Der König Hat Eselsohren

独身女王様ウィーン飲んだくれ旅(3)

本日はいよいよ、みんなで楽しみにしていた一つ星レストランでのランチ☆
やっぱ、こういうのはひとり旅ではなかなかできないので、超楽しみ~♪

なので、13時からの予約を念頭に置きつつ、午前中を過ごすことに。

まずは昨日予定していたとおり、パン屋で朝食。



パン屋はこの細い路地の向こう。
ただでさえ日陰は涼しい上に、まだ朝のうちなので、空気はひんやり。
日本ではもはや、こうはいかないな。

そして、もちろん朝なので、パンの種類が豊富!!
お店のお姉さんも感じがよくて親切。
こんなパン屋が近所に欲しいよ。



と言うわけで、パンとコーヒーの朝食。
やっぱりできたてのパンはウマイ!!

帰りがけに、窓越しにお姉さんを激写(笑)







ベルヴェデーレが開館する10時まではまだ時間があるので、この隙を使って、Stephansdomへ。
大聖堂の中は、どうやら音声ガイドを借りた人しか座席のあるエリアに入れなくなっている様子で、祭壇やそのまわりのステンドグラスにまでは近寄れず。

そして一番の目的である、塔のエレベーターへ。

今日も快晴!
そして1月に上ったときと違い、雪がない!!(笑)←当たり前だ





鷲模様もばっちり!!





周りの景色もよく見える。




1月の時は、ちょうど塔に上ったときにはマイナス3度と比較的暖かかった(笑)ものの、あちこちが雪に覆われていたし、曇っていたせいで、景色自体も灰色がかっていた。
それに比べて、実に視界がクリア!
遠くに清掃工場のタマネギも輝いているのがハッキリ!!(笑)



やっぱ、来るなら夏だなぁ(笑)


大聖堂を出て、Belvedereに向かうべく、トラムのD線へ。
13年前に来たときには、ドイツ語もほぼわからなかったんで、必死にこの路線に乗った記憶が…f(^_^;

まだ開館してさほど経っていないのに、ベルヴェデーレには既に結構な数の人が集まっている。

レストランの予約を考えると、ここを12時くらいに出るようなつもりでいないといけないので、チケットは上宮のみ。
それでも全部を見ている余裕はないよ。

ここでの最大の目的はクリムトの「接吻」を見ることなので、そこだけに照準を合わせる。

が。

クリムトどこだ~?と探している途中で、なんとセガンティーニの「悪しき母達」に遭遇!!





ここにあったのか~!!ずっと見たかったんだよ~!!

つーか、ここにあるってことは、13年前に見てる、ってことでは?Σ( ̄□ ̄;)
でも記憶にないなぁ…f(^_^;


そのまわりも、とても魅力的な絵が並んで入るものの、まずはクリムト!!
ずっとそのまま奥へ行ったところに発見!!



さすがにこの絵のまわりの人だかりは凄い。
みんな、これ見るのが目的だもんね。

もちろん、この展示室の作品は、ずら~り!クリムトばかり。
とはいえ、まさに死の直前に描いていた未完成作が多く、いかにもクリムト!みたいなのは、「接吻」のほぼ向かい側に展示された「ユーディット」くらい。

つか、前回見たときにはすっかりスルーしてたけど、ちゃんとこのユーディット、ホロフェルネスの首を持っているΣ( ̄□ ̄;)
ついね、この画題では他に滅多に見ないような、ユーディットの恍惚の表情に意識が集中しちゃうんだよ…f(^_^;

と、あれこれ考えながら見ていると、女王様3人はどんどん先へ行ってしまうf(^_^;
みんな見るの早ぇ~(笑)
や、私がゆっくりすぎるのか?!f(^_^;

とはいえ、13年ぶりにクリムトの「接吻」を見て、今回まず思ったのは、近松の心中モノみたい。
足下には花が咲き乱れていても、背景は暗くて、まるで雪が降ってるみたいだし、浮世絵にある雪の中の道中モノみたいな感じだよ。
なんかそういう元ネタがあるんじゃん?

そうなるとますます、女性の足に掛かっている、金の蔓状のものが鎖にしか見えないし。
表情も実はそんなに幸せそうじゃないし。


で、ここに来たからには、クリムトだけじゃなく、エゴン・シーレの「死と乙女」も必ず見ておかないと。
でも、エゴン・シーレはどこだ?!

