3日目を迎えた大相撲11月場所。
観客は先場所と比べて倍増の上限5000人。
拍手の数もそれだけ多くなっていて、
ようやく「大相撲の本場所」という感じになってきています。
しかしながら、
初日から両横綱が休場。
土俵入りもないという、
何とも締まらない本場所となっていますが、
大関が3人という事で、
彼らの奮闘が場所を盛り上げるカギとなっていました。
そして迎えた3日目。
ワタシはこの昼に飛び込んできたニュースに、
耳を疑ってしまいました。
「大関朝乃山が3日目から休場」
なんとなんと。
朝乃山まで休場ですか。
初日に痛めたという事ですが、
初日の相撲は盤石なものだったと思うんだがなあ。。。。
あの相撲で痛めたの???
2日目は照ノ富士に対し、
ガチンコでまさに「力負け」を喫して、
大関の威信を傷つけられました。
何というかこの一番、
まさに「どっちが大関だよ」という感じで、
今の幕内で一番強いのはたぶんこの照ノ富士だろうなあ・・・・・
と思わざるを得ませんでしたね。
ケガさえなければ、
すぐにでも大関に復帰できそうですね。
この朝乃山については、
”解説の親玉”北の富士さんも、
そしてその他の親方などからも、
場所前、大関ながら相撲教習場で行われた合同稽古に全く出席することなく、
それでいて幕下力士だけとの部屋げいこで「絶好調」とうそぶいていたことが指摘されていました。
「そんな稽古で大丈夫なのか?!」
という疑問形で語られていた朝乃山が、
幕内上位力士の厳しく激しい当たりにけがを誘発されたとあっちゃあ、
失望のため息しか出ません。
なんでこうなっちゃったのか、
相撲界。
どうしてこうも休場が多いのか。
そしてこうも”地位”というものが軽くなってしまったのか。。。。
ケガを「仕方ない」と言ってしまえばそこで話は終わるのですが、
「不慮の事故的なケガ」と、
「けいこ不足が招いたと思われるケガ」は、
少し分けて考える必要もあるのではないかと思ってしまいます。
まあ大関の場合、
横綱と違って2場所休むと自動的に降格になってしまいますから、
危機感はあるんでしょうがね。
最近の大関を見ていると、
ケガで休場⇒カド番の最後で血眼に頑張る
という姿ばかりが多くて、
火の出るような気迫は「カド番でこれ以上負けたら大関陥落」というがけっぷちの時しか、
見ることもできません。
まあ、横綱があの体たらく。
大関も右へ倣えって感じになるよなあ。。。。。
北の富士さん、
昨日のラジオ解説が面白くて聞いていたのですが、
自身が大関、横綱時のライバル玉ノ海関との話になって、
アナウンサーから「二人で切磋琢磨して地位を上げ・・・・・」と振られて、
『私の場合、切磋琢磨というよりもそんな余裕なんかなくて、足の引っ張り合いというかねえ。。。。。そんな感じだったよ。』
なんて答えていました。
それほどかつての力士たちは、
「何とかして相手よりも上に行く」
の気迫が上回っていたという事でしょう。
プロ野球なんかでもかつてのプレーヤーたちは、
「休んでいると他の奴にポジションを取られるから、自分から休むとは絶対に言わなかった」とか、
「ポジションがかぶるライバルには、たとえ後輩と言えど、絶対に自分の技術は教えなかった」とか、
そんな話がいくらでも転がっています。
やっぱりそんなプレーヤーたちは、
「背中からあふれ出る気迫」っていうものを、
出していた感じがしますね。
退路を断っているというか・・・・・・
そんな「ここで生きて、人の上に行くしか俺の生きる道はね~んだ」というような凄みをね。
今はプロスポーツも、
全く違うアプローチでとらえられていて、
「スポーツをやる、見る楽しさ」みたいなものが前面に出ているので、
プレーヤー自体にも何というか悲壮感と表裏一体になった凄みみたいなもの、
全く感じることはできません。
ハングリー精神というかね。
その代わり楽しそうにプレーしている姿はいつも見ることが出来ますけどね。
時代はプロスポーツ選手も「好感度の時代」という事です。
今スポーツを見ていて凄~く”気迫”を感じられるのは、
今の白鵬やら鶴竜やらではないちょっと前のモンゴルの力士たちとか、
フィリピン、タイの世界を狙うボクサー、
そして中国のオリンピック選手とかぐらいですかね。
まあ、
日本に限らず欧米諸国も、
スポーツ界がおしなべてリッチになって来たってことですかねえ。。。。
「ガツガツすんなよ」ってことかな?!
ワタシなんかの古い人間からすると、
久しぶりに日本人力士からも、
火の出るような気迫、
感じてみたいもんだ。
(貴景勝には若干そういうことを感じることが出来るけれど、何しろケガが多くてなあ。。。。)
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