一緒に勉強していきましょう!
7.寛大さ、きまえのよさ
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第七章 Generosity 寛大さ、きまえのよさ
学校で:
先生 : 預言者さまは、きまえのよさのお手本のような方でした。預言者さまのご家族も、そのお手本にしたがっていました。たとえば、奥様のアーイシャさま もとてもきまえのいい方でした。アーイシャさまは、ご自分のおこづかいや、いただきものの食べ物などを、その日のうちにすぐに、貧しい人に分け与 えて、ご自分にはとっておきませんでした。サハーバたちも、お互いに競って自分の財産を人に与えていました。
この話を聞いた生徒たちは、授業のあと、校庭で話し合っています。
ハーディー: 今日、きまえのよさについての話を聞いて、思いついたことがあるんだ。クラスのみんなで何ができるかな?
マティーン: そうだね! 貧しい学生のために、基金を集めるのはどう?
サミー : 服を集めて、地震があったところに送ったらどうかな。
マティーン: 集めた服に大きな穴があいたりしていないように、確かめないといけないね。
男の子たちはわっと笑いました。
ハーディー: それで思いついた。戸棚に余っている食べものの缶詰を集めてもいいね。
マティーン: アフガニスタンやパレスチナみたいに、戦争でたいへんな国の孤児たちを助けたらどうだろう。
ハーディー: そういう子どもたちのために、おもちゃを集めようよ。
マティーン: みんないいアイデアだね。それぞれ委員会を作って、クラスメートがやりたいことを選べるようにしようよ。
サミー : そうだね、そうすればみんなどれかに参加できるね。
ハーディー: 先生とおとうさん、おかあさんに、手伝ってもらえるかきいてみよう。
サミーが先生に尋ねました。「先生、本当にやってもいいですか?」
先生 : とてもいいことだね!
生徒たち: そうなんです!
先生 : きみたちはみんな、とてもきまえがいいね。やってごらん。素晴らしいことだよ、アッラーは私たちが、自分よりも不運な人たちを助けることを望んで
いらっしゃるよ。そして、私たちが与えたものよりも、もっとたくさんのものを返してくださるんだ。預言者ムハンマドさまはこうおっしゃっているよ。
「アッラーはもっとたくさんのことをかなえてくださる」とね。
言ってみよう:
Gはきまえのよさ(generosity)のG。
ほかの人や、貧しい人と分かち合うことです。ほかの人に親切にし、与えてあげる人には、アッラーはもっとたくさんのものを与えてくださいます。
覚えておこう:
預言者さまはおっしゃいました。「(貧しい人を)助けることをすすめなさい。そうすればアッラーからの報酬がえられるでしょう。」
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