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文化庁の事業を利用して“風の五重奏団”の演奏を楽しむ方法【第12回】

2020-04-14 02:03:09 | 文化庁:芸術家派遣事業

~小学校・中学校・高校・特別支援学校の「やる気」がある先生方向け~

「文化庁の事業を利用して、お金をかけずに音楽室で“風の五重奏団”(プロの木管五重奏団)の演奏を楽しむ方法」

第12回:(4)どうやって申し込むの?~その2~「様式4」と「様式5」と「様式6」


※「読むのは面倒、電話で話を聞きたい」とお考えの方は、

https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/

をご覧いただき直接お電話いただくか、「この専門家に相談する」からメールをいただくことも可能です。


今回はこの事業(文化庁:文化芸術による子供の育成事業~芸術家の派遣事業)を使って、
"風の五重奏団"の演奏を楽しもう、とお考えの先生方に向け、

実施校募集時に作成する必要がある書類の中から
「様式4」と「様式5」と「様式6」についてお話します。

申請書類は、学校長のお名前で提出することになっていますが、
(提出先については、「第10回」で書きました)
以下の通り演奏家の個人情報を多数記入する部分がありますので、
学校にて作成することは、事実上困難です。

したがって、毎年作成のお手伝いをしています。


本日2020年(令和2年)4月14日現在、

文化芸術による子供の育成事業~芸術家の派遣事業

のサイトは

http://www.kodomogeijutsu.go.jp/haken/index.html

です。

現在、実施校の募集は行われていませんが、

http://www.kodomogeijutsu.go.jp/application/index.html

令和2年度 文化芸術による子供育成総合事業~芸術家の派遣事業~ 実施校募集のお知らせ

から「様式4」「様式5」「様式6」がダウンロードできるようです。
(このページの上部には、別の事業の情報がありますのでご注意ください)

 

「様式4」(エクセル書類。人数分必要)

この書類には、
「演奏者の氏名、年齢、担当楽器、経歴、交通費、日当、宿泊費、宿泊地」などを書き込みます。

ほぼ全てが個人情報ですので、学校にて作成することはほぼ不可能と言えます。
毎年募集時期には、たくさんの「様式4」を作成し、学校にお送りしています。

最初、ここにはどんな風に作成しているのかを非常に細かくご紹介していたのですが、
上記の通りほとんどは個人情報に関することで、実際にはこちらで作成しますので、
詳細は省略することにいたします。

いずれの項目も、金額は規定により細かく決められており、その内容は「募集案内」という
PDF書類にまとめられています。2020年4月14日現在、

http://www.kodomogeijutsu.go.jp/application/index.html

令和2年度 文化芸術による子供育成総合事業~芸術家の派遣事業~実施校募集のお知らせ

からダウンロードできるようです。
(このページの上部には、別の事業の情報がありますのでご注意ください)

 

「様式5」

学校が昨年度にどのような鑑賞事業を行ったかということを記入する、アンケートのような書類です。
我々演奏家には記入ができませんので、この書類については学校に作成をお願いしています。


「様式6」

出演する演奏家が文化庁の「協力芸術家名簿」に登録されていない場合に、
登録するための書類です。
“風の五重奏団”に参加している演奏家は、既に登録済の演奏家ばかりですので、
通常は提出する必要はありません。

  

提出する書類のご紹介は以上です。
提出方法は、一部がメール添付で送信、それ以外は郵送です。
詳細は上記「募集案内」に書かれています。


次回は、(5)申し込んだあとはどういう手順になるの?
です。

(つづく)


(この原稿は、以下の内容で「専門家プロファイル」のコラムとして投稿し、
ありのみ株式会社のブログにも、同じ内容で投稿しました。
以下のリンク先は、専門家プロファイルのコラムに統一してあります)

第1回:はじめに

第2回:(1)本当に費用がかからないの?

第3回:(2)どういう内容なの?~その1~(日程や時間設定、公演回数、会場、対象学年、保護者の参加などについて)

第4回:(2)どういう内容なの?~その2~(演奏曲目などについて)

第5回:(2)どういう内容なの?~その3~(なぜ豊富なレパートリーが準備できるのか)

第6回:(2)どういう内容なの?~その4~(「カノン」以外の共演曲について)

第7回:(2)どういう内容なの?~その5~(投影のシステムについて)

第8回:(2)どういう内容なの?~その6~(おまけ:拍手のお話)

第9回:(3)どういう人たちが来るの?

