SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

スポーツ組織論 ばれなきゃいいじゃん!

2013年06月12日 | スポーツ全般

今日のスポーツ紙1面を飾ったのは、
『統一球 やっぱり変わっていた』
というもの。

要するに、
昨年まで統一球を使ってみたのはいいけど、
殆どボールが飛ばなくなった。
ホームランは激減。

そこで・・・・

一計を案じたNPBのお偉方、
こっそりと事務局とミズノに命じ、
『黙ってこっそりと』
飛ぶボールにかえていたというわけです。

まあ、
今シーズン急にボールが飛ぶようになっていたので、
『なんだか、ボールが変わったみたいだ』
とは公然の秘密として語られていましたが、
NPBやミズノは口裏を合わせ、
『いや、昨年までと全く同じボールですよ』
と言い張っていたというもの。

しかし昨日の選手会との会合でこのことを突っ込まれ、
しぶしぶ≪隠していた≫事実を公表した、と。
こういうわけですな。

ばかばかしいですなあ。

なんで隠す必要があったのか。

『去年まで統一球にかえてみたけど、あまりにもボールが飛ばなくてファンからの不評を買ったので、やむなく元のボールに戻します』

こんな簡単なことが、
なぜ言えないんでしょう。
なぜ隠す必要があるんでしょうか。

真意がわからんなあ。

まあ、
NPBとしては、
『世界基準に近づけるため、反発係数の高すぎる日本のボールからMLBに近いボールに代える』
と大々的にキャンペーンを張ったので、
バツが悪かったのですかね。

NPBとしては、
誰の方に顔を向けて組織を運営しているかってことですよね。

ボールの問題については、
飛ばなくなったことの賛否はあったものの、
おおむねファンの多数意見としては、
『ボールは元のものに戻してほしい。あまりに飛ばないと、面白くない』
というものでしたよね。

そんなファンの声を汲んで、
『現実的な対応』
をするってことに対し、
何をちゅうちょすることがあったんでしょうかね。

いかにも官僚的な【隠ぺい体質】、
『ああ、日本的だなあ』
と思ってこのニュースを読んでいました。



もう一つ昨日話題に上ったのが、
柔道の全柔連による、
『聞きたくもない』
報告書。

そして上村会長の続投。


この組織にはつける薬もないので放っておきますが、
ひとつだけ言わせてもらうと。

昨年、
巷で話題になった
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』
という渾身のノンフィクションを読みました。

それ以来、
柔道というものの歴史について、
本当にワタシ自身何も知らなかったということを認識しちゃったんですね。
(内容については、ご購読ください。戦前から戦後の日本の格闘史が、実にわかりやすくまとめてあります。)

今の全柔連の母体である『講道館柔道』というものが、
いかに『意図的に作られた(生きながらえた)もの』であって、
『柔道界の総本山と名乗ってはいても、その地位を獲得したのは、ほんの戦後から60年ぐらいのもの』
ということを知ってしまって、
柔道を見る目がガラッと変わってしまったのです。

その前は、
講道館が”日本柔道の始祖”だと、
何の衒いもなく信じ切っていました。

でも実は、
『GHQに認められて生き残るための、懐柔に懐柔を重ね生きながらえた組織』
としての講道館、ひいては全柔連。

『日本古来の、柔の道の総本山でござい』
と力んでみても、
その成り立ちを見ると必ずしもそうではない。

硬直化した組織の中身は、
ほとんど”混沌を絵に描いた”ようなプロレスの組織と、
さして変わらんということですね。

柔道はこれからもっと、
衰退していくように感じられてなりません。



最後にハッピーなニュース。

サッカーW杯アジア最終予選最終戦。

日本はさすがにイラクを破り、
有終の美を飾りました。
(見る気力はありませんでしたが)

すぐさまブラジルでコンフェデの戦いが待っています。

また日本中に感動の戦いを、
見せてください。

よろしく!



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