パルコ2が3周年 仙台駅前 にぎわいけん引 売り上げ好調 秋に大改装 仙台市青葉区のJR仙台駅西口のファッションビル「仙台パルコ2」が1日、開館3周年を迎えた。本館を含むパルコ仙台店全体の売上高は、2018年11月から8カ月連続で前年同月を上回り、好調を維持する。秋には大改装を予定しており、商業施設が集中する駅周辺の集客力がさらに高まりそうだ。 パルコ2は6月21日から、3周年を記念して東北6県の伝統工芸品の創作イベントを実施。青葉区のパート従業員古沢尚美さん(37)は30日、長女の碧空(そら)さん(10)とこけしの絵付けを体験した。「娘と良い思い出ができた。パルコ2ができてから仙台駅前によく来ている」と話した。 パルコ2は16年7月1日、30代以上をターゲットに、地上9階、テナント84店でオープン。本館を含む18年度の売上高は前年度比0.8%増の201億9700万円と200億円を突破した。来客数は約1820万人で、19年度は1900万人を見込む。 6~9階のシネマコンプレックス、東北名物をそろえた1階の飲食店が好調。18年11月にセミセルフの化粧品売り場を3階に設けたことで中層階の買い回りも増えた。秋にはテナントの一部を見直し、大型総合衣料品店などを入れる。 パルコ仙台店の久保田晋一店長は「イベントや飲食の『コト消費』が目的のお客さまを『モノ消費』へ誘導することが課題だ。接客やサービスに力を入れ、元気な店を増やしていきたい」と話した。
<参院選宮城>公示前最後の日曜 2陣営、東へ西へ参院選(4日公示、21日投開票)の公示前最後の日曜日となった30日、宮城選挙区(改選数1)に立候補予定の自民党現職愛知治郎氏(50)、立憲民主党新人のラジオ局アナウンサー石垣のり子氏(44)は大票田の仙台市を中心に街頭演説などを展開した。両陣営は悪天候の中、支持拡大を図ろうと奔走した。◎愛知氏「責任ある政治」訴え/石垣氏「少数意見封じ」批判 愛知氏は他の党国会議員らと共に、仙台市議選(8月16日告示、25日投開票)に出馬を予定する党現職の事務所開きなどに出席。同市繁華街での街頭演説にも参加し、政権与党の存在感を示した。大雨の中で行われた泉区のベテラン市議の事務所開きでは、関係者に自分の傘を差し出して殊勝さをアピール。あいさつでは約300人を前に「近く参院選もある。市議選では必ず恩返しする」と宣言した。 青葉区であった中堅市議の市政報告会では国の経済政策に絡めて「消費税ゼロ」を主張する石垣氏を批判。「消費税が無くなれば、年金制度は破綻する。責任ある政治をするのが与党だ」と力を込めた。 愛知氏は取材に対し「さまざまな支援者との連携が確認でき、大変心強い。このままの勢いで選挙戦に突入したい」と語った。 石垣氏は国民民主、共産、社民各党の議員や関係者らと共に、街頭演説や集会などに参加し、野党勢力の結束感をアピール。仙台市内を中心に11カ所を回り、分刻みのスケジュールをこなした。 同市青葉区中心部で午前中にあった街頭演説では、無党派層の取り込みを念頭に、野党統一候補であることや選挙日程などを繰り返し訴えた。 自民党が公約に掲げる憲法改正に対し「今、憲法を変える必要があるのか。政権は圧倒的な数の力で少数意見を封じている」と主張。雨が弱まるとすぐに傘を畳み、買い物客らに向かって手を振った。 午後には仙台市議選に出馬する社民新人の事務所開きに駆け付けた。約100人を前に「市政、県政があって国政がある。参院選では宮城からいい風を吹かせたい」と力説した。
お肉の食べ過ぎに注意!女性で増えるがんに関係、何を食べれば?お肉ブームと言われるほど、日本でもお肉を売り物にしたレストランをよく見かけます。お肉をいつでも口にしたいという人も多いかもしれません。でも食べ過ぎには要注意。ふだんは考えることがないかもしれませんが、がんとつながる食習慣にお肉の食べ過ぎがあるかもしれないのです。女性で増えているがんとの関係も指摘されており、その関係が注目されます。日本の女性で身近になる大腸がん女性のがんというと乳がんが気になりますが、日本の女性の場合に死亡の原因として乳がんよりも多いのが大腸がんです。大腸がんによる死亡はここ50年間、女性もそうですが、男性でも増加し続けているのです。大腸がんにかかる人も増えており、女性では乳がんに次いで発見される人も多いがんになっています。 これだけ増えている背景にあるのが食生活です。WHO(世界保健機関)によると、大腸がんと関係する食品として注目されているのがお肉です。まず注意が促されているのが、ソーセージなどの加工されたお肉。さらに、加工された肉でなくても、赤身のお肉も問題になる可能性があるとされました。こうした関係がわかってきたのは、食生活についてのデータの分析が進んだからです。おおむね1990年代までのデータがそうした発見につながりました。このたびオックスフォード大学などの研究グループがあらためて2006〜2010年の英国全土の50万人近く(40〜69歳)を対象に行われた調査のデータを使い、大腸がんと食品との関連について分析結果を発表しました。 調べられた食品は、赤身肉や加工肉、アルコールのほか、魚、乳製品、食物繊維を含んだ食品などです。加工されたお肉はとくによくなさそう今回の調査からも、加工されたお肉をはじめ、お肉を多く食べると、大腸がんになりやすくなってしまうことが確かめられました。 まず、加工された肉の摂取量が増えるほどに、大腸がんの危険が増していました。1日25 g(ベーコンまたはハム1枚分)増えるごとに、大腸がんは19%増。同じように加工されていなくても赤身のお肉は注意が必要で、赤身のお肉が1日50 g(厚切りのローストビーフ1枚またはラムのカツ1枚)増えると、大腸がんは18%増えていました。 何かお肉を週4回以上(1日平均76 g)食べていたグループと、週2回未満(1日21 g)のグループとを比べると、週4回以上のグループは大腸がんが20%増えていたのです。 このほか問題になるのは飲酒で、アルコールの摂取量が1日10 g(アルコール分4.5%のビール約250 mL)増えると、大腸がんは8%増えていたのです。一方で、大腸がんが減る食習慣も認められました。それはパンや朝食用シリアルからの食物繊維。それらを多く取っている人は大腸がんが少なかったのです。ただし、不思議なことに、フルーツや野菜からの食物繊維では減りませんでした。大腸がんと無関係だったのは、魚、鶏肉、チーズ、果物、野菜、紅茶やコーヒーの摂取でした。 ハム3枚以上くらいの量のお肉を定期的に食べていたり、よくお酒を飲んだりする人は大腸がんの検査を意識的に受けるようにするとよいかもしれません。