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星涼し 俳壇6月号

2021-05-21 17:56:53 | 出版物

俳壇6月号に主宰の五句が掲載されています。

星涼し

薬降る林の中のレストラン

燧岳へと伸びる木道雲の峰

久米島の浜に寝転び星涼し

夕立や改札口に備へ傘

叡山の木立にかかる夏の月

 

作句信条 

俳壇6月号192頁より転載

師に倣い「平明にして余韻ある句」を目指している。読む人に感動を伝えるには「言葉を省略し、如何に調子を整えるか」に掛かっていると思うが、なかなか思う用にはいかない。師の原点は「虚子俳話」の「客観的に物を見て具象し、調子を整える」にあると思い、これを座右の銘とし句を詠んでいきたい。

◆我が師の一句

人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二

◆自身の一句

座敷まで風の来てゐる幟かな

 


歌集 花の宴

2020-07-07 13:44:32 | 出版物

蓼の花句会メンバーの雪彦兄が「山本 茂」名で句集ではなく歌集を出版された。

兄は北海道夕張郡に生まれ、北大農学部卒業後、新聞記者として、ノンフィクション作家として、多くの作品を世に出してこられた。

散文家として半生を送ったため、俳句の575に収まりきれないものがあり、短歌の道を選んだという。

本歌集のテーマは大学の恵迪寮時代「青春のど真ん中」。以下の目次を見ただけで青春時代を共有した諸兄には重なる思いがあるだろう。

目 次

I   1959年4月、北大恵迪寮に入寮。北支事変で戦死した叔父の形見の古いトランク片手に薄暗い学寮の十人になる。

II  1959年6月、全学連委員長に恵迪寮生の唐牛健太郎が選出され、日米安保反対闘争始まる。

III 1961年9月、寮祭のために劇研「ミザントロープ」を結成。オスカー・ワイルド「サロメ」を上演す。

残念ながら本書はすでに完売してしまったそうだ。重版はないのかな?