今回は、礼拝のイマームのニーヤと、後ろで礼拝する人のニーヤが違う場合を取り上げます。前回同様、大阪茨木モスクのレクチャー等より、の内容です。
〇ニーヤが異なるイマームの後ろでの礼拝は有効でしょうか?
1つ目の見解
ナフルの礼拝者は、ファルドの礼拝者の後ろについて礼拝できます、また、ファルドの礼拝者は、ナフルの礼拝者の後ろについて礼拝することができます。
また、異なるファルドのニーヤで礼拝している者の後ろで、ファルドの礼拝をすることができます。ファルドのズフルとアスルのように同じラクアのものでも、短いものでも可能。
2つ目の見解
ファルドの礼拝者は、ナフルの礼拝者の後ろ、または異なるファルドの礼拝者の後ろについて礼拝することができません。しかし、
ナフルの礼拝者は、ファルドの礼拝者の後ろについて礼拝することができます。
1つ目の見解がモアズ・イブン・ジャバルのハディースを根拠として、大多数の見解です。
ブハーリにも同様にありますが、サヒーフムスリムの方は、1巻 P.323-325「イシャー(夜)の礼拝中の読誦」を参照してください。
ジャービル・ビン・アブドッラーは次のように伝えている
ムアーズ・ビン・ジャバルはイシャーの礼拝をアッラーの使徒と一緒に行った後に彼の一族のもとに帰り彼等を先導して再びイシャーの礼拝を行ったものでした。
イマームの後ろについて礼拝する際に、イマームが自分と異なるニーヤで礼拝していても問題ありません。
〇マグリブの礼拝をまだしていない時にモスクに行ったら、イシャーの礼拝になりました。この時どうしますか?
始めからでも、途中からでも参加します。
始めのラカートからの参加の場合は、3ラカート目が終わったら座ったままで、イマームが4ラカート目を終えるのを待ち、一緒にサラーム(「アッサラームアライクム ワ ラフマトゥッラー」)します。
〇礼拝前のニーヤと異なってしまった場合
次のような場合、礼拝は有効でしょうか?
例)
Aさん(在住者)が礼拝している。後から来たBさん(在住者)は、Aさんをムサーフィル(旅行者)でサラートルカスル(旅行中の2ラカートへの短縮礼拝)をしていると考え、ムサーフィルに追従するニーヤで礼拝に参加した。しかし、Aさんはムサーフィルでないので、最後まで一緒に礼拝した。この場合の礼拝は有効か?
実例では、関空での話でした。
例)
Aさん(旅行者)が礼拝している。後から来たBさん(旅行者)は、Aさんを在住者であると思って、在住者に追従するニーヤで礼拝に参加した。Aさんは旅行者だったので、2ラカートで終わってしまった。この場合の礼拝は有効か?
実例では、日本在住者のマレーシア帰国中の話でした。
大原則は、イマームに従わないといけない、ということです。
イマームモフセンの見解では、この場合どちらも、インシャーアッラー、有効と考えられるそうです。
〇自分が旅行者で短縮礼拝をしている際に、後ろ人がついて礼拝を始めた場合、後ろの人へ配慮すべきこと
はじめから一緒に礼拝する場合は、自分がムサーフィルであると言えるので、相手に事前に理解してもらうことができます。
途中で人が来た場合、その人は自分がムサーフィルであることを知らないので、サラームの後に「私はムサーフィルです。あなたの礼拝を続けてください。」のように声に出していい、後ろの人には礼拝を完了してもらうようにします。
〇ニーヤが異なるイマームの後ろでの礼拝は有効でしょうか?
1つ目の見解
ナフルの礼拝者は、ファルドの礼拝者の後ろについて礼拝できます、また、ファルドの礼拝者は、ナフルの礼拝者の後ろについて礼拝することができます。
また、異なるファルドのニーヤで礼拝している者の後ろで、ファルドの礼拝をすることができます。ファルドのズフルとアスルのように同じラクアのものでも、短いものでも可能。
2つ目の見解
ファルドの礼拝者は、ナフルの礼拝者の後ろ、または異なるファルドの礼拝者の後ろについて礼拝することができません。しかし、
ナフルの礼拝者は、ファルドの礼拝者の後ろについて礼拝することができます。
1つ目の見解がモアズ・イブン・ジャバルのハディースを根拠として、大多数の見解です。
ブハーリにも同様にありますが、サヒーフムスリムの方は、1巻 P.323-325「イシャー(夜)の礼拝中の読誦」を参照してください。
ジャービル・ビン・アブドッラーは次のように伝えている
ムアーズ・ビン・ジャバルはイシャーの礼拝をアッラーの使徒と一緒に行った後に彼の一族のもとに帰り彼等を先導して再びイシャーの礼拝を行ったものでした。
イマームの後ろについて礼拝する際に、イマームが自分と異なるニーヤで礼拝していても問題ありません。
〇マグリブの礼拝をまだしていない時にモスクに行ったら、イシャーの礼拝になりました。この時どうしますか?
始めからでも、途中からでも参加します。
始めのラカートからの参加の場合は、3ラカート目が終わったら座ったままで、イマームが4ラカート目を終えるのを待ち、一緒にサラーム(「アッサラームアライクム ワ ラフマトゥッラー」)します。
〇礼拝前のニーヤと異なってしまった場合
次のような場合、礼拝は有効でしょうか?
例)
Aさん(在住者)が礼拝している。後から来たBさん(在住者)は、Aさんをムサーフィル(旅行者)でサラートルカスル(旅行中の2ラカートへの短縮礼拝)をしていると考え、ムサーフィルに追従するニーヤで礼拝に参加した。しかし、Aさんはムサーフィルでないので、最後まで一緒に礼拝した。この場合の礼拝は有効か?
実例では、関空での話でした。
例)
Aさん(旅行者)が礼拝している。後から来たBさん(旅行者)は、Aさんを在住者であると思って、在住者に追従するニーヤで礼拝に参加した。Aさんは旅行者だったので、2ラカートで終わってしまった。この場合の礼拝は有効か?
実例では、日本在住者のマレーシア帰国中の話でした。
大原則は、イマームに従わないといけない、ということです。
イマームモフセンの見解では、この場合どちらも、インシャーアッラー、有効と考えられるそうです。
〇自分が旅行者で短縮礼拝をしている際に、後ろ人がついて礼拝を始めた場合、後ろの人へ配慮すべきこと
はじめから一緒に礼拝する場合は、自分がムサーフィルであると言えるので、相手に事前に理解してもらうことができます。
途中で人が来た場合、その人は自分がムサーフィルであることを知らないので、サラームの後に「私はムサーフィルです。あなたの礼拝を続けてください。」のように声に出していい、後ろの人には礼拝を完了してもらうようにします。