大相撲初場所は千秋楽。
優勝争いは2敗の金峰山がトップを走っていましたが、
1敗で追ってくる王鵬との本割の対戦で敗れ、
結びで琴櫻を問題にしなかった豊昇龍を含めた3人の優勝決定巴戦となりました。
この時点で、
なんだか少し結末が見えていたような気がしました。
豊昇龍の充実ぶりが際立っており、
とても金峰山、王鵬では太刀打ちできないと思ったからです。
唯一チャンスがあるとするならば、
最初の対戦で金峰山と王鵬が当たって、
その勝った方が勢いに乗って何とか次の豊昇龍にも勝つ・・・・・可能性がちょっとはあるのかな?
なんて感じでした。
しかしくじ引きで最初の対戦が豊昇龍vs金峰山と決まり、
ここで豊昇龍が金峰山を寄せ付けず勝って、
大勢は決まりましたね。
豊昇龍は次の王鵬にも何もさせずに完封。
見事巴戦を制して、
2度目の優勝を飾るとともに、
横綱も手中に収めましたね。
もう表彰式への流れの中で、
完全に「豊昇龍新横綱」という感じでした。
まあ今場所は、
横綱・照ノ富士の引退という事もありましたし、
豊昇龍が新横綱になるのも自然な流れかもしれません。
豊昇龍に望みたいのは、
地位に育てられてマインドも成長してほしいという事ですね。
ワタシは豊昇龍については、
これまでの様々な土俵上での態度、所作、
そして駆け引きなど、
あまり認めていなかったというのが本当のところです。
しかし、
相撲は往々にして、
地位が人をつくるという事を証明してきました。
横綱になってから非常に立派な力士になったという力士も、
たくさんいます。
責任は非常に重くなる地位なので、
その重圧に負けず、
己の相撲道を磨いていってほしいと思います。
それからもう一つ。。。。。
彼の叔父については、
横からごちゃごちゃ顔を出してくるんじゃね~ぞ!!!
という事だけは要望しておきます。
あんたは相撲界に対して、
何も言える立場じゃないんだから。。。。
その他の力士については、
頑張った人もいれば、
非常に苦しかった人もいる、
そんな場所でした。
同じく綱とり場所であった大関・琴櫻は、
今場所なんと5勝10敗という星で終わりました。
綱取りどころか来場所はカド番になってしまいました。
力があるのは皆わかっています。
このまま終わるわけはないでしょう。
出直しの来場所は、
非常に大事な場所になってくると思います。
近々に綱を巻く日が来るのか?
それとも数多の陥落していった元大関たちと同じ道をたどるのか?
運命が交錯する来場所となるでしょう。
大の里は10勝したものの、
まったく存在感を示せずの場所になりました。
大の里はようやく入門して2年ぐらい。
ここにきてようやく一つの壁に突き当たっているように感じます。
これを超えない限り、
上の地位は狙えません。
どのような相撲を磨いていくのか?
今のような勢いに任せただけの相撲では、
今後も墓穴を多く掘る予感がします。
どのように相撲を変えていくか?
長所を殺さずに、さらに安定感を身につけるのか?
役力士は、
4人の関脇・小結で、
大栄翔だけが勝ち越して、
後の3人は負け越しという意外な結果となりました。
若元春、若隆景、阿炎と、
「実力者」と言われた3人が相次いでの負け越し、
来場所からの出直しを余儀なくされました。
そんな中で大栄翔が11勝4敗。
関脇だけに、
大関取りの起点の場所になったかもしれませんね。
まあしかし、
大栄翔にとっては、
最後の大関取りのチャンスかもしれません。
来場所二けた勝利を挙げて、
是非夏場所を「大関取り」の場所にしてほしいですね。
前頭筆頭の霧島が11勝。
不可解な数場所の失速から、
ようやく立ち直ってきたように感じます。
こちらも再度の大関取りへ、
態勢を整えてほしいですね。
その下では、
期待の熱海富士が、
大関の豊昇龍、琴櫻を倒したにもかかわらずまさかの5勝10敗。
力はあるのに・・・・・・・
と言われないように、
どこが悪いのかをしっかり見つめて、
本場所に臨んでほしいですね。
優勝を争った王鵬、金峰山は、
これから上に上がっていって、
大関を目指してほしい力士です。
しかし2場所、3場所続けて好調を維持することが、
本当に大変なのが大相撲というもの。
徐々に安定感を増して、
役についているのが当たり前・・・・・・というところをまずは目指してほしいですね。
ワタシのイチ押し、
40歳の鉄人・玉鷲は、
昨日「勝てば敢闘賞」という相撲を落として、
残念ながら三賞を逃しました。
しかしその相撲っぷりはまだまだ元気いっぱい。
来場所もまた、
元気な姿を見せてほしいものです。
「大尊時代」の到来を待ちわびている尊富士は、
11枚目で10勝5敗。
まだまだ上位に通用しないところもありますが、
大物であることは誰もが認めるところ。
彼の相撲人生は、
まだまだ始まったばかりです。
どうやら幕内からは、
6人ぐらいが十両に陥落するようです。
という事は、
6人が上がってくるという事。
獅司、安青錦のウクライナ勢が揃って上がってくるのに続き、
佐田の海、竜電のベテラン勢、
朝紅龍、白熊の二人は、
新入幕から1場所で陥落した苦い思い出があります。
今回は幕内に定着できるでしょうか。
ということで、
大相撲は完全に今場所を境に、
新たな時代に入るのではないかと思います。
横綱・豊昇龍を中心に、
次の横綱に誰が上がるのか?
そして次の大関は?
たくさんの新たな時代の息吹を残して、
今場所が終了しました。
時代の移り変わりを肌で感じる15日間でした。
これからどのような時代を迎えるのでしょうか。
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