アフラーク、いかがでしたか? 毎日お祈りのときにファーティハで、スィラートゥルムスタキームにお導き下さい、と唱えているんですが、なかなか…です。
遅くなりましたが、続きをどうぞ。
2.陰口を言わない
― * - * - * - * - * - * - * - * - *
第二章 Backbiting 陰口を言わないこと
子どもたちが、学校のカフェテリアにすわって、おしゃべりしています。
アビード: ねえねえ、アズィーズがハムザとけんかしたの知ってる?
サリ―ム: なんでけんかしたの?
アビード: アズィーズはいつも嘘をついたり、作り話をするからさ。
サリ―ム: なぜそんなこと知ってるの?
アビード: ハムザがぼくにそう言ったからさ。
サリ―ム: アビード、そんなこと言うのはよくないよ。ほんとかどうかわからないのに。
アビード: でも、もし本当だったら?
サリ―ム: もし本当だったら、それは陰口ってことになるよ。もしぼくがアズィーズをかばわなかったら、ぼくも陰口をきいたことになるんだ。ぼくはアズィーズのことをよく知ってるし、彼はとっても正直な子だよ。陰口って何か知ってる?
アビード: わかると思うよ。ぼくが誰かについて、何か本当じゃないことを言うことだよ。
サリ―ム: それは間違ってるよ、もし本当じゃないことを言ったら、それは「中傷」するって言うんだよ。
アビード: じゃあ、それが本当のことだったら?
サリ―ム: もしアズィーズがそれを聞いて傷ついたら、その時はそれが陰口になるんだよ。
本当のことじゃなかったら中傷だし、中傷も陰口もアッラーがお嫌いになることだよ。
アッラーはぼくたちに、お互いを思いやってほしいと思っていらっしゃるんだ。
ブシュラー: ほら、ファーティマが来るわ。彼女ってでぶっちょね。
ヒバ: そんなこと言っちゃだめよ。彼女が聞いたら泣いちゃうわ。
ブシュラー: あら、だって、彼女の脂肪を見てよ。
ヒバ: もしファーティマが、あなたのことをぶさいくだって言ったらどうする?
ブシュラー: いやだ、もう絶対に彼女と話をしないわ。気が転倒しちゃう。
ヒバ: ひとの外見について悪く言うのは、陰口になるのよ。
この間ハディースを読んでいたら、もし私たちが誰かの陰口を言ったら、審判の日に、その人がした良い行いが陰口の罪と引き換えにされるって書いてあったわ。それってどう?
ブシュラー: それはいやだ! せっかくの良い行いをなくしたくないわ。
ヒバ: それじゃあ、反省して、ファーティマにあやまりに行ったほうがいいわ。
ブシュラーはかけだしてファーティマのところに行き、彼女を抱きしめてこう言いました。
「ファーティマ、ごめんね、私、あなたについてすごくいやなことを言ったの。許してね。インシャーアッラー、二度と言わないわ。」
言ってみよう:
Bは陰口(Backbiting)のB。
それは大きな代償をともなうものです。
審判の日に、せっかくの良い行いがたやすく消えてしまいます。
覚えておこう:
預言者さまはおっしゃいました。「災いあれ、偽りを言って、それで人を笑いものにする者に! 災いあれ、災いあれ」(アフマド)
訳者より:クルアーン第39章(部屋章)の第10節から12節をひらいて、読んでみてください。
嘲笑、中傷、陰口を言うことについて、アッラーからの御言葉があります。
ヤスミーン河田
。