と、探し回ったら、なんと、さっき階段を上がってきたすぐ左側の展示室から、エゴン・シーレの作品と、クリムトの風景画が並んでいたf(^_^;



これ、明らかに、死神に扮した自分と恋人がモデルなんだけど、このポーズといい、キャンバスのサイズといい、「オレ版・接吻」じゃん?(笑)
そう考えると、クリムトの「接吻」も男の方は死神で、キスしたら女は死んじゃうんだよ、としか思えなくなる(だからまだしていない)。

う~ん、退廃的(笑)
でも、本物の空気感は、やっぱ凄いね。





外はいい天気。
そして、ミュージアムショップで、クリムト関連のお土産解禁!(笑)


ここでいったんペントハウスに戻り、各自着替えて、ベジタリアンのレストラン「Tian」へ。

当初から、3皿のコースにワインをつけて、という予定にしてはいたものの、まずは1杯ずつシャンパーニュをとって( ^_^)/Y☆Y\(^_^ )
メニューを検討したものの、結局、予定通り(笑)

1皿目は生のレタスと火の通ったレタスを組み合わせたサラダ。
2皿目はセロリがメインの料理。
そしてそれぞれに合わせたワイン。

まぁ、これが、どれもうまいのなんのって♪
料理だけじゃなく、パンもバターもオリーブオイルも絶品\(^O^)/

ま、さすがにここでバシャバシャ写真を撮るわけにはいかないんで、それはぐっと我慢しつつ。

3皿目のデザートの時に、お店の人に頼んで撮って貰った♪



このデザートも美味しいし、何より面白い。
アイスがガチガチで全然溶けないな~、と思ってたら、実は全体をチョコレートでコーティングしてあった(笑)
割ったらほどよくやわらかいアイスが登場~♪

もう、ゆっくり食べて飲んでたので、店を出たのは15時頃。
後から来たお客さんが、先に帰ってるくらい(笑)

昼は地階しか使ってないみたいだったけど、トイレのある地下にも広々としたテーブル席とバーカウンターがあり、その境目には色んなワインが並んでる!!
さすがハンガリーが近いだけあって、トカイワインも何本か並んでるよ\(◎o◎)/!

すごい~!
ここ、また来たい~!!


食後は買い物タイム。
…に向かう途中の、なにやら凄い建物。



なんちゃら宮殿みたいに書いてあったのだが…ガイドブックにも地図にも出ていない(ノД`)
何だったんだろう、この建物…。

つーか、赤白の旗は歴史的に意義のある建物に掲げられている、っつっても、ガイドブックに載せきれないってどうよ?f(^_^;


そして、Mのお目当て、スワロフスキーの店へ。
一応、お土産としてリクエストをきいてきた、というMが今日はゆっくりと見て回っているのと対照的に、Yちゃんがボールペンに飛びつこうとしているので、「待て!早まるな!」発動(笑)

時間がないならともかく、特に高級品の店は、店員さんとやりとりしながらあれこれ選ぶのも、楽しみのうち。
その応対の良さも含めて、値段のうちだから。

そして、じっくり時間を掛けて見て回り、MとYちゃんお買い上げ♪


つづいて、今朝はまだ開店前で、外から眺めただけだったチョコレート屋さんWiener SchokoladenkönigへGO!
えっと、ここもテツヤ・スポットですよ。
今期の放送はこれからだけど(笑)

ここでも、あれがいい、これがいい、と品定めしつつ…。

ここにもモーツァルト・クーゲルン売ってる?!
でも、1個1.90ユーロと、おそろしくお高い。
訊いてみると、ウチのは全部手作りだから、味が違う、コレを食べた人は必ずまた買いに来る、と。

まさにおばちゃん、自信満々<(`^´)>エッヘン。

そこまで言うなら、ひとり1個ずつ買ってって、部屋にサービスで置いてあったのと食べ比べてみよう!
ということで、これは共通財布からお買い上げ♪



今夜は再びペントハウスのベランダ飲みなので、今日はMerkur(メルクール)へ。

地階のサラダバーでパスタサラダとジャガイモのサラダ、トマトを調達し、上階のワイン売り場へ。
ボトルを見てもどれがどれだかわからないので、売り場のおじさんに、今日これから飲むオーストリアワインが欲しい、と言うと、15ユーロくらいならコレ、とまずGemischter Satz(ゲミッシュター・ザッツ)。
1本では足りない(笑)というと、Grüner Veltliner(グリューナー・フェルトリーナー)が出てきた。

チーズとオリーブ、ハムを調達して、レジへ向かうべくエレベーターへ。
すると、乗り合わせたおじさんが、Gemischter Satzをさして、誰が選んだのか?と。
なんとおじさん、このワインを大絶讃♪

現地の人が言うんだから、さぞかしウマイに違いない。


最寄りのKarlsplatz駅が大きすぎて、ちょうどいい出口がなかなか見つけられずにいたが、3日目にしてようやく発見。
Bösendorferstraße(ベーゼンドルファーシュトラーセ)。
でもMが発音しようにも、何となく雰囲気だけ(笑)


で、まだ5時過ぎながら、早速酒盛りの準備(笑)
あいにく氷が足りなくて、ワインを十分に冷やすまでには至らないが、確かに美味しい。
しかも2本とも。

「ロケットおっぱい」の話題もつまみに(笑)、ワインが進み、部屋にサービスで置かれていたZweigelt(ツヴァイゲルト)も空けるf(^_^;
これはちょっと甘めで軽い。

デザートにはもちろん、モーツァルト・クーゲルンの食べ比べ…。

ホントにもう、全然別物だった!!Σ( ̄□ ̄;)
むしろこれ、そんじょそこらの人なんかのお土産にしたら、もったいない!!
そりゃ、箱に1個入りなんて、一見酔狂な売り方するのも納得だ。

やはり、テツヤ・スポット、侮り難し。
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