古代遺跡めぐり2 美女メドューサ特集②高級ブランドベルサーチのロゴと道端にゴロンと横たわる怖い顔のメドューサ

2023-07-09 04:50:37 | 古代遺跡巡り1イスタンブル

 

世界的にも有名なイタリアのブランド「VERSACE(ベルサーチ)」。

 

このベルサーチのロゴはメドゥーサが用いられています。

では、なぜメドゥーサがロゴになったのか?それは、“メドゥーサ=ベルサーチのビジョン”だからです。

メドゥーサが表現しているのは、伝統と古典的雰囲気に対するベルサーチの愛着であり、「輝き・独創性・スタイルで観客を驚かせたい」という、創業者ジャンニ・ベルサーチの強い思いです。


絶世の美女だったメドゥーサが怪物になった理由

メギリシャ神話に出てくるメドゥーサは美しい長髪の女性で、海神「ポセイドン」が愛してしまうほどの美貌を持っていました。海神ポセイドンは最高神ゼウスに次ぐ圧倒的な強さを誇る、ギリシャ神話の海と地震を司る神です。

メメドゥーサはポセイドンの愛人として密通を重ねますが、二人はあろうことか処女神アテーナーの神殿で交わってしまいます。アテーナーは怒り狂いますが、高位な大神であるポセイドンを罰することができなかったため、メドゥーサだけを罰します。

アテーナーの怒りにより、メドゥーサの自慢の美しい長髪は蛇となり、見る者を石化させてしまう恐ろしく醜い怪物となってしまいました。メドゥーサが怪物に変えられた理由には諸説あり、メドゥーサは美貌を自慢して女神アテーナーと競ったため、その美しさを全て奪われ怪物の姿に変えられた、とも言われています。

 

 

レオナルド ダビンチの描いた「メヂューサの頭部」<イタリー ウヒッテイ美術館所蔵>

 

 

怖いメドューサ。

 古代3大神殿の1つデイデイマアポロ神殿の梁

ディディマは古代地中海世界の中心都市ミレトスから南に15キロのところにあった都。そのアポロ神殿の正面玄関の梁 聖なる神殿の入り口に飾られていた。神殿の入り口に 化け物のはずのメドゥーサが一番大切なところに飾られていた理由について環境考古学という分野を創設した安田教授はこう述べている「実はメドゥーサは神殿に入ってくる神殿の守り神だったのである。目を見た人はたちどころに石になるというその目の威力で。神殿に近づく邪気をはらったのである」

 ディディマとミレトスは2つの道で結ばれていた。彫像が並ぶ立派な参道でミレトスが商業、海運の中心都市 人口は30万人。デイデイマは「信託の地」として信仰の中心であった。

この神殿は前560年に建てかえられたが前494年 イオニアの反乱でペルシャに持ち去られたが前334年アレキサンダーにより再建が始まった。この神殿はエフエソスのアルテミス神殿 サモスのヘラ神殿につぐ古代世界3番目に大きい神殿ある。109m×51mの建物が7つの台石にのり、124本の円柱がそびえ、東側には14段の階段がついていた。

現在にのこる巨大な円柱は直径2.4m その高さ19.7mである。

この神殿の玄関の上に飾られていたのがこのメドューサ像である。

 

 

 

 

 

 

 


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