俳壇6月号に主宰の五句が掲載されています。
星涼し
薬降る林の中のレストラン
燧岳へと伸びる木道雲の峰
久米島の浜に寝転び星涼し
夕立や改札口に備へ傘
叡山の木立にかかる夏の月
作句信条
俳壇6月号192頁より転載
師に倣い「平明にして余韻ある句」を目指している。読む人に感動を伝えるには「言葉を省略し、如何に調子を整えるか」に掛かっていると思うが、なかなか思う用にはいかない。師の原点は「虚子俳話」の「客観的に物を見て具象し、調子を整える」にあると思い、これを座右の銘とし句を詠んでいきたい。
◆我が師の一句
人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二
◆自身の一句
座敷まで風の来てゐる幟かな