昨日CSファイナルが開幕。
セ・リーグでは巨人が5-2で快勝。
丸、岡本の連続ホームランで先制すると、
2回までに5点を先取。
そのリードを今季投手三冠の山口が守り、
勢いのある阪神に先勝。
アドバンテージを含めて2勝としました。
やはり優勝チームは、
CSの初戦を勝つと大きいですね。
相手の出鼻をまさに挫けさせることができます。
原監督としても、
この初戦を必勝という気持ちが強く感じられました。
一方で昨年このCSファイナルSの初戦で大敗を喫し、
立て直すことが出来ずにわずか1勝で大敗を喫したパ・リーグの覇者西武。
この初戦の重要性は誰よりも身にしみているはずで、
6月から投げる試合で負けなしのエース・ニールを立てて必勝を期して臨みました。
ニールは初回こそ打たれて先制されますが、
その後はシーズン通りのピッチングを見せて試合をしっかりと作りました。
しかし打線が繋がり逆転した8回、
西武にとって必勝パターンだった試合は暗転していきます。
必勝を期して8回のマウンドにあげたのは「鉄人セットアッパー」の平井。
シーズン後半には流石に疲れからか打たれることも多くなり、
大幅に防御率も落としていたのですが、
西武のファンは「いやっ、シーズン終了からかなり休みを取ることが出来たから、csでは平井はきっと蘇っているはず」と信じていて、
この日も『いい平井さん』が出てくれることを信じて疑っていませんでした。
しかーし
平井さんの投げ込む球を見て、
西武ファンは思ったはず。
『あ〜、もしかしたら、後半戦の〝悪い〟平井さんかも・・・』
それでも一死を取って、
次の怖い柳田もセカンドゴロに。
外崎捕って、2アウト〜
と思ったら、
一塁送球がそれてセーフに。
このプレー、後から考えると痛かった~。
このとき感じたいや〜な予感が、
この後どんどんどんどん膨らんでいきました。
続くデスパイネに簡単に繋がれて1.3塁のピンチを迎えると、
西武ベンチはここで何と、
平井を諦めて”ただ一人ビールかけに参加できなかった男”19歳の平良をマウンドに送りました。
投手のプライドもシーズンの信頼度も全てを度返ししてここで勝負に出た辻監督。
球が走っていない平井を諦め、
平良の球威にかけた采配でした。
この辻采配、
今年のCSに臨むにあたっての、
「タブーなど何もなし。ただこの試合を勝つために」という采配。
辻監督の今年にかける並々ならぬ意気込みを感じ、
なんだか震えがくるような思いを感じました。
「よしっそれでいいぞ!!」
しかし工藤監督は、
それを上回るぐらいの勝負師ですね。
松田三振で二死になってこの勝負の場面、
迎える打者は第1S最終戦でのヒーローであり、
短期決戦では無類の強さを見せる内川。
ここで何と工藤監督、
迷いもせずに内川に代打長谷川を送りました。
平良の150キロ台中盤に達する速球には、
今の内川では対応できないと踏んでの勝負手でしょう。
ものすごい采配としか言いようのない、
凄みのある代打起用でしたね。
長谷川は前半戦、
「何で使わないんだ!」
という外部の声にも工藤監督が頑として動かず、
半ば干されたのか?ということも囁かれていた元首位打者のベテラン。
その選手をこの大事なところで起用するとは、
起用する方も大胆なら、
それに応えて同点タイムリーを放つ選手の方も『まことの勝負師』
としか言いようがありませんでした。
これこそがSBが長い間、
王者の地位を守り続けているゆえんなんだなあと、
そんなことが頭を駆け巡りました。
その長谷川の渾身の同点タイムリーの後は、
西武で心配されたバッテリーミスが出て勝ち越し。
そしてその後は試合にならず。。。。。
この試合、
嫌という程SBの底力を見せつけられて、
西武のファンとしては単に一敗したという以上の、
なんというか埋めきれないチームの差というものを痛感させられた試合になりました。
まだ一戦が終わっただけ、
さらにまだ1勝1敗のタイになっただけと頭では理解しているのですが、
なんだか打ちひしがれていると言おうか、
心が折れる寸前まで追い込まれてしまっている自分がいます。
やっぱり、
西武は「まだ年季が足りない」というしかないのかなぁ。
過ぎし日、
巨人を日本シリーズで4タテした後、
巨人のチームリーダーであった岡崎が、
「野球観が変わった」
とつぶやきましたが、
それに似た感覚に陥っています。
(当時とは全く真逆の立場ですが。)
今のワタシの心境は、
「どうあってもSBには届かないのか!」
ということ。
今後の試合のチケットも持ってはいるのですが、
もしこのままの流れで行った場合、
久しぶりに「ノーショウ」(チケットを持っているけど、観戦にはいかない)を決断するかもしれません。
なんだかそれぐらい、
打ちひしがれた朝になってしまいました。
SBはこのシリーズ、
試合単位で見ると勝負強い打線と強力なリリーフ陣で「後半にもつれればもつれるほど、勝つ確率が飛躍的に上がる」チームですし、
シリーズ単位で見ても「シリーズが後になるほどいい先発が出てきて勝利の確率が上がる」ことになっています。
西武が勝つには、
何は無くとも先手必勝、
そして一気に突っ走るというものでしたから。
特に初戦はマストで勝たなければ明日はない!
と思っていましたからねえ。。
この苦境を打ち破って勝つには、
打って打って、
打ちまくるしかない。
わかっちゃいたるど、
初戦でもう、
嫌という程現実を突きつけられましたからねえ。
逆襲できるか?
それとも、
今年も辻さんが涙を流すのか?
書いていても嫌になるほど、
勝利の確率、
低くなった気もします。
ひっくり返したら、
「去年の経験が生きた!」
と書きます。
書かせてね、
山賊打線の皆さん!
希望があるとするならば、
今年の西武のシーズンでの戦いぶりを振り返った時、
何度も「この負けは痛い・・・・・・」と思った負けの後、
翌日にはしゃらっと切り替えて勝つことが多かったということぐらいかな。
でも相手はまさに百戦錬磨のSB。
そんなことが通用する相手なのか否か。。
まあ、
泣いても笑っても、
勝負は週末まで。
カリカリせずに、
今年最後の野球を、
楽しまなきゃウソですけどね。