薬局にて

薬局に寄った。
恥ずかしながら「痔」の薬購入のため。
なにも自らこんなことを公表することも無いのだが、
逆にいえば、公表できる程度の軽傷。
辛いもの食って、酒呑んで、更に辛いもの食えば、
なるべくしてなる。

入るやレジに並ぶ女性、女性、女性！
その中に、なんか久しぶりに見るようなスゴイ美人が１人！
目が合い、にこやかに微笑み「いらっしゃいませ～」
商売の微笑とは百も承知ながら、顔が緩む、心が躍る。
・・あほ。

とり合えず目的のものを求め奥へと進む。
・・・これ買う時、レジ通るなぁ、
・・・あの子のレジ空いていたら、当然そこ通るしなぁ・・
・・・なんとも思うわけ無いわな。仕事なんだから。。
・・・だいたい俺は、四十過ぎの親父なんだし・・
・・・でも明らかに、「私は痔」って言っているようなもんだしなぁ
・・・なるべく小さいの買おうかなぁ、
・・・違うものも買えば、印象は1/2だよな。
・・・そうだ！それだよな。1/2だ1/2だ。
・・・でも他に何買うかな、
・・・よく考えると、そんな買い物も馬鹿みたいだよな。。。
・・・あぁ、これから呑む季節だから胃腸薬は必要だよな。
・・・うん、胃腸薬が必要だよ。切らしていたし。
・・・そうそう。胃腸薬胃腸薬！

私は、妙に自分に言い聞かせるように、
写真の胃腸薬の下に、○ラギ○ール軟膏を重ね、レジに向った。

ところが！！悩んでいた時間が長かったからか！
店に入った時とは違い、４つあるレジの２つは既に閉められ、
残りのの１つには、いつのまにかおっさんが立っているではないか！！
更に、私の努力をあざ笑うかのように、そのおっさんのレジが空いている。
そして、にこやかに微笑み「いらっしゃいませ～」
顔が怒れる、心が荒む。。。まったくなんたる。
胃腸薬を返しに戻ろうかと思ったが、それもまた何かばかばかしい。
えい、今年の年末は、いっぱい呑んでやる！

なんか昔、高校生の頃、えろ本を買うのに躊躇しながら、
まともな音楽の本(バンドジャーナルとか！)などと、
あわせ重ねて買った時のことを思い出してしまった。
あの時も、無駄な出費に泣いた。。。

ふん、どうせ勇気がありませんよー。
ああ、尻が痛い！