街の公園 2015年05月01日 | 詩のような旅 昔 街らしい街がなかったころ 花もない野原で自由に 風は爽やかに 時には荒々しく吹きつけて 土に汚れ 汗にまみれながら遊ぶ子供たち 陽が傾くころ金色のススキに見とれ 明るく心穏やかに 家路についていた 今は街の家々に囲まれた公園に 美しく植えられた草木や花々 それぞれが縄張りを誇示するかのように囲い 決められた道 自由なき道で 柵の外から眺め 触れることなく希薄な思い 日が傾き早々に草花は家々の影に沈み 子供たちはすでにいない