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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

選抜高校野球 準々決勝②  観客も凍るミスジャッジ

2012年04月02日 | 高校野球

【第84回選抜高校野球大会】
≪準々決勝2≫
光星学院  5-2  愛工大名電
関東一   4-2  横浜


昨日のセンバツ。
雨で順延の一日をはさみ、
快晴の青空のもと行われました。

連戦のチームもあるため、
この段階での順延はありがたいですね。
各チームともに、
ある程度の休養を持って試合に臨むことが出来ます。

その休養が功を奏したわけではないでしょうが、
昨日の2試合は実力伯仲の好ゲームでした。

いずれも終盤まで2-2という展開。
最後はランナーを置いての長打という同じような経緯で、
試合は決着しました。
実力互角のチーム同士による、
手に汗握る展開となりましたね。

ワタシの予想では、
愛工大名電と横浜がやや上回るのかと思っていたのですが、
見事に光星学院と関東一が、
予想を覆してくれました。

昨日の4チーム、
いずれ劣らぬいいチームでしたね。


さて、
試合内容は本当に、
どちらに転ぶかわからない展開だったのですが、
この大会でも昨日、
やっぱり出てしまいました。
やっちゃあならないミスジャッジ。

まず第1試合。
同点で迎えた終盤8回、光星の攻撃。

1死3塁でバッターは主砲の北條。
3-2から光星ベンチの作戦はスクイズ。
しかし愛工大名電・浜田の投じた球は内角へのスライダー(?)。

バントに行っていた北條は、
当てに行ってバットにボールは当たらず空振り。(最後はバントの構えからバットを振っていきました)
その後、
ボールは打者・北條の足へ直撃。

ルールでは、
この場合ストライクのコールとなり、
その後ボールデッド。
つまり三振です。

明らかに、
何の疑いもなく宣せられるはずのその”ストライク”のコール、
主審からは発せられず、
判定は何と”デッドボール!”

北條は1塁へ歩き、
アウトカウントは増えず、
結果決勝のランニング3ランへとつながっていきました。

愛工大名電の捕手は、
審判に当然のごとくアピール。

しかし主審は、
他の塁審に確認するでもなく愛工大名電のアピールを却下。
『彼一人の判定で』
この疑惑のミスジャッジが行われてしまいました。

ワタシが見たところ、
明らかにこのジャッジが試合を分けました。

主審の人。

かえってビデをを見返してみて、
その後ルールブックを再度読んでも、
また同じ判定ができるのでしょうかね。

技術が低いとしか言いようがありませんね。

こういった『明らかなミスジャッジ』をなくすため、
他の競技では【ビデオ判定】がどんどん導入されています。

ビデオ判定は、
競技の流れを止めてしまうため日本ではあまり評価されていないのですが、
こうした『明らかに誰が見てもミスジャッジ』の判定については、
アピールを受け入れるべきだと思いますね。

こういう疑問を呈すると、
『清く正しい高校野球』を守ろうとする大新聞社などは、
『グラウンドでは審判は絶対。たとえ疑惑のジャッジがあろうとも、それにアピールするなどというのは高校生らしくない。』
なんて論調になりがちなんですが、
昨日のような試合を決めるミスジャッジがあると、
競技自体の質をゆがめてしまう気がして、
断じて認めたくはありませんね。

そして抗議が来ると、
変なアマチュアイズムが顔を出し、
『審判はボランティアで汗をかいている人たちだから・・・・・』
なんていう本末転倒な記事や論調が起こったりする(過去そういうことがあった)のですが、
試合に入ったらプロもアマチュアもない、
しっかりとした公正で正確なジャッジをするのは、
ごくごく当たり前の話。

ミスジャッジを突っぱねるような審判が試合を壊す・・・・・・・

あってはならないことだと思います。

ゆがんだ形での【高校野球精神】。
間違っていることも正せないのには、
断固反対です。

そういう意味で、
愛工大名電には本当に気の毒な試合になってしまいました。

そして、光星学園は胸を張って準決勝を戦ってほしいと思っています。

そういえばNHKの解説の人。
『いやあ、振っているように見えますがねえ。愛工大名電は、アピールした方がいいように思いますがねえ・・・・』
なんて言っていましたが、
『おいおい!グラウンド見てんのかい?必死にキャッチャーが、アピールしていたじゃないですか。主審に向かって、【ファーストの塁審に聞いてくれ】と散々アピールしているように、ワタシには見えたけどねえ』
と思いました。

解説してるんなら、
ちゃんとグラウンドの方も見ておいてよね、という感じですね。


ジャッジと言えば、
第2試合でも疑惑のジャッジがありました。
しかしこれは、
画面を見ただけではどちらが当たっているのか、
よくわかりません。

場面は2-1と関東一リードで迎えた横浜の攻撃。
1死1・3塁でスクイズを敢行した横浜。
これが成功して2-2の同点・・・・・・
と思いきや、
サードランナーがホームを踏んでいないという関東一のアピールプレーに対して、
主審がアウトを宣言。
横浜が同点に追いつけなかったシーンです。

横浜・渡辺監督は主審に対して猛抗議。
しかし判定は覆らず、
しかも『抗議権のない』監督の直接の抗議に対して、
高野連からきつ~いお仕置きが加えられたという、おまけまでついてしまいました。

このシーン、
ビデオで見るとランナーがホームを踏んでいるようにもいないようにも見えますが、
普通に考えて、
このシーンでもしランナーがホームを踏んでいなかったら、
引き返してしっかりと踏みに行くと思うのですがね。
どうでしょうか。
(実際日刊スポーツに乗っていた写真では、踏んでいるようにも見えましたが)

渡辺監督が審判に猛抗議するシーン。

07年夏の神奈川県大会準決勝、
東海大相模戦以来でした。

この時はあの有名な『振り逃げ3ラン』でしたが、
この時もこのジャッジが試合に大きな影響を及ぼし、
横浜は久方ぶりに東海大相模に敗れたのでした。

今回もこのジャッジが大きく試合の流れを変えたのは間違いありません。

このジャッジは、
『ミスジャッジ』
ではありませんが、
つくづく野球というスポーツは難しいもんだなあ、
と感じますね。

さあ、
今日は準決勝、
そして明日は決勝。

審判の方々には、
しっかりとしたジャッジで、
全国の頂点を目指す球児を、
サポートしてやってほしいと思います。

それから高野連。
大会運営委員がモニター見ながらいるんだから、
明らかなミスジャッジには何らかのグラウンド外からの『助言』を与えるシステムを作るべきだと思いますけどね。
検討したら、いかが?



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