動物糞便学研究室

独立系研究者の研究室の様子、研究内容や日々思う事をお伝えします!!

査読という名の残業

2023-07-08 01:45:04 | 日記
最近査読がよく回ってくる。

「学術雑誌などで、寄せられた原稿を編集者側でまず読み、誤りの有無や掲載の適否について判断意見を出すこと。」(Oxford Languagesより引用)

教員になって8年目、査読をすることに何ら違和感もなく進めていた。研究者として行うべき仕事だと思っていたからである。
また、先輩方も何事もなく行っていた。

うつになり仕事が出来なくなってから考えは一変した。この仕事、給料も出なければ何の見返りもない(あるのかもしれないが私は受けたことがない)。
限られた時間と頭の容量を考えると割りに合わないことに気づいたのであった。

通常、一本の論文(雑誌によっても異なるがA4ノート30ページくらいの量)を10日くらいで審査してくれと言われる。
突然メールはやってくる。「来たか!!」と思いクリックすると、引き受けるのか、受けないのか迫られる。

そして、90%くらいの確率で引き受けてします。私の心の中で何が働いているのか?考えてみた。

・自分の論文も査読を受けているのだから自分もやって当然。
・断ると研究者としての信頼がなくなるのではないか。
・みんなやってるからやるか。

という具合で周りの挙動を気にするあまり自分を大切にしていないことに気がついた。
この査読という仕組み、なくてはならないものであるが、あくまでも個人の意見であるが、給与の一部に組み込まれてもいいのではないか?謝金があってもいいのではないか?

いろいろな意見があるのは承知している。

だが、今日の働き方改革からすると少しズレているようにも感じる。見て見ぬふりをしているように私には見えてします。

議論するべき時がきているのではないかと思う。

と!書いてる今、査読依頼のメールがきました。タイムリーすぎる。


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