2022年元旦
途中から快晴
あまりに部屋から見えた空の青さが
おいでおいでと誘ってくれたので
先日行った
裏山まで歩いてみた
強い日差しに照らされて
あっという間に雪が融けた路面を歩いていたら
ツルって滑りそうになった。
同じ色なのに
雪が融けて
乾いた路面と
凍っている路面とがあった。
学校への登下校の際には
こういうツルツル道を
スケートみたいに
滑走しながら
楽しんでいたな
と昔を思い出した
今は
一回滑ったら
途端に
雪が残っている面を選んで足を置き歩んでいく
そういう場面で
楽しんでいたことなんて
すっかりと
忘れていたなあ
こんな変化が
いつのまにか
生じていたのかと
新鮮な驚き
裏山に一歩はいると
斜面や木々や
急勾配の登道自体が
違った世界に来たことを
感じさせてくれる
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この世界に入ると
木々の間から見える青空が余計に鮮やかに映え
木々の存在が
太陽を直視できるかのような
力を得た感覚を与えてくれる
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突然
近くで鳥の声が聞こえた
本当に目の前の
木々や
枯れ草
で
小鳥たちが
こちらの存在など気にもせず
はしゃいでいる
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鳥をこんな近くで見たのも
久しぶりだなあ
奥様が鳥の観察が趣味だったことも
思い出した
一緒に歩いても楽しいだろうな
快晴は
夕方になっても続いていた
今日の夕方の空
一日前に
自分の心を軽くしてくれた
空の色とは
全く異なる
色踊る夕焼け空
魂が喜ぶのは
昨日も今日も一緒だった
気がつくと
金星も見えていた
忘れていたものを
思い出した
元旦でした。