蓼の花句会メンバーの雪彦兄が「山本 茂」名で句集ではなく歌集を出版された。
兄は北海道夕張郡に生まれ、北大農学部卒業後、新聞記者として、ノンフィクション作家として、多くの作品を世に出してこられた。
散文家として半生を送ったため、俳句の575に収まりきれないものがあり、短歌の道を選んだという。
本歌集のテーマは大学の恵迪寮時代「青春のど真ん中」。以下の目次を見ただけで青春時代を共有した諸兄には重なる思いがあるだろう。
目 次
I 1959年4月、北大恵迪寮に入寮。北支事変で戦死した叔父の形見の古いトランク片手に薄暗い学寮の十人になる。
II 1959年6月、全学連委員長に恵迪寮生の唐牛健太郎が選出され、日米安保反対闘争始まる。
III 1961年9月、寮祭のために劇研「ミザントロープ」を結成。オスカー・ワイルド「サロメ」を上演す。
残念ながら本書はすでに完売してしまったそうだ。重版はないのかな?
八十路ながらも二十代に劣らぬ情熱に心を打たるる。 深く感服。 千葉の山岡君も同意見。