むか~し昔のことじゃった。
あるところにそれはそれは麗しいお姫様がおらっしゃったそうな。
病に倒れたかか様が姫の行く末を心配しておったところ,
観音様が娘に鉢をかぶせよとお告げになられたそうな。
以来,姫にかぶせられた鉢はとれることなく,いつしか姫は「鉢かつぎ姫」と呼ばれるようになり ……
いかがでしょう? 衣を正面で合わせたような姿,ちょいと伏し目がちなお目目も可愛らしいではございませんか?
そうそう,話の最後は…
かか様には先立たれ,再婚した父親には家を追われと,姫にはつらいつらい日々が待っておりましてな。
遂に世をはかなんで身投げしようとした姫をある若武者が救っての。
その若武者に縁談が湧き起ったものの,若武者は姫と結ばれたいの一本やり。
ついに怒り猛った若武者の父親が姫を殺そうと刀を振り下ろしたところ,
鉢が割れ,金銀財宝がざっくざっく。姫は末永く幸せに暮らしましたとさ。
どっとおはらい。
しかし,横顔を見るとなんだか飲み込まれそうにも!?
これだけ懐が深ければ,そりゃ財宝もたまるわな??
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