11日土曜日から岐阜県と奈良県に行ってきました。
岐阜県は友人たちに会うために、そして奈良県は東大寺と奈良国立博物館に行くためです。
二年ぶりの東大寺と二月堂です。
夕方でしたので提灯に明かりがともっていました。
東大寺と二月堂は私たちにとって特別な場所です。
昨年は参拝できなかったので今年お参りできて心が落ち着きました。
そして、今日は、奈良国立博物館で開催されている正倉院展を見てきました。本日が今年の最終日です。
何回目かの正倉院展、今年も驚くことばかりでした。
音声ガイドのイヤホンを借りて解説を聴きながら見せていただきました。
今年は、「平螺鈿背円鏡」「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶」「青斑石鼈合子」などが注目されています。
展示物すべて1300年もの時間が経っているとは思えないほどの保存状態の良さに毎回驚かされます。
信仰の深さにも色彩感覚にもその技術にも。
特に「青斑石鼈合子」は気になりました。
スッポンの形をした入れ物ですが、この中には仙薬を入れたのではないかと言われています。
長生きのための薬を入れる入れ物を作りたいと考えたのでしょうか?作りなさいと命を受けたのでしょうか?
そのために形や装飾を考えたことでしょう。長命の亀類の形、甲羅に記した北斗七星は無限に広がる宇宙・天を思ったのでしょうか。
この合子を通して1300年も昔の人の思いを今の世に生きている私が巡らせるなんて、とても不思議な気がします。