第10回:(4)どうやって申し込むの?~その1~「対象・募集時期と実施時期・書類の提出先と提出方法」

第11回:(4)どうやって申し込むの?~その2~「様式2」と「様式3」

第12回:(4)どうやって申し込むの?~その3~「様式4」と「様式5」と「様式6」(今日はここ)

第13回:(5)申し込んだあとはどういう手順になるの?

第14回:(6)本当に大変なことはないの?

第15回:(7)それで、まずはどうしたらいいの?

第16回:(8)その他・近況など

第17回:あとがき


https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/

上記ページの「この専門家に相談する」からご質問、ご意見等をお寄せいただけます。

(2020年4月14日up 4月17日更新 4月22日更新 2022年4月28日更新 執筆:小川正毅


文化庁の事業を利用して“風の五重奏団”の演奏を楽しむ方法【第11回】

2020-04-13 19:45:19 | 文化庁:芸術家派遣事業

~小学校・中学校・高校・特別支援学校の「やる気」がある先生方向け~

「文化庁の事業を利用して、お金をかけずに音楽室で“風の五重奏団”(プロの木管五重奏団)の演奏を楽しむ方法」

第11回:(4)どうやって申し込むの?~その2~「様式2」と「様式3」

※「読むのは面倒、電話で話を聞きたい」とお考えの方は、

https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/c/c-211017/

をご覧いただき直接お電話いただくか、「この専門家に相談する」からメールをいただくことも可能です。

今回はこの事業(文化庁:文化芸術による子供の育成事業~芸術家の派遣事業)を使って、
"風の五重奏団"の演奏を楽しもう、とお考えの先生方に

実施校募集時に作成する必要がある書類の中から
「様式2」と「様式3」についてお話します。

申請書類は、学校長のお名前で提出することになっていますが、
以下の通り演奏家の個人情報を多数記入する部分がありますので、
学校にて作成することは、事実上困難です。
したがって、毎年作成のお手伝いをしています。


本日2020年(令和2年)4月13日現在、

文化芸術による子供の育成事業~芸術家の派遣事業

のサイトは

http://www.kodomogeijutsu.go.jp/haken/index.html

です。

現在、実施校の募集は行われていませんが、

http://www.kodomogeijutsu.go.jp/application/index.html

令和2年度 文化芸術による子供育成総合事業~芸術家の派遣事業~ 実施校募集のお知らせ

から「様式2」「様式3」がダウンロードできるようです。
(このページの上部には、別の事業の情報がありますのでご注意ください)

以下、簡単にご紹介いたします。


まず「様式1」は、都道府県の担当者用の書類なので、提出は不要です。


「様式2」(エクセル書類)


「いつ、どこで、誰が、何をするか」を書き込みます。
木管五重奏の場合、5人または司会者を含めた6人でお伺いしますが、
1人の「主指導者」と4人または5人の「補助者」という書き方になります。

具体的にどのような時間設定になるかなどは、既に第3回でご紹介しました。
前回ご紹介したように、ほとんどの場合、全く時間がありませんので、
一本の電話でこの書類に書き込むことのほとんど全てをご相談してしまうことが多いです。


「様式3」(エクセル書類)


「全体の経費がどのようにかかるか」を書き込みます。
謝金(ギャラにあたります)、旅費(交通費、日当、必要な場合は宿泊費)も、
一人分ずつ書き込みます。

著作権使用料などの経費もこの書類に書き込みます。
著作権使用料については、第6回で、少しご紹介しました。

なお著作権使用料根拠として、ジャスラックのサイトにある「試算コーナー」の試算結果を
PDF書類に変換して添付しています。PDF書類の作成には、作業が非常に楽な「いきなりPDF」
というソフトを使っています。


著作権使用料の処理を担当されたご経験がある先生方にとっては、
それほど難しくはない作業かと思いますが、初めてこの作業を体験される場合は、
色々と分かりにくい項目もあります。この部分も大部分はお手伝いが可能です。

