ヤマザクラ材で2M超えの本額を作らせて頂きました。
この3本の左のを使いました。右2本は置き場がなかったので半分にカットしてしまい、2m以上の長さを確保出来ませんでした。
そのままにしておけばよかったととても後悔しました。
そもそも桜はまっすぐ伸びる木ではないので長い板自体が希少のようです。この板も材木屋さんに探してもらってきて頂いたものでした。
木が硬いので途中で刃が止まったり、材が跳ね返ってきたりと大変危険です。
ヤマザクラは怖いです。
半分にした材の置き場です。物々しいですね。
額の長手の2本を21㎜まで水平に削っていったものです。
最終的には水平には出来ませんでした。45度にくっつけたり補強材を使用して強引にソリを矯正して最終的には作りました。この作業に一カ月くらいかかってたと思います。
毎日少しずつ削ってました。
ここまで薄くなるとようやく押せば曲がる程になりました。
一本一本を作るのがこんなに大変だとは思いもしませんでした(笑)
日本画画家 棚町宜弘さんの作品です。
木地のままだと白っぽかったので、極薄い紫を着色しております。
作品の色味と着色することで木目のコントラストが出て雰囲気が上がったかと思います。
アクリルもキャスト板3㎜です。歪みをだいぶ抑えられてると思います。
アクリルだけで¥30,000以上かかりました。
内側の金も私が貼ったのですが、ミスがないように2回貼りました。2回も箔押しすると重厚感もだいぶ変わってきます。
いい額の時は2回箔押しすることもあります。
今回ツヤありにしました。普段はつや消しが多いのですが、良材の時はツヤありにしたくなります。
サクラ材でここまで大きい額を作ったことがなかったので色々勉強になりました。
作業が大変過ぎて写真を撮っている暇がなかったようです。
またの時に今度は忘れずに撮っておきます。
余談ですが、木工中ずっと作業場がサクラチップの香りに包まれ最高でした。
将来的にはいい材で優雅に額作りをしていけたらななんて考えてしまいました☺️
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