金沢工業大学周辺の外食、ラーメン激戦区にあって
ひときわ異彩を放つＮＯＯＤＬＥ ＫＩＴＣＨＥＮ ＴＥＲＲＡ（てら）
自家製麺と天然素材・健康にこだわったお店です。
郊外まで湧き水を汲みに行ったり、自家栽培の野菜や
出所のしっかりした素材を使うなどそのスタンスは微動だにしない。
特に店主の改善・改良、新しいものに取り組む前向きな姿勢に共感する。
面白いのは、ここ最近他店を食べ歩く店主の多い中
自分の方向性がブレるからといって
一切他店に足を向けない。
それがいいのかどうかは別として
一見「やさおとこ」に見えるが
内に秘めた闘志はなかなのものです。
さて今回頂いたのは
夜メニュー（昼夜でメニューを入れ替えている）のなかから
鶏塩SOBA
丸鶏の清湯スープ。
黄金色の透明スープが美しい。
塩がとっても丸い。
そして限界まで薄口の塩加減。
鶏の旨み昆布の旨みで食わせるやり方です。
もちろん無化調。
（病院食では減塩の手段として旨みを効かせる方法が主流になってきつつあります）
石川県における淡麗コク旨系の代表だと思っています。
学生街にあって、こんな大人の味でよく生き残れるもんだと感心しますが
オペレーションと商品戦略で独特の客層をつかんでいるのが強み。
旨みと栄養が、身体の芯に染み込んでいくのが解かるようなラーメンです。
特保（特定栄養補助食品に指定したい位です）
鶏レアチャーシュー最高レベルだと思います。
しっとりジュシーで薫香が食欲を誘う。
もう一つ
このお店でしか食べられないもの、スモークエッグ
燻製玉子 白身にはスモッグが沁み
黄味はゼリー状でねっとり、
こんなの他にない（と思う）
この秋の戦略として
麺の改良に取り組んでいるようです。
今までの小麦粉を北海道産の希少小麦に変更したり
さらにこちらの特色でもあった
全粒粉入り麺を一旦休止して
産地を変えた新しい全粒粉麺にも挑戦中です。
先日頂いた「秋の煮干し中華SOBA」あたりから
全粒粉入りではない新麺
小麦粉感溢れる中太麺を採用。
今後さらに
小麦のブレントや水分調整の試作を重ね
10月は週ごとに変化が楽しめそうです。
その小麦の香り、コシの特徴が
存分に味わえる新メニューも開発中とのことで
この秋まったく目が離せない存在です。
目先の限定に惑わされない
先を見据えた取り組みに期待が膨らみます。