これが第6回でご紹介した、著作権使用料についての仕組みの問題を回避した結果です。

このように「様式3」は、
次回ご紹介する人数分の「様式4」が先に完成していないと作成できません。
金額は規定により全て細かく決められており、その内容は「募集案内」という
PDF書類にまとめられています。やはり

http://www.kodomogeijutsu.go.jp/application/index.html

令和2年度 文化芸術による子供育成総合事業~芸術家の派遣事業~ 実施校募集のお知らせ

からダウンロードできます。
(このページの上部には、別の事業の情報がありますのでご注意ください)

なお、旅費の合計は1校あたり50万円となっていますので、
これを上回る金額が必要な場合、近隣校などと連続した日程で開催する等の工夫が必要です。

なお、所々に計算式が埋め込まれていますので、足し算、掛け算などの計算をする必要はありません。

 

次回は「様式4」「様式5」「様式6」についてご紹介いたします。

(つづく)

(この原稿は、以下の内容で「専門家プロファイル」のコラムとして投稿し、
ありのみ株式会社のブログにも、同じ内容で投稿しました。
以下のリンク先は、専門家プロファイルのコラムに統一してあります)

第1回:はじめに

第2回:(1)本当に費用がかからないの?

第3回:(2)どういう内容なの?~その1~(日程や時間設定、公演回数、会場、対象学年、保護者の参加などについて)

第4回:(2)どういう内容なの?~その2~(演奏曲目などについて)

第5回:(2)どういう内容なの?~その3~(なぜ豊富なレパートリーが準備できるのか)

第6回:(2)どういう内容なの?~その4~(「カノン」以外の共演曲について)

第7回:(2)どういう内容なの?~その5~(投影のシステムについて)

第8回:(2)どういう内容なの?~その6~(おまけ:拍手のお話)

第9回:(3)どういう人たちが来るの?

第10回:(4)どうやって申し込むの?~その1~「対象・募集時期と実施時期・書類の提出先と提出方法」

第11回:(4)どうやって申し込むの?~その2~「様式2」と「様式3」(今日はここ)

第12回:(4)どうやって申し込むの?~その3~「様式4」と「様式5」と「様式6」

第13回:(5)申し込んだあとはどういう手順になるの?

第14回:(6)本当に大変なことはないの?

第15回:(7)それで、まずはどうしたらいいの?

第16回:(8)その他・近況など

第17回:あとがき

https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/

上記ページの「この専門家に相談する」からご質問、ご意見等をお寄せいただけます。

(2020年4月13日up 4月22日更新 2022年4月28日更新 執筆:小川正毅


文化庁の事業を利用して“風の五重奏団”の演奏を楽しむ方法【第10回】

2020-04-12 01:22:43 | 文化庁:芸術家派遣事業

~小学校・中学校・高校・特別支援学校の「やる気」がある先生方向け~

「文化庁の事業を利用して、お金をかけずに音楽室で“風の五重奏団”(プロの木管五重奏団)の演奏を楽しむ方法」

第10回:(4)どうやって申し込むの?
~その1~「対象・募集時期と実施時期・書類の提出先と提出方法」

※「読むのは面倒、電話で話を聞きたい」とお考えの方は、

https://profile.ne.jp/w/c-210979/

をご覧いただき直接お電話いただくか、「この専門家に相談する」からメールをいただくことも可能です。

今回はこの事業(文化庁:文化芸術による子供の育成事業~芸術家の派遣事業)を使って

"風の五重奏団"の演奏を楽しもう、とお考えの
小学校・中学校・高校・特別支援学校の「やる気」がある先生方向けに
「対象・募集時期と実施時期・書類の提出先と提出方法」のお話をお届けします。

本日2020年(令和2年)4月12日現在、
文化芸術による子供の育成事業~芸術家の派遣事業

のサイトは

http://www.kodomogeijutsu.go.jp/haken/index.html

です。

以下ご紹介するいずれの項目も、規定により細かく決められており、
その内容は「募集案内」というPDF書類にまとめられています。2020年4月12日現在、

http://www.kodomogeijutsu.go.jp/application/index.html

令和2年度 文化芸術による子供育成総合事業~芸術家の派遣事業~実施校募集のお知らせ

からダウンロードできるようです。
(このページの上部には、別の事業の情報がありますのでご注意ください)

