≪第95回全国高校野球選手権大会≫
【第11日】
常総学院(茨城) 9-1 福井商(福井)
延岡学園(宮崎) 10-0 弘前学院聖愛(青森)
前橋育英(群馬) 7-1 横 浜(神奈川)
富山第一(富山) 8-0 木更津総合(千葉)
いよいよ3回戦の第2日目。
ベスト8が出そろい、
”甲子園の夏”もフィナーレに向かって突き進んでいます。
この日も猛暑日の甲子園。
やはりこう高温多湿の日が続くと、
選手の気力や体力も徐々に落ちてきてしまうもの。
そのあたりが如実に出たこの日の戦いでした。
4試合共に中盤から後半にかけて一気に接戦→ワンサイドへ。
こんな試合が続きました。
この日第2試合から第4試合まで見ていたら、
やはり1回戦から登場して3試合目のチームと、
2回戦から登場して2試合目のチームには、
体力の消耗度がだいぶ違うなあ・・・・
と感じてしまいました。
富山第一、延岡学園の両チームは、
まだだいぶ余力を残した戦いぶりに見えましたが、
聖愛と木更津総合は『いっぱいいっぱい』に見えてしまいましたね。
やはり『抽選の妙』は、
こう暑い日が続くと出てくるんだなあと思います。
そんな中、
3試合目の戦いながら、
常総学院と前橋育英が、
実にいい戦いぶりを見せてくれました。
2つだけ残った関東勢。
この【坂東武者】たちが、
しびれるような戦いをしてくれたのは、
うれしい出来事でした。
特に今大会ワタシの一押しである前橋育英は、
エースの高橋光成を支えるアグレッシブな守備陣がこの日も絶好調。
相手は横浜でしたが、
ワタシは横浜を相手にあれだけ『守備力の違い』を見せてくれたチームは、
前橋育英が初めてでしたね。
横浜は『守備の横浜』と言われるぐらい、
その守備力は毎年レベルの高いチーム。
しかしこの日の試合では、
前橋育英の二遊間の『プロはだし』なゲッツー、
その美しさには思わず『ほ~ッ』と感心してしまいました。
2年生のエースを支え続けるものすごい守備を見せる上級生。
そしてその守備陣に応えるように好投を続けるエース。
理想的なチームになってきている気がします。
そして、
この日の試合ではついに、
打線も爆発してくれました。
工藤、田村の驚きの2者連続アーチは、
横浜の反撃意欲をそぎ、
試合を決める連弾でした。
ヒットの出ていなかった主砲・荒井選手にもタイムリーが出て、
いい流れですね。
日大藤沢出身の荒井監督が、
現役時代も、日藤監督時代も、前橋育英を指揮してからもどうしても勝てなかった横浜に、
ついに勝ちましたね。
神奈川の野球が好きなものとしても、
大きな拍手を送ります。
そしてその対戦相手に決まった常総学院。
今日もエース飯田投手が安定感抜群のピッチング。
3試合連続で被安打は4。
抑えた相手が北照、仙台育英、福井商といずれも攻撃力に自信を持つチームだっただけに、
本当に価値ある好投です。
こちらも【坂東の荒武者】の風情があり、
実に骨太のチームです。
打線も高嶋、内田を中心として得点力は十分。
力があるチームです。
この前橋育英と常総学院、
この準々決勝で当てたくなかったな~。
くじ運が悪いなあ。
でも、
この戦いは『関東勢同士』と言う以上に、
『好投手の投げ合い』の楽しみがあり、
ワクワクしますね。
前橋育英はあの99年に全国制覇した桐生第一の雰囲気に似てきましたし、
常総学院は03年の全国制覇チームの雰囲気に、
どことなく似てきました。
両チームとも、
今年は力を持ちながら浦和学院や桐光学園の話題に隠れていたのですが、
ここにきてそのパワーを存分に発揮しています。
再度言いますが、
この対決は本当に惜しい!
と思っています。
しかし当たっちゃったからにはしょうがない。
どっちのいいところも存分に発揮されるような、
素晴らしい【坂東対決】を期待しています。
この両県の対決と言えば、
03年の準決勝、
常総学院vs桐生第一
が思い浮かびます。
この時は常総の戦力が上回っていたため一方的に常総が押しまくる展開になったのですが、
今回はどうなるでしょうか。
それから第4試合の富山第一のエース宮本投手。
評判以上の素晴らしいピッチングを見せてくれています。
富山県勢の悲願に向かって、
準々決勝に挑みます。
相手も宮崎県初を狙う延岡学園です。
いよいよ準々決勝。
どうなるのでしょうか。
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