美容室ありすでは、今年に入って茶話会の開催を何回か行っています。
今月は4/24【日】13時からです。内容は前回と同様「煎茶を美味しくいただき、タオル帽子を作りながら、お話しましょう」という会です。
まだ、私も皆さまにとってどのような形の茶話会がお役にたつのかわからないままの、試行錯誤の茶話会ですので、実は何日も前からドキドキしながら当日を迎えるという情けない状態です。(どうもすみません)
それでも茶話会の間の皆さまのお話や情報など共有されている様子を見させていただいていると、本当にうれしいですし私も色々学ばせていただいております。また、私も皆さまにお会いできるのも嬉しいです。
茶話会が終わり、皆さまからお帰りの際に、お礼の言葉をいただいたり、後日丁寧なお礼のメールをいただきますと、ほっと安堵します。
わざわざ温かいお言葉もいただき、こちらが感謝したいくらいです。
今回は、ご参加いただいた方に「茶話会についてのご感想を書いていただけませんか?」とお願いしましたところ快く承諾していただきました。
今のところ茶話会にご参加いただいている方は、エピテーゼをお使いの方がほとんどですが、美容室ありすでは人数に余裕のある場合は、エピテーゼをお使いの方ではなくても茶話会に、ご参加いただけるようにしています。
まだ、茶話会の事を知らない方や、知っているけれどもどういうものなのかわからなくて参加するのに迷っているという方のためにハードルを取り除いていただけるようにまた、気軽にご参加いただけるようにご感想をかいていただけるようにお願いしたのです。
皆さまお仕事や家事・育児また体調のすぐれない中、「他の方のためになるのでしたら・・」ということで、かいていただけることになりました。(ありがたいことです)
今回はS様からいただきましたご感想をそのままご紹介させていただきます。
~お茶会に参加して~
わたしが乳がんを告知されたのは15年1月。それからまるでジェットコースターにのってるみたいに次から次へ、ひとつずつ難題を乗り越えてきた昨年一年間でした。
仕事を休むことなく職場へすぐに復帰しフルに働いて家事と両立してきました。
主治医の先生や周りの協力なくしてはここまでこれなかったと感謝するものの、自分の内に秘めた孤独や悲しみが溢れてくることもありました。
そんな時は、
“同じ立場の人はどんなふうに過ごしているのかな”
とふと思うこともありました。
そんな時、がん患者どうしコミュニケーションをとるグループと孤独に闘病するグループではコミュニケーションとったグループのほうが治癒率が高かったという外国での臨床論文を読みました。
やはり悩みは外に吐き出して解決したほうが心が軽くなるからなんだなと納得しました。
現在ではコミュニケーションといってもネットを通してのものもありますので10年前と比べさほど差が無くなっているとはいうものの、自分が1月にエピテーゼのお茶会に参加してみて、つらい立場にいる方が笑顔で過ごされているのを見て、とても励まされ力が湧いてきました。
同じがんを患った方にお会いし、お話をしてみてとても気持ちが楽になりました。
いまわたしは1日1日を大切にして感謝の気持ちで過ごすことができています。
朝目覚めて、感謝して1日頑張って夜に眠る。その事がしあわせなのだと思っています。
一生の終わりに残せるものは人に与えたもの。……財産ではない。ならば精一杯仕事をしながら人の役にたてればと思い毎日研鑽を積み皆さんの健康のためお返しできればと医療職のはしくれのわたしはそう思っています。
皆さんも是非がん患者どうしの良好なコミュニティーを持ち、自分の心を明るくして過ごされて欲しいなと思います。
来年もまた桜が見られますように。
2016.04.10
私の稚拙な語彙では言い表せられないSさまからのメッセージです。
深いお考えや生き方が非常に感銘を受けます。
S様のお言葉の一言一言を胸に刻み「患者同士の良好なコミュニティー」の場としてこれからも茶話会の開催を続けていけたらと思います。
S様、お風邪をひかれ体調がすぐれない中ご感想をいただきありがとうございました。