【対象】

対象は「小学校・中学校・高校・特別支援学校」で、授業時間の中で行う必要があります。
もちろん、公立、私立いずれの学校でも大丈夫です。

昨年(2019年)まではクラブ活動でも利用できたのですが、
今年(2020年)から、授業時間内のみでの利用となっています。


【実施時期】

今年(2020年)度は6月1日から12月31日までに実施する予定になっています。

これまでには、5月の2週目から12月まで使えた年や、「追加募集」といって3学期に実施できた年も
ありましたが、ここ数年は「6月1日から12月31日まで」が続いています。

【募集時期】

現在、実施校の募集は行われていません。

今年(2020年)度実施分については、募集は昨年(2019年)8月中旬に上記サイトで始まり、
都道府県または市町村により設定された締め切り日は9月の中旬から下旬でした。

ここ数年はだいたい同じような時期に募集が行われています。

(募集案内が文書で学校に来る場合もありますが、これを待っていると間に合わない場合があります。
過去に、書類を受け取ったが締め切りが一昨日だった、ということもありました。
また、自治体によっては文書を学校に送っていない場合もあります)

応募から実施まで、年度をまたぐので、申し込んでくだった先生が実施日には異動されている、
ということを、これまで多く経験してきました。

その結果、経緯などをご存じのない先生がご担当されることになる場合もあり、
このご案内をある程度の形にまとめておくと便利なのではないか、と考える理由の一つとなりました。

なお、上記のサイトには都道府県の担当者が国
(実際は、業務委託先である株式会社近畿日本ツーリスト首都圏。
過去には業務委託先が別の法人だったこともあります)
に提出する締め切り日しか掲載されません。

この件については、引き続きこの下をお読みいただければ幸いです。

【書類の提出先】

申請書類は学校長名で学校から提出していただくのですが、
書類を提出する先が市町村の場合と都道府県の場合があります。

(書類は学校→市町村または都道府県→国の順で進んでいきます)

しかしこれは、それぞれの自治体の教育委員会に、上記のどちらなのかを
学校から問い合わせていただかないとわからないことが多いです。

市町村で取りまとめる自治体の場合、その後、市町村から都道府県に提出する訳ですので、
当然、締め切り日は都道府県に提出する自治体より10日程度早くなります。

例えば、同じ市内にある高校でも、市立高校と県立高校では、締め切り日が異なることが多いです。

初めてこの事業をご利用になる場合(多くの場合は電話でのご依頼です)最初にお願いする作業が

「書類の提出先はどこか」と「締め切り日はいつか」

を調べていただくことになります。このパターンを、これまでに非常に多く経験しています。

そのあと多くの場合、同じ電話で日程や内容をご相談して、すぐに書類の作成に入る訳ですが、
「締め切り日がわかったが今日だった」「明日だった」「昨日だったので待ってもらっている」
ようなことが非常に多いです。とにかく時間がありません。これは毎年のことです。

これが、ご案内をある程度の形にまとめておく必要があるのではないか、と考えた理由の二つめです。

【書類の提出方法】

提出方法は、一部がメール添付で送信、それ以外は郵送です。
詳細は上記「募集案内」に書かれています。

次回から、実際に作成する書類についてご紹介いたします。

(つづく)

(この原稿は、以下の内容で「専門家プロファイル」のコラムとして投稿し、
ありのみ株式会社のブログにも、同じ内容で投稿しました。
以下のリンク先は、専門家プロファイルのコラムに統一してあります)

第1回:はじめに

第2回:(1)本当に費用がかからないの?

第3回:(2)どういう内容なの?~その1~(日程や時間設定、公演回数、会場、対象学年、保護者の参加などについて)

第4回:(2)どういう内容なの?~その2~(演奏曲目などについて)

第5回:(2)どういう内容なの?~その3~(なぜ豊富なレパートリーが準備できるのか)

第6回:(2)どういう内容なの?~その4~(「カノン」以外の共演曲について)

第7回:(2)どういう内容なの?~その5~(投影のシステムについて)

第8回:(2)どういう内容なの?~その6~(おまけ:拍手のお話)

第9回:(3)どういう人たちが来るの?

