ブログを更新しておらずすみません。
額縁の話しではないのですが、先々月F100号のパネルに紙を張りました。
紙は高知麻紙の厚口ドーサ引きです。
父に少し教わってからは完全な自己流です。
去年、高知麻紙の生を張ったんですが、水を吸うと手で伸ばそうとするとドンドン剥けて難しかったです。
というか、張る前に下処理(ドーサ引き)すれば良かっただけなのですが、分からなかったです(笑)
良い勉強になりました。
水彩用紙のオリオンさんが出しているシリウスという紙もよく使ってました。
一度ケント紙も試してみたのですが、張るのも難しいし、絵の具が定着しづらくてダメでした。
仕事のこともありますが、自分の好奇心から色々今でも試してみたくなります。
今は高知麻紙が気分に合ってる気がします。
こんなやり方もあるんだなという感じで見てもらえたら幸いです。
①まずパネルの大きさに合わせて紙を切ります。
パネル厚が30㎜なのでパネルサイズ+40㎜(各辺20㎜+20㎜)くらいでカットします。
②切り終えたら綺麗なタオルに水をたっぷり含ませて紙を拭いていきます。
拭くと言ってますが、実際は紙に水分を含ませて伸ばすという作業です。
紙は伸び縮みするので伸びた状態で張らないと完成した時に縮み、四辺が吊ったりしてしまいます。
まだまだ紙が水を含めるようなので、結局は霧吹きを使いました(笑)
いつも最初から使うのですが霧吹きだとムラがでるような気がして最近使ってませんでした。
大きいとそういう訳にはいかないようですね。忘れてました。
③ほどほどに乾いて紙が伸び切ったなと思ったらパネルに張り込んでいきます。
ここで私の場合はノリは使わず、水張りテープだけで張っていきます。
・理由としては私は描き終わるとパネルから剥がして、また同じパネルを再利用するからです。
パネルのままだと保管が大変になってしまうのと、額縁屋として作品を剥がす&張り直す経験値を積みたいからという理由です。
(裏から絵の具が染みてないかとかパネルのアクが紙に移ってないかとか実験しているという事もあります。)
・それと水張りテープだけだとパネルがあまり汚れないからというのもあります。
軽く折り込みをつけたら水張りテープを張ります。
④真ん中から端に向かうように折り込んでいきます。
最後に裏側までいったらテープも折り込んでいきます。
なるべく空気やシワがないようにします。
……とても曲がってました(笑)
終わりです。
ボーンと言われるヘラみたいなもので折り目や耳の部分を強く折り目をつけるとパリッとして個人的には好きです。
左上が乾いてないとまだうねってます。乾くとピンとなります。
ならなかったら失敗です(苦笑)
あとは四辺が吊らないことを祈って眠ります💤
朝、チェックしました。上手くいきました。
別に吊っていても問題がある訳ではありません。
描くことは出来ますし。
私も上手くいかないことが何がいけないのか最初はわからなかったんです。
理由として「カッコ悪い」ということみたいです(笑)
え、それだけ?みたいに思いますが、美術というならそういう細かいことも積み重なって成り立つのかなと思います。
紙が上手く張れるととても嬉しいです。
朝、上手くいったパネルを見ながらコーヒーを淹れて飲んでる時はとても幸せだなと感じます。
(これからくる、画面が上手くいかなかったり搬入に間に合わないかも、落ちたらどうしようという地獄が待っていることも忘れて🫨)
色々ありますが全てひっくるめて楽しいのかなと思います。
久々にこうブログにしてみるとだいぶ自己流になったなと自分でも驚きました。
失敗も「これが正解」ということもないと思いますので、私のように怖がらずに色々やってみて下さい。
少しでも参考になりましたら幸いです。
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