第10回:(4)どうやって申し込むの?~その1~「対象・募集時期と実施時期・書類の提出先と提出方法」(今日はここ)

第11回:(4)どうやって申し込むの?~その2~「様式2」と「様式3」

第12回:(4)どうやって申し込むの?~その3~「様式4」と「様式5」と「様式6」

第13回:(5)申し込んだあとはどういう手順になるの?

第14回:(6)本当に大変なことはないの?

第15回:(7)それで、まずはどうしたらいいの?

第16回:(8)その他・近況など

第17回:あとがき

 

https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/

上記ページの「この専門家に相談する」からご質問、ご意見等をお寄せいただけます。

(2020年4月12日up、4月15日更新、4月17日更新、4月22日更新 2022年4月28日更新 執筆:小川正毅


文化庁の事業を利用して“風の五重奏団”の演奏を楽しむ方法【第9回】

2020-04-11 23:02:40 | 文化庁:芸術家派遣事業

~小学校・中学校・高校・特別支援学校の「やる気」がある先生方向け~

「文化庁の事業を利用して、お金をかけずに音楽室で“風の五重奏団”(プロの木管五重奏団)の演奏を楽しむ方法」

第9回:(3)どういう人たちが来るの?

今回は“風の五重奏団”に参加している音楽家は、どんな人たちか、というお話をお届けします。

“風の五重奏団”のプロフィールは、第5回でも少しご紹介いたしましたが、
こちらにも詳細がありますので、必要に応じてご覧いただければ幸いです。

http://arinomi.jp/kaze5.html

“風の五重奏団”に参加している演奏家は、音楽大学を卒業後、演奏してお金をいただいて
生活している「プロの奏者」たちで、同じオーケストラで長く一緒に演奏してきた
仲間たちで構成されているのが特徴と言えます。

音楽大学は国内外にたくさんありますが、国立(くにたち)音楽大学、洗足学園音楽大学、
桐朋学園大学、東京音楽大学、東京藝術大学
等の他、ドイツやフランスなど、
海外の音楽大学で学んだ者もいます。

仕事の中身としては、オーケストラの団員をしている者、吹奏楽団の団員をしている者、
音楽大学等の先生をしている者、フリーランスの演奏家などがいて、
国内外の音楽祭に出演したり、プロオーケストラの伴奏で協奏曲を演奏した経験のある者が
多く含まれています。

また“風の五重奏団”は、フォルジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭
(2017年・新潟市)に出演しています。

しかし現在“風の五重奏団”は、年に150回以上の公演を行っています。
それぞれが様々な音楽活動をしていますので、
上記ページで紹介している、CDに参加しているメンバーだけでは、
全ての公演を行うことは不可能です。

したがって、どのパートも“風の五重奏団”のプログラムを演奏できる演奏家が
複数人いて、交代で出演しています。

第5回(リンク)でも少し書いていますが、最初はエキストラとして参加してくれた
演奏家が、自分の団体を立ち上げて活躍を始めている例もあり、
逆に小川もこちらの団体に参加することもあります。

以下、2019年シーズン以降に出演した主な奏者です。
(※)はCD収録メンバーです。


フルート:丸田悠太(※)
国立音楽大学卒業、同大学院修士課程修了。東京ニューシティ管弦楽団を経て、東京佼成ウインドオーケストラ団員、
昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、国立音楽大学講師。
ブログ http://blog.livedoor.jp/fuefuki_yuta/

フルート:渡辺暁男
東京音楽大学卒業。第53回日本音楽コンクール入選、第2回日本フルートコンベンションコンクール入賞。
日本ニューフィルハーモニック管弦楽団メンバー。

フルート:黒田聰
東京藝術大学、シュトゥットガルト国立芸術大学卒業。全日本学生音楽コンクール東京大会奨励賞。
ムラマツレッスンセンター講師。森の五重奏団メンバー。

オーボエ:池田祐子(※)
洗足学園音楽大学卒業。国際芸術連盟コンクール室内楽部門優秀賞。ロイヤルチェンバーオーケストラ首席奏者を経て
東京ニューシティ管弦楽団団員。

オーボエ:井上恵子
東京藝術大学卒業。東京ニューシティ管弦楽団を経て日本音楽高等学校、茨城県立取手松陽高等学校音楽科非常勤講師。
風の合奏団メンバー。

オーボエ:桜田昌子
東京藝術大学、ロストック音楽芸術大学卒業。インスブルック交響楽団(オーストリア)を経て
みたかジュニア・オーケストラ講師、風の合奏団メンバー。

クラリネット:西尾郁子(※)
桐朋学園大学、パリ市立12区ポール・デュカス音楽院卒業。第6回日本管打楽器コンクール入選。
ロイヤルチェンバーオーケストラ首席奏者を経て、東京ニューシティ管弦楽団首席奏者。

クラリネット:瀧田奈々子
武蔵野音楽大学卒業。全日本ソリストコンテスト室内楽部門優秀賞。陸上自衛隊中部方面音楽隊を経て
スペシオーザ★アンサンブル、風の合奏団メンバー。

クラリネット:大藤豪一郎
洗足学園音楽大学卒業。日墺文化協会オーディション合格、奨励賞。森の五重奏団プロデューサー。

ファゴット:藤田旬(※)
東京音楽大学卒業。山形交響楽団、リューネブルグ市立歌劇場管弦楽団を経て、
トウキョウ・ミタカ ・フィルハーモニアメンバー。東京ニューシティ管弦楽団団員。
みたかジュニア・オーケストラ講師。(一財)地域創造「公共ホール音楽活性化支援事業」協力アーティスト。

ファゴット:前田正志
東京藝術大学別科修了。航空自衛隊航空中央音楽隊、東京藝術大学管弦楽研究部講師、東宝オーケストラを経て
現在フリー。ソロアルバム「ワンダフルファゴット」リリース。

ファゴット:森田一途美
東京音楽大学卒業、東京音楽大学大学院音楽研究科修士課程修了。
桐朋学園大学嘱託演奏員、洗足学園大学演奏員を経て風の合奏団メンバー。

ホルン:小川正毅(※)
東京藝術大学卒業。山形交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団、劇団四季ミュージカルオーケストラを経て、
スペシオーザ★アンサンブル、トウキョウ・ミタカ ・フィルハーモニア、フィルハーモニア東京メンバー。
みたかジュニア・オーケストラ副指揮者。(一財)地域創造「公共ホール音楽活性化支援事業」協力アーティスト。
風の五重奏団、風の合奏団プロデューサー。
専門家プロファイル https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/

サキソフォン(配信技術も担当):彦坂僚太
上野学園大学音楽部音楽科演奏家コース卒業。第23回千葉県吹奏楽個人コンクール金賞、一位ヤマハ賞、理事長賞受賞。
上野学園大学・同短期大学部第七回ウィンド・アンサンブル定期演奏会にソリストとして出演。
beautiful珍earthメンバー、彦三演奏と編集担当、小宮山千生世サポートメンバー。


音楽の仕事には、本当に色々な種類があります。

この件について小川が書いた文章がこちらにありますので、よろしければご覧ください。

http://arinomi.jp/ogawa.html#anchorogawamusic

それから、この原稿を書いているホルン奏者小川正毅については、こちら

http://arinomi.jp/ogawa.html

に詳しいプロフィールがあります。


次回は(4)どうやって申し込むの? です。


(つづく)

(この原稿は、以下の内容で「専門家プロファイル」のコラムとして投稿し、
ありのみ株式会社のブログにも、同じ内容で投稿しました。
以下のリンク先は、専門家プロファイルのコラムに統一してあります)

第1回:はじめに

第2回:(1)本当に費用がかからないの?

第3回:(2)どういう内容なの?~その1~(日程や時間設定、公演回数、会場、対象学年、保護者の参加などについて)

第4回:(2)どういう内容なの?~その2~(演奏曲目などについて)

第5回:(2)どういう内容なの?~その3~(なぜ豊富なレパートリーが準備できるのか)

第6回:(2)どういう内容なの?~その4~(「カノン」以外の共演曲について)

第7回:(2)どういう内容なの?~その5~(投影のシステムについて)

第8回:(2)どういう内容なの?~その6~(おまけ:拍手のお話)

第9回:(3)どういう人たちが来るの?(今日はここ)

第10回:(4)どうやって申し込むの?~その1~「対象・募集時期と実施時期・書類の提出先と提出方法」

第11回:(4)どうやって申し込むの?~その2~「様式2」と「様式3」

第12回:(4)どうやって申し込むの?~その3~「様式4」と「様式5」と「様式6」

第13回:(5)申し込んだあとはどういう手順になるの?

第14回:(6)本当に大変なことはないの?

第15回:(7)それで、まずはどうしたらいいの?

第16回:(8)その他・近況など

第17回:あとがき

 

https://profile.ne.jp/pf/masaki-ogawa/

上記ページの「この専門家に相談する」からご質問、ご意見等をお寄せいただけます。

(2020年4月11日up 4月22日・5月25日・5月28日・12月2日・2022年4月28日・6月13日更新 執筆:小川正毅


文化庁の事業を利用して“風の五重奏団”の演奏を楽しむ方法【第8回】

2020-04-10 17:32:36 | 文化庁:芸術家派遣事業

~小学校・中学校・高校・特別支援学校の「やる気」がある先生方向け~
「文化庁の事業を利用して、お金をかけずに音楽室で“風の五重奏団”(プロの木管五重奏団)の演奏を楽しむ方法」

第8回:(2)どういう内容なの?~その6~
(おまけ:拍手のお話)

今回は“風の五重奏団”が、この事業(文化庁:文化芸術による子供の育成事業~芸術家の派遣事業)で
使用しているプログラムに関係した“おまけ”として「拍手」についてのお話をお届けします。
おまけですが、演奏を楽しんでいただくにあたり大切にしていること、といった意味を含んでいます。

「拍手」は、色々な場面で自然に起こっているように思いますが、
同じ音楽でもクラシックのコンサートとロックのコンサートでは違うでしょうし、
コンサートとオペラ、ミュージカル、バレエではやはり微妙に違います。

例えばオペラでは「アリア」という、
それぞれの歌手の見せ場の曲が終わったところで遠慮なく拍手をしますし、
ミュージカルでもやはり「アリア」に相当する曲が終わったところで拍手をします。

またバレエでは、それぞれの踊り(曲)が終わったところだけでなく、
「パ・ド・ドゥ」といって、主役の男女二人の踊りが終わったところ、
更に「ヴァリエーション」といって、主役の男女それぞれの踊りが終わったところ、
ヴァリエーションのあとに再度、主役の男女二人が踊る「コーダ」が終わったところなど、
やはり「見せ場」のあとは拍手をする、という感じです。

オーケストラピットの中で演奏していると、
拍手の様子を見て指揮者が次の曲をスタートさせるので、
公演内容を熟知しているお客様が多い公演ほど盛り上がっていくことがよくわかります。

それから「見せ場」の曲が始まった時に拍手が起きることもありますね。
これは、かなり内容に詳しいお客様ですね。

さて、色々あるのはよしとして、せっかく音楽を楽しんでいただいているので、
とりあえず、たまたまクラシックのコンサートが嫌いになってしまう危険性がある
2つの拍手の習慣について書いてみましょう。

舞台芸術だけでなく、スポーツなどについても同じことが言えると思いますが、
ほんのちょっとしたことを知っているだけで何倍も楽しめる、ということがありますよね。

このお話は、曲目のご紹介(ニールセン「五重奏曲」)でも少しいたしました。
ご存じの方には失礼かと思いますが、
その、ちょっとしたことの中の小さな2点と思って、以下を読んでいただければ幸いです。

1)カーテンコール

特に、当日演奏される「最後の曲」が終わってからの拍手。
別に決まっている訳ではありませんが、
演奏者が袖(観客から見えない場所)に引き上げてからも、しばらく拍手をすることが多いです。

演奏者は拍手に応える形で、また出てきます。
これを数回繰り返し、準備をしてあれば、アンコール曲を演奏することが多いです。

きっと貴族の前で演奏していた頃からの習慣なのだろうと思います。

この習慣は、大人であればご存じの方が多いかと思いますが、
例えば小学3年生にとっては「あれ~また出てきた~あはははは」「なんでまたでてきたの~?」
という感じのようですね。

なので、最後の曲を演奏する前に
「今日はわざとで良いので、次の曲が終わったらながーく、しつこく拍手をお願いしまーす」
とお願いしておき、曲が終わったら可能な限り実際に一度、音楽室の外に退場します。
そして再度入ってきてアンコール曲を演奏する前に、この習慣について少しだけご説明しています。

「ミュージカル観に行った時に、何度も幕があいて、みんなでお辞儀してた」
「そうそう、それと同じことだよね」
「オペラカーテンっていう、1秒くらいであけしめできる幕があるんだよ。
だからカーテンコールって言うのかもしれないよね」
「ふーん」

こんな会話が交わされたりします。

よぉし、これでどんなコンサートに行っても大丈夫。
こんな気持ちになってもらえたら良いな、と思っています。


2)楽章と楽章の間

例えば「ジャジャジャジャーン」で有名な
ベートーヴェンの交響曲第5番(日本では「運命」として有名)の場合、
4つの「楽章」(曲)に分かれています。

ただこの曲は、第3楽章と第4楽章は続けて演奏されるので
3曲に分かれているように聴こえるかもしれません。
(ただ、寝ていた人は多分第4楽章が始まったら目が覚めると思います)

例えばこういう曲で「ジャン!」と第1楽章が終わった時には、
拍手をしないという習慣があります。

(ただし第1楽章しか演奏しない日は、終わったら普通に拍手をします)

このタイミングで拍手が起きると、我々演奏家には
「今日は普段クラシックのコンサートにはあまり来ないお客様がいるんだな」
ということがすぐに分かります。

曲を知っている聴衆は「ここでは拍手をしない」ことを習慣としているからです。
これはちょっと悔しいですよねぇ。

せっかく「良かった!」と思って「ぱちっ」としたのに、他の人は全員シーンとしていたら、
やっぱり気まずいですよねぇ。

こんなつまらないことで、音楽を嫌いになって欲しくありません。

なので、短い曲を2曲演奏するプログラムの場合、
例えばベリオ作曲「作品番号獣番」から“いなかのおどり”“ねずみ”
2つ続けて演奏することがあるのですが、

(曲目のリンク先は“風の五重奏団”の音源が配信されているamazonのページです。
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「この曲を試聴する」ボタンが表示されない場合、ページを再読み込みすると表示される場合があります。
また、アマゾンプライム会員の方は「すぐに再生」ボタンが表示されるようです)

演奏する前に
「2つ終わったら、まとめて拍手してくださいね」とお願いことがあります。

そして終わってから
「ありがとうね。こういうこともあるから、知ってるといいよね」
という感じで、この習慣についてご説明することにしています。

今回で(2)どういう内容なの? は、おしまいです。
次回は(3)どういう人たちが来るの? です。


(つづく)

(この原稿は、以下の内容で「専門家プロファイル」のコラムとして投稿し、
ありのみ株式会社のブログにも、同じ内容で投稿しました。
以下のリンク先は、専門家プロファイルのコラムに統一してあります)

第1回:はじめに

第2回:(1)本当に費用がかからないの?

第3回:(2)どういう内容なの?~その1~(日程や時間設定、公演回数、会場、対象学年、保護者の参加などについて)

第4回:(2)どういう内容なの?~その2~(演奏曲目などについて)

第5回:(2)どういう内容なの?~その3~(なぜ豊富なレパートリーが準備できるのか)

第6回:(2)どういう内容なの?~その4~(「カノン」以外の共演曲について)

第7回:(2)どういう内容なの?~その5~(投影のシステムについて)

第8回:(2)どういう内容なの?~その6~(おまけ:拍手のお話)今日はここ

第9回:(3)どういう人たちが来るの?

第10回:(4)どうやって申し込むの?~その1~「対象・募集時期と実施時期・書類の提出先と提出方法」

第11回:(4)どうやって申し込むの?~その2~「様式2」と「様式3」

第12回:(4)どうやって申し込むの?~その3~「様式4」と「様式5」と「様式6」

第13回:(5)申し込んだあとはどういう手順になるの?

第14回:(6)本当に大変なことはないの?

第15回:(7)それで、まずはどうしたらいいの?

第16回:(8)その他・近況など

第17回:あとがき

 

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(2020年4月10日up 4月22日更新 2022年4月28日更新 執筆:小